二人で生きるという選択肢

皆様、暑い季節が到来しましたね。

いかがお過ごしでしょうか。夏が大嫌いな私はというと、
クーラーの効いた部屋でゴロゴロしていたい、毎日です。


最近は、色々なFTM妻・彼女さんの記事を読んでいます。
たまにFTMさんの記事も覗いたり。

皆さん、それぞれに考え方や、共感ポイントもあって、
SNSって本当に繋がれるんだなー、と実感する毎日です。



さて、そろそろ、私たちがそもそも、
妊活を始めることになった経緯を書き始めようと思います。


経緯、というよりは、
きっかけとなった話を、少しずつしたいなと思います。



私たちの場合、いざ、妊活スタート!となるまでに、
結婚してから約2年(付き合って4年)の月日を要しました。

スムーズに、さあ始めようとなったわけではありません。


お付き合いを開始してから2年が経とうとしていた頃、
彼から、とても素敵なプロポーズをしてもらいました。
(この惚気話は、またおいおい、お話させてください。)


正直言って、Yes以外の選択肢はありませんでしたし、
彼を世界で一番愛せるのは私だという自負がありました。


そして、
入籍前に、もう一度、こどもの話をしました。


私は、付き合い始める当時と変わらず、
当たり前のように、「こどもは欲しい」と思っていました。

それを素直に彼に伝えたところ、

「それは、ただこどもが欲しいってこと?」
「”俺との”こどもじゃなくてもいいの?」
「なら結婚も、俺とじゃない方がいいんじゃない?」



話をしていくたびに、
彼の感情がヒートアップしていっていることは明らかでした。

そして、これらの彼の問いかけに、
悔しいけど、上手く返答することの出来ない自分もいました。

違う、そうじゃないんだよ。でも、言葉で説明できない。

「こどもが欲しい」

この一言が、こんなにも彼を責めることになるのか。



当時、彼と時間を共にしていると、
本当に度々、感じることがありました。


自分が「元女性」だという、コンプレックス。後ろめたさ。


これはもしかすると本人は自覚していないのかもしれないし、
自覚したくなくて隠そうとしていた部分なのかもしれません。


彼は普段、本当に何も気にせず、男性として生きています。
(この表現、とっても難しいです。
何も気にせず、というか、彼は彼自身を生きているので、
気にするも何もって感じなんですけど、自分はFTMだから、
とかそういう気持ちは一切なく?というか。難しい…。)

彼は、どちらかと言えば自信家な方だと思いますし、
リーダー気質で、人前に立つことも嫌いじゃないし、
話し上手で、人付き合いも上手く、やたら友人も多い。


他人から見れば、「強い人」に見えると思います。
実際問題は別として。


ただ、ふいに気持ちを折られてしまうこともあります。

コンプレックスゆえに、
彼が悔し涙を流しているところも見てきました。


そんな彼を見るたびに、
彼を苦しめて、彼を傷つけて、彼を悩ませるものから、
できる限り遠ざけて、できる限り守ってあげたい。


そう思っているのに、
今それを、私がしているのかな・・・とも思いました。



今まで色んなことを頑張って、
苦しみながらも努力して、なんとか乗り越えてきた。

「こどもが欲しい」と言われることは、
結局、どう頑張っても出来ないことがあると思い知らされる。

それが辛かったんだよね、と、いつしか本音を聞きました。


この話し合いをした、ずっと後の話だけれど。


結果、この時点では、こどもの件は一度保留となります。

お互いに、夫婦の形について考えてみよう、と。


「結婚して、こどもがいなくても、
二人で生きていくという選択肢もあるよ。
二人で幸せそうな夫婦も、沢山いるよ。」


わかってる。わかってるんだよ。

ここまで彼を追い詰めてまで、「こども」というものに
とらわれる必要なんてないんじゃないのか。そう思うよ。


「こどもが欲しい」
この言葉が、怖くて言えなくなってから、2年経った頃。

妊活への大きな一歩となる話し合いをすることになるのでした。



長くなってしまったので、一旦これにて終了します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?