ご存じの方も少なくないと思いますが、「男の潮吹き」。射精後も陰茎を刺激し続けると、精液とも尿とも違った感じで、陰茎から大量の液体を噴出する現象です。

この現象が一体なんであるか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

今回は男の潮吹きについて、一部界隈で有名になった、川崎医大の研究をご紹介させていただきます。

①. 論文情報

論文情報は以下の通りです。

Hara, R., Nagai, A., Nakatsuka, T., Ohira, S., Fujii, T., & Miyaji, Y. (2018). Male squirting: Analysis of one case using color Doppler ultrasonography. IJU Case Reports, 1(1), 19-21.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/iju5.12021

②. 結論

結論から申し上げますと、男の潮吹きとは、「尿」です。
前立腺と骨盤の横紋筋の強い収縮によって膀胱内の尿が排出される現象です。

③. 論文 (研究) の詳細

ケースレポート(事例報告)：

参加者：ボランティアの25歳男性(男の潮吹きができる男性)

手続き：超音波プローブを直腸に挿入し、女性アシスタントが手動で陰茎を刺激しました。射精後も陰茎を刺激し続け、その間も陰茎は勃起した状態でした。20秒後、半透明の霧状の液体 (男の潮吹き) が60秒間にわたって観察されました。

観察されたメカニズム：
① 男の潮吹きの直前に、前立腺と骨盤の筋が強く収縮し、前立腺尿道が拡張します。
② この尿道の拡張により、膀胱から膀胱頸部を介して尿が吸い上げられます。
③ そして、拡張した前立腺尿道 (約1cmのバルーン化) に溜まった尿が、外尿道口からリズミカルに噴出されます。
　60秒間で、前立腺と骨盤の筋のリズミカルな収縮と弛緩が20回程度も繰り返されていました。また、この霧状の液体は尿と同程度のクレアチニン濃度であることが確認されました。

④. おまけ (関連HP)

この参加者のボランティア男性は、どうやらTENGAの社員さんのようです。

研究時のご本人の体験談・男の潮吹きのコツ等がこちらで紹介されていました！

気になる方は是非、論文と合わせて読んでみると面白いと思います！