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2021年 ブリーダーズゴールドカップ【全頭診断】&考察

①リネンファッション【牝4 武豊J:55kg】

・前走スパーキングレディーカップ2着からの参戦。門別ダートは未経験も右回りダは【1-4-0-2】で複勝率71%。左回りの方が勝ち鞍が多いが、右回りでも安定感と言えば十分だろう。重馬場成績も【0-1-0-0】と苦手にはしない。キンシャサノキセキ産駒は短距離での成績が良いが、ダート中距離で先行できれば穴になりやすい。この馬の安定感は評価するべきであって、内枠ならハナ、外枠なら番手とレース運びに幅があることも評価すべきだ。ただ、早めに抜け出すとソラを使うことがあるので、その点は鞍上にも期待してみたい。今回は同型が少なく、単騎逃げの可能性が高いので評価を挙げることが必須だろう。隣のマリーンワンがハナ主張するなら番手でもよい。

②マリーンワン(牝5 阿部龍J:55kg)

門別ダ2000mの成績は【0-0-0-1】で基本的に勝ち鞍は1200mが多いので、さすがに長いか。前走ノースクイーンカップは積極的にハナを主張するも4角で早々と後退。今回は展開向くと思うが、粘り込みは厳しいだろう。

③ネーロルチェンテ(牝5 石川倭J:55kg)

門別ダ2000mは未経験。勝ち鞍は1600m~1800mに集中。前走、ノースクイーンカップでは番手から最後抜け出し、押し切りを計っての2着。今回も粘り込みが期待でき、ヒモでしっかり抑えておきたいタイプ。

④アッシェンプッテル(牝5 藤岡佑介J:55kg)

前走マーメイドS【芝2000m】は度外視してよいだろう。門別ダートは未経験で、右回りに限れば【4-0-3-7】と基本的には右回り巧者。2走前の吾妻小富士Sでは向正面で進出してそのまま流れ込む結果に。重馬場実績は素晴らしく【2-0-0-0】と絶対に抑えておきたいタイプ。

⑤マルシュロレーヌ(牝5 川田将雅J:57kg)

前走の帝王賞は案外だったが、実績はこのメンバー内で断トツなのは周知の事実。門別ダートは未経験で、右回りに限れば【3-0-1-1】で複勝率80%と安定しているが、重馬場は【0-0-1-1】と得意ではないだろうか。ただ、2走前の平安Sではそれなりに走れているし問題はないだろう。

⑦クオリティスタート(牝7 桑村真明J:55kg)

門別ダ2000mは【0-0-0-6】と適性がはっきりわかる。1900mで勝ち鞍があるが基本的には1600mから1800mの馬だろう。前走も伸びが案外だったし、今回も静観妥当。

⑨メモリーコウ(牝6 古川吉洋J:55kg)

門別ダ2000mは【0-1-0-0】と好成績で、重馬場も【1-2-1-0】とパーフェクト。ただ、近5走は2着1回、3着3回、4着1回と決め手に欠けるタイプ。去年の2着馬なので、それなりの評価は必要。馬券の軸には最適か。

⑩ストラール(牝5 阪野学J:55kg)

門別ダ2000mは未経験で門別ダ全てだと【2-2-6-7】で複勝率59%平凡。前走も見せ場は特になく、基本的には1200m~1600mの馬。静観妥当。

★過去5年の考察

◆前走成績

2016年 1着:アムールブリエ(帝王賞【ダ2000m】11着) 2着:タイニーダンサー(スパーキングレディーカップ【ダ1600m】3着) 3着:ビービーバーレル(大沼S【ダ1700m】2着)

2017年 1着:マイティティー(大沼S【ダ1700m】14着) 2着:クイーンマンボ(関東オークス【ダ2100m】1着) 3着:オージャイト(ポプラ特別【ダ1700m】3着)

2018年 1着:ラビットラン(スパーキングレディーカップ【ダ1600m】3着) 2着:プリンシアコメータ(平安S【ダ1900m】11着) 3着:クイーンマンボ(平安S【ダ1900m】2着)

2019年 1着:アンデスクイーン(名鉄杯【ダ1800m】4着) 2着:プリンシアコメータ(ブリリアントS【ダ2100m】2着) 3着:ラインカリーナ(関東オークス【ダ2100m】1着)

2020年 1着:プリンシアコメータ(ブリリアントS【ダ2100m】6着) 2着:メモリーコウ(スパーキングレディーカップ【ダ1600m】4着) 3着:レーヌブランシュ(関東オークス【ダ2100m】1着)

以上の結果から、過去5年で馬券になった馬の中で、前走同距離が1頭、延長組が9頭、短縮組が5頭という結果だった。

今年のメンバーの前走は、ダ1600m、ダ1800m、ダ2000m、芝2000mに分類されるので、過去5年で馬券になった割合を見ていきたい。

ダ1600m組【1-1-1-4】で複勝率43%。馬券に絡んだ3頭は全てスパーキングレディーカップ出走馬になる。→該当馬:リネンファッション

ダ1800m組【1-0-0-23】で複勝率4%でノースクイーンC組は全滅。有乙馬券になったのは名鉄杯で、2020年のTCK女王杯1着から参戦したマドラスチェック(3人気4.4倍)も5着敗退。→該当馬:×マリーンワン、ネーロルチェンテ、クオリティスター、ストラール。名鉄杯は中京実施だったが、今回は三宮Sが同条件に。→該当馬:メモリーコウ

ダ2000m組【1-0-0-1】で複勝率50%。サンプルが少ないのが意外だが、勝ったのは帝王賞から参戦したアムールブリエだ。→該当馬:マルシュロレーヌ(帝王賞凡走まで同じ)

芝2000m組は過去5年では該当馬無しで、前走芝のレースに幅を広げても【0-0-0-3】と馬券内無し。→該当馬:アッシェンプッテル

★最終予想

◎ リネンファッション

→前走スパーキングレディーカップ組。展開も向きそうで。7~8月での成績が【1-1-0-0】、中4~6週成績も【0-0-1-0】と安定しており、内枠での競馬もしやすいだろう。力量ではマルシュロレーヌに負けるかもしれないが、鞍上との戦績も含めた安定感は馬券の軸に最適であるだろう。

〇 メモリーコウ

→前走1800mは不振だが、中京実施の三宮Sは2019年勝馬のアンデスクイーン(名鉄杯4着から参戦)と同系とみる。夏競馬の戦績がそこまで良くない上に、展開に左右されるが、昨年2着は素直に評価。

▲ マルシュロレーヌ

→力量十分で川田Jとのコンビも複勝率100%だが、1倍台のオッズなら、差し切れずに2,3着という方に期待したい。ただ、馬券から切ることはできない。

印はこの3頭だけにしておきたい。人気上位ではあるが、買い方を工夫してしっかりとプラス収支に持っていきたい。以下、買い方を載せておきます。

3連単フォーメーション ◎▲→◎▲→〇(2点):メモリーコウの差し損ね

三連複 ◎-〇-▲(1点):抑え


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