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※あくまで妄想です #04-①石川(1日目)


私は普段Twitterではやや意識強め系OLを意識してやっているけども、

実際の私は、全くそこら辺は苦手分野である。

ポイ活のためにクレジットを登録するのにも半日かかる(3分で完了!って広告ほんまやめよ)し、
夕飯作りを任せられたら40分かけて一品作る。23年も人間やってんだから隙間時間に米炊いて味噌汁くらい作れんのかと毎回思う。

といった具合だ。


でもInstagramやTwitterでめちゃスましたお姉さん達も、
きっとリアルでは私と同じ節だと信じている(失礼)。

そんな全国のキラキラSNSお姉さん達が旅行に1回は行っているのが、石川県の金沢だと思う。


みんな、あの美術館にあるプールの中で超絶おしゃれな服を着てサラサラの前髪を見せつけ、明後日の方向を向いて彼氏か誰かに写真撮ってもらってる。

私もそれをやってみたいのだ。一応その権利くらいはある。



というわけで
石川県に想いを馳せたいと思う。


あの映えプールで写真を撮ることがメインなので、今回は金沢でまったりすることを考える。


【やりたいこと・行きたいところリスト】

1日目                                                                                                                       
✔️近江町市場に行く
✔️金沢21世紀美術館(プール)
✔️オヨヨ書林 せせらぎ通り店に行く
✔️兼六園に行く
2日目
✔️長町武家屋敷跡野村家に行く
✔️オヨヨ書林 シンタテマチ店に行く
✔️金沢海みらい図書館に行く


結構詰め込んでしまった。やっぱり観光地に行くとなかなか絞りづらい。
スケジュールには余白が大事だとあれほど
世間様界隈で言われているにも関わらず、割とやってしまう。

近江町市場

夜行バスに乗って早朝金沢駅に到着。
早朝に他の観光地系の場所はきっと開いていないだろうから、近江町市場は朝からやっていると信じる。

観光雑誌で調べると、食べ歩きが存分にできそうなキャッチーなラインナップ。

目当ては近江町コロッケ。

私は近くに食べ歩きができる栄えた商店街がある地方で育ったので、脳内には食べ歩きに関する偏見めいた情報が詰まっている。


食べ歩きにコロッケがないのは大層ナンセンスだ。

熱々で、油がまだ滴りそうな勢いの揚げたてが大好き。

自分で書いておいて唾を飲む勢い。


学校帰りを彷彿とさせる絶妙な背徳感とか、ホクホクで熱すぎて勢いのまま食べきっちゃってちょっと寂しくなるあの感じとか、胃があったかくなる満足感とか、愛おしさが溢れているのだ。


金沢21世紀美術館


さて、本命の金沢21世紀美術館である。

実は数年前に私の姉が既にこの美術館に遊びに行っている。

私の姉は、割と冒頭のSNSお姉さん(から知性を根こそぎ全て引き抜いた状態)に当てはまるタイプだ。

その姉から聞いた感想は

「映えだったけどそんなに楽しくはない」

だった。



...まあ知性がゼロなのもある。あるんだけれども。


美術館に飾られるような作品に限らず、
芸術家やクリエイターの作った作品というものは、しばし私たちの思考をはるかに飛び越えておいていってしまう。

作品横の小さな解説を見たところで、私たちの脳内では処理できない物語がある。

彼らが私たちの思考を飛び越えた先の小宇宙を、「芸術」として、私たちに見える物体として表してくれている。

コスモが映えなんかに収まる訳がないんだから、姉の言うこともまあ一理あるのだ。


オヨヨ書林に行く

本屋さん特集の雑誌や本でよく見かけるオヨヨ書林。

元は東京でお店を開いていて、その後金沢に移転したらしい。

感度の高い本を取り揃えているのが人気の秘密らしく、そんな密な本が揃った場所で宝物探しのように本と向き合える場所があるのは、私にとって旅をしたいと思えるきっかけの1つになる。

あとオヨヨ書林のような、外から見てちゃんと「本屋さん」と認識できるビジュアルのお店が好きだ。

町の本屋さんを担っている本屋は、見つけた時の安心感や居心地の良さが他と全然違う。
オヨヨ書林もきっと時間を忘れて本の世界に浸れる空間なんだろう。


兼六園に行く


恥ずかしい話だけど、私は兼六園の魅力を分からずにいる人間だ。
写真で見ても「趣深〜」みたいに思うのが正解…?みたいな感じで周りの様子を伺ってしまう。
きっと四季があり、季節の移ろいを感じられる日本だからこその娯楽だなあと思ったり。私の脳みそではこれくらいで想いを馳せるのが限界だ。

でもだからこそ行きたいと思った。
知らないのは割と悪だ。そしてその為の旅だ。

実際に見た全てが、どんなに頭で考えたところで得られなかったものを教えてくれるんだと思う。



旅は本当に自己投資なのだろうか


自己投資がトレンドのなかで、旅に出て新しい知見を得ると言うものがあるけど、
自己投資と言われると私的には少し自信がなくなる。
もちろん旅によって物事の見方が変わったり新たな発見もあって楽しい。夫にも「たくさんのものを見て、経験を自分のものにできたらいいね!」という超絶意識高い前向きなお言葉を頂きつつ旅をしてる。
けど、そんなに大層な理由で行っているかと言われるとすごく悩んでしまう。

でも悩んでしまうけど、
経験値を得て自分の言葉で体験を語れるのはすごく楽しいんだろうなと思う。

私は「経験値を!!得たい!!!」と100%本気にはなれず、移動時間は自分が思っているより本を開くことなくボーッとして、意識高い系になれないままズブズブと自分の赴くまま歩く旅をきっと続けている。

でも、そんなぬるい私の見た世界や得た経験値、美術館のプールも、
SNSお姉さんには少しくらいはウケるんじゃないかなと思って
今日も妄想して書いてる。


2日目に続く!

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