神々の住む島に住む人々の生活
私たち家族は、新型コロナウイルス真っただ中の2021年11月に海外移住を決行。
1年3ヶ月の間、家族でインドネシアバリ島に暮らしていました。
バリ島といえば、日本人からも人気のある観光地。
神々の住む島といわれていて、神秘的な風景や風習が数多く残っている。
1年3ヶ月、バリ島に住んでみて、そこに住む人々の生活、人柄はどんなもんだったのかを書いていこうと思う。
バリ島独自の宗教「バリヒンドゥー」
バリ人の90%が信仰
バリでの生活は、宗教をなくして語れない。
インドネシアでは90%がイスラム教徒といわれている。そのうち、バリ島だけをみると90%がバリヒンドゥー教徒なのである。
同じ国内でも、一歩出ると全然違う国に来たような感覚。
信仰心は受け継がれているのか
宗教の信仰心が強いと聞くと、日本人だとマイナスに思う人も多いですが、海外では宗教は生活・人生の一部になっている人が多く、逆に信仰心のない日本人のほうが珍しいのではないでしょうか。
バリヒンドゥーの方々は、朝昼晩と神様にお供え物をするのが日課です。
ラジオからはその時間になるとお供え物タイムの曲が流れてきます。
バリヒンドゥーのお手伝いさんの携帯も同じ音楽が。
チャナンというお供え物を自分たちで作り、毎日街のあちこちでお供えしている風景が見えます。
宗教が色濃く続いているなという印象ですが、これでも昔よりは簡素化しているようです。
日常の中に溶け込むバリヒンドゥーの風景
チャナンをお供えしている人を横目に子どもたちを学校に送り、お香の匂いを感じ、学校ではお供えしたばかりのチャナンの中身を鶏や鳥が食べるのを見る…という風景が日常でした。
結婚式やお葬式で、道がよく通行止めになる。
偉い人のお葬式では、女の人が仕事をやめて手伝う。
バイクに乗る際、祭事で民族衣装の帽子をかぶっていたらヘルメットは警察からノーマーク…など。(それはいいのか?)
宗教イベントがいかにバリ人にとって重要かがわかります。
バリ人の性格
1年3ヶ月いた中で、実際そこまで多くのバリ人と出会ってはいません。
ですが、共通していえることが「明るい」「お話好き」「子ども好き」「優しい」「テキトー」ではないでしょうか。
明るい
お手伝いさんもそうでしたが、子どもの学校の先生、道でよく会うおばあちゃん、カフェのお姉さん、だれもがよく笑っていました。
一度会えばもう顔見知り。挨拶からハイテンション、話をするときもガハハとよく笑う。ローカルの方と話すといつも元気をもらいます。
お話好き
本当によく話す。うちのお手伝いさんも会った人とよく笑いながら話していて、「友達?」と聞くとそうじゃない。
噂も好きで、知り合いにはプライベートなことまで聞きまくる。「結婚まだなの?」「子どもは?」「仕事は?」「収入は?」
信号待ちのバイクの隣同士になった人も、よく話しているのを見かけます。肩をたたきながら笑いあう。でもたぶん知らない人なんだろうな。
子ども好き
子ども好き…というか、子どもに優しい人が多い。
2歳ボーイが騒いで暴れていてもニコニコ見ていて、なんなら機嫌をとって一緒に遊ぼうとしてくれる。
子どもだからとか好きとか嫌いとかではなく、人を分けずに接しているのかもしれない。
優しい
困っていたら、絶対助けてくれる。助ける一歩がとても速いと思う。
バリに住んでいる日本人と話すと、バリ人の優しさに惹かれてバリに来たという方がとても多いのです。
小さいことは気にしない
インドネシアには「Tidak Apa Apa ティダアパアパ」という言葉があって「気にしない気にしない大丈夫だよ~」という言葉があって、人との付き合いを円滑に進める言葉なのです。
日本人に比べるとあまり深く考えずに、気にしないティダアパアパな性格。
自分に対してもテキトーだし、人に対しても細かさを求めない。
テキトーと優しいは紙一重かもしれない。
カフェのオーダーが終わったらすぐチェスで遊ぶ店員。興味津々で子どもたちが隣に座っても構わず続ける。
ちゃんと仕事しているんだからいいっしょ?というこのスタイルは結構日常茶飯事。お店の人は、たいていスマホをいじっているか店員さん同士で話しているか。
「スーパーのレジ打ち、仕事だから立たなくちゃだめ?座ってもいい?」なんて問題は、この島にはないのです。
国が変われば、宗教も言葉もルールも違う。たった1年3ヶ月のプチ移住でしたが、わたしたち家族にとって、とても貴重な体験となりました。
とくに、バリ人の温かくテキトーな性格にとてもとても救われました。
また子どもの学校のことや、家のこと、トラブルなど書いていこうと思います。
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