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11/1.【ニュース訳】香港の本土人、未来を思い悩む

タイの新聞『Bangkok Post』から、ニュースを1つ取り上げて日本語に訳します。

香港のニュースは、毎日のように目にします。その中で、香港に住む中国人についての記事がありました。(元記事のWeb版はありません)

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香港で反政府デモが爆発しそうな中、怒りを香港に住む本土中国人へ向け、罵りを浴びせたり、暴力行為をする抗議者が増加している。

香港では、100万人以上の本土中国人が暮らしており、多くが目まぐるしい金融業界で働き、世界的投資家への中国への入り口として役割を果たしている。「本土人」と呼ばれる彼らは、引っ越しを考えていると言う人や、デモが激化する週末は会えて外出しないと言う人もいる。

本土中国人(JPモルガン銀行員)への攻撃を映したビデオが、今月インターネットで拡散し、中国人市民を狼狽させ、激しい憤りを引き起こした。

「地元の人にこんなにも受け入れられていない街に住んでいるとは、とても落ち込みます」チェンという名字の女性(本土生まれ・元投資銀行家・現中国民間の株式会社に勤務)は言った。「混乱が終わる兆しは見えない。こんな打ちひしがれた街で家族をつくり、子供を育てたくない」彼女は30代で、香港に10年近く住んでいるが、現在上司に北京への転勤を要望している。

本土人は名字で名乗るが、普段はアクセントや中国標準語「マンダリン(Mandarin)」で識別される。広東語(Cantonese)が香港では主要言語で話されている。一方、マンダリンは中国本土で使われる。

香港人と本土中国人の間で、緊張関係はずっと存在していた。

香港にいる本土中国人のせいで、不動産価格は上がり、道路やショッピングモールは混雑すると。2018年、中国本土から香港へ5,100万人の旅行客が訪れた。香港の人口740万人の7倍近くだ。

年配の香港居住者やその親の多くは中国からの移住者だが、彼らの怒りは、自身を本土人だと名乗る者に対して向けられる。

中国政府が香港への支配力を強めようとしていると見えたことに反発して、抗議者たちは抵抗し、反中国感情の高まりが表面化した。

デモ活動の中で、中国の最大手銀行に狙いを定め、窓を粉砕したり、反中国スローガンをスプレーペイントしたり、ATMマシーンを壊したりした。

リさん(グローバル法律事務所の中国人共同経営者・香港に10年以上居住)は、ショッピングセンターで、幼い子供がセールスマンに大声を出して怖がらされたと言う。子供がおもちゃのことをマンダリン語で尋ねたときのことだ。

中国人銀行員(30代・香港に約10年居住)によると、彼の友達は、子供の教育のために、北京や上海や深センに引っ越そうと検討している。…

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広島に住んでいた頃、お世話になった英語サークルで「英会話を楽しく身につけながら、国際的視野を広めることが大切」と教わりました。サークルでは教材として『Asahi Weekly』を利用していました。タイでは現地の英字新聞から世界のニュースを知りたいと思っています。