朝9時。行きつけNo.1店舗へモーニングへ来ました。

　隣の席には外国人の老夫婦がいて、モーニングメニューをみてあれこれ話し合っています。これまでたくさんの外国人と関わってきた自分の人生でも、ほとんど覚えのないくらい上品ですてきなお二人に興味津々。

　5分経っても10分経ってもメニューについて何か話し合っており、奥さんのほうは席を立って店内をうろうろ。すっごいどきどきしましたが思い切って英語で声をかけました。ああ、あのときくらい心臓音が聞こえたよ。ミスドの店員さんを表彰したときくらいに。

　メニュー選び、けっこう苦労しているみたいですが大丈夫ですか？　って声かけました。おお、うれしい、よかった、聞きたいことがあるの、と奥さんも旦那さんも嬉しそう。あ、勇気を出してよかった。

　ドリンクバーを探していたとのこと。メニューのどこにドリンクバーがあるのか聞かれました。聞けば東京は今回で8回目で、ロイヤルホストがお気に入りで、ドリンクバーが気に入っているのでしょっちゅうロイヤルホストを選ぶのだそう。

　ただ、この店舗はドリンクバーがありません。ここから20分くらい歩けばドリンクバーのあるロイホがあるけど、と教えたら、今からそっちへ移動するか相談し始めました。どうしてもドリンクバーがいいのよ、このまえも良かったから、と。

　でもコーヒーとアイスティーはおかわりできますよと教えたら、奥さんはアイスティを、旦那さんはコーヒーを注文して、この店に居続けることにしていました。

　私すごい常連だから何でも質問してください、と誇らしげに言っちゃいました。ではもう一つ質問していいかしら、と奥さんが。このオムレツには何が入っているの？　と。

　ふふふ、こんなにすらすらとふつうは答えられなくてよ。私に聞いて正解よ。と思いながら答えました。トマトとほうれん草とチーズが。おお、おいしそうだわ、と奥さん。注文してました。

　お二人はアメリカのワシントンから旅行にきていて日本大好き。かといってトラディショナルジャパン最高！すしかつどんヤムヤムみたいなノリもゼロで、良い意味ですごく珍しい外国人だなと思いました。旦那さんはお父さんの仕事の関係で日本に住んでいたことがあるそうです。いつも滞在していたお気に入り老舗ホテルが閉鎖しており、行きつけのファミレスも閉店しており、いろいろがっかりしていたところ、大好きなロイホに来たらドリンクバーがない店舗だったという哀れなお二人。

　おかわり無料というのは英語でメニューに記載がなかったので、教えてあげることができてよかった。オムレツも中身が何か分からなくて避けていたようなので、教えてあげて、注文できて、すごく気に入ってくれたので本当に良かったです。

　またどこかドリンクバーのあるロイヤルホストでばったり会いそうな気がするなあ。ご縁があれば。今回の滞在も楽しく過ごせるかな。英語が通じて気軽に質問できる機会があれば、いつもと違うものを注文して、こんなふうにロイヤルホストを楽しめるんだよなあと思った日でした。

　やっぱり、たまにはいつもと違うことをしてみたり、違うもの頼んでみたりするのもいいものなんだなあ、とお二人をみてそう思いました。