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魚の干物で作る6つの料理

きっかけは有賀さんとお話していて「干物や乾物って、和の料理にしか使えないイメージあるけれど、サラダとかスープに使えないだろうか。山口さんが作っている肩の力の抜けたお惣菜に取り入れたら楽しそう」と言われたこと。

たしかに干物や乾物って、日持ちするから買っておこうと思うのだけれど、あまりレパートリーが無くて結果いつも同じ料理になりがち。
でもアレンジの幅を狭めているのは自分かも?と思い、大好きな魚の干物を「焼いてそのまま食べる」以外の料理法を考えてみることにした。

魚の干物のおいしさは、なんと言っても凝縮された魚のうまみ。干すことによってアミノ酸が増え、無駄な水分もなくなり味が濃厚になる。焼き魚であれば、鮮魚を焼くより干物を焼いた方がずっとおいしくてご飯がすすむ。

魚の干物=うまみが凝縮した高たんぱく質の食品と抽象化したとき、それってベーコンと同じように使えば良いのでは?と思った。

魚の干物=魚のベーコンと捉えて、いくつか料理を作ってみた。

まず作ったのはポテトサラダ。

●サバの干物ポテサラ
鯖缶にはない、焼いた鯖缶には香ばしさがたまらなくおいしい。ビールに合う。

●アジの干物と里芋のポテサラ
ディルの香りが効いていて、魚によく合う。今までやったことない組み合わせなのにすごくしっくりくる。

ポテサラは間違いなくおいしくできることがわかったので、今度はサラダに入れてみることにした。

●サバの干物とトレビスのサラダ
サバの干物をクミンで香りづけして焼き、ほぐしてトレビスと合える。味付けはすだち果汁と胡椒だけ。塩鯖なので塩味はそれで十分。めちゃおいしい。ワインに合う。

アジの干物のラープ風のサラダ
ラオスの料理「ラープ」をイメージして作ったサラダ。アジの干物を焼いてほぐし、せり・トレビス・玉ねぎを加え、ナンプラーと胡椒で味付けして完成。キャベツに乗せて食べる。さっぱりしたビールと一緒に食べたいおつまみになった。

魚のベーコンとすれば、良い出汁がとれるのではと思い、パスタや煮物を作ってみた。

●アジの干物のスープパスタ
アジの干物と水をフライパンに入れて、そこにパスタを入れて火を通した。味付けは塩とオリーブオイルだけ。仕上げに紫水菜とネギをどっさり。

●アジの干物とキャベツの5分煮込み
鍋に干物とざく切りのキャベツをどっさり入れて、水:酒=1:1で煮込んだだけ。簡単、かつ出汁が効いててとてもおいしい。鍋一つで済むので洗い物も最小限。
干物は煮てもおいしいという大発見。ツイッターでもたくさん反応をもらった。

魚の干物は冷凍できるし、こんなにいろんな料理に使える。「魚の干物は焼いて食べるだけしか使い道がない」と思っていたのは他でもない私だ。ポテンシャルに気づかなくて、ごめんなさい。これからもお世話になります。

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