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張り切らない家飲みのススメ

今朝こんなつぶやきをしました。

私は大学生の頃から友達に料理を食べてもらうのが好きで、月一回は我が家で家飲みを開催していました。その「いろんな人に料理を食べてもらいたい、お腹を満たしたい」というお節介心が今の料理の仕事に直結しています。(写真は大学2年生の私。タコライスを作っています)

家飲みを開催するときは「いつもの食卓の延長線上に、親しい人を呼ぶ感じ」でホストします。友達と言えどお客さんなので、ちょっと手間暇をかけたものを出そうかな、と準備します。ここで大事なのは、張り切らないこと。アメリカ映画に登場するような華やかなホームパーティーではなく、あくまでもちょっといい日常に友達をお誘いするイメージです。

でも人が来るなら頑張っておかずいっぱい料理しないと……!!と思ってしまう人も少なくないでしょう。私も最初はそうでした。何時間もかけて準備したのはいいものの、大学生が4、5人いれば私が一人で作ったおかずは一瞬でなくなります。でもみんながお腹いっぱいになるまで作りたい私は、キッチンから離れられません。しかも家の構造上キッチンとダイニングが絶妙に離れていて、友達たちが楽しそうに話している会話に参加できず、招いた私が不機嫌になる残念な始末。友達にも気を使わせてしまうし、なんだか全然楽しくない!!と悩むことが続きました。

たどり着いた答えは「張り切らない」こと。家飲みは楽しいのが一番です。ホストがつまらなさそうな家飲みなんて、誰も参加したくありません。家飲みは、ハレとケの間にあるゆるくて楽しい食事の場。だからパエリアやローストビーフなどいわゆるパーティー料理を頑張って作らなくて良くて、ちょっと手間暇かけたおかずと缶ビールがあれば最高。最初に2,3品出しておいて、後はみんなのお腹と相談して適当に料理すれば良いのです。

例えば、ちょっと手間暇かけた料理の例として、野菜の揚げ浸しはいかがでしょうか。好きな野菜を揚げて(手間をかけるなら一度水にくぐらせて水気を拭き)、適度に薄めためんつゆにつけておくだけ。夏野菜は華があっていいですよ。これにシメはこのつゆにそうめんをつけて食べればごちそうです。

外で買って来たおかずを家飲み用にアレンジするのも良いですね。写真はとんかつ和幸で買って来た1個150円の一口ヒレカツのアレンジ。玉ねぎみじん切りとトマトのざく切りを合わせ、レモン果汁、オリーブオイル、ちょっとの塩を入れて合えたトマトサルサです。和幸は千切りキャベツをつけてくれるので、もうこれで立派な一品です。大至急ビールください!!という味がします。火を使わないので一人で家飲みするときにもいいし、友達の家にお呼ばれしたときにもこういうの一品作ると「おおっ!」となるのではないでしょうか。

やっぱり人と食べるご飯はおいしいので、ぜひ張り切らずにゆるく家飲みしてみてください。周りに気を使わなくていいし、好きなものは好きなだけ食べられるし、何しろ安い上に精神的満足度はめっちゃ高い。みんなが帰ったらソッコー自分のベットで寝れる。これも家飲みのいいところです。

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