2020年春、週3レシピの本が出版されることになりました。

*ちなみに週3レシピとは、ファッション雑誌の着回しコーデのように「常備食材に旬の食材や定番食材を5つほど買い足して、週3日の自炊で使い切るためのレシピ」です。過去のレシピはこちら。

2018年の夏に出会った、料理ができないと言う男子・平野くんと一緒に二人三脚で作ってきた週3レシピ。毎月旬の野菜や定番おかずをテーマに、私が3パターンの一汁一菜を作り、平野くんが料理を撮影する座組みでお送りしてきました。

平野くんが料理できるようになるまで

レシピを見て作ろうと思っても買い物の時点で色々と悩むポイントが多い。作ってみたはいいものの、余った食材の使い道がわからず結局しなしなになって捨ててしまう…。外食したほうが楽だし、野菜も捨てなくていい。自炊は続かない。
そう思っていた平野くんに毎月週3レシピを通じて料理を教えました。単なる作り方だけではなく、こんな風にアレンジするといいねとか、時には手の抜き方も教えました。
平野くんの素朴すぎる質問に毎回驚きながら、私も料理を教えることを学びました。そして、週3レシピをはじめてから半年経った頃、食材を見たときに「こんな料理が作れそう」「こんなアレンジができそう」と思いつくようになっていて、彼ははっきりと「料理できるようになった」と言ってくれました。

ひとりの人間が料理できるようになった。ただそれだけのことなのですが、料理をする力がその人の中で芽生え、植物のように少しずつ育っていくことを、本当に嬉しく感じました。

書籍化プロジェクトのはじまり

週3レシピをはじめて半年が経った頃、偶然の出会いから書籍化プロジェクトがスタートすることに。ある日、自転車で地元を走っている時、目先に見えたのは大学の先輩のIさん。「わ〜お久しぶりです！」と話していると、続いてIさんの上司・鈴木さんが登場。お二人は著作権代理店の日本ユニ・エージェンシーで版権を扱う仕事をされていて、週3レシピの話に興味を持ってくださり「その企画出版社に持ち込んでみませんか？」と提案してくださいました。（鈴木さんは偶然にもnoteでもおなじみの樋口直哉さんの代理人としてもお仕事をされていて、最近では著者と企画を立ち上げて出版社に提案することもしているそう）。立ち話しから、本を出すことになるなんて思いもよりませんでした。人生おもろい。

週3レシピは、あなたのレシピです

そしてご縁があった実業之日本社から来春出版予定です。担当編集者は初対面なのにずっと前から知っているような方で、この方となら真剣な本作りができるなと思いました。

レシピ本は、やはり紙の方が見やすいと思うんです。自炊レッスンでお伝えしているような買い物の仕方から食材の組み合わせ方、残り野菜の使い方まで、余すところなくお伝えします。書籍化に向けて、新しいレシピも結構入れる予定なので、「新・週3レシピ」になります。
週3レシピは「山口祐加のレシピ集」ではなく、これを読んでくださっている「あなたのレシピ」でありたいと思っています。本がくたくたになるまで読んでいただけるような、明日から使える本を目指して作っていきます。

最後に

note発のコンテンツなので、出版までのドキュメントをnoteで書いていこうと思います。みなさんにご意見を伺う時もあると思うので、ぜひ一緒に作ってください。「こんなこと知りたい！」などご意見ありましたら、いつでもDMなりコメントくださいね。

さぁ、最初の本なので気合い入れて頑張ります！！応援どうぞよろしくお願いいたします🙇‍♀️