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キューバの路上はインターネットだった

8日間に渡るキューバ冒険が無事終了。まぁそれはそれは濃密な時間で、一生忘れられない旅になりました。いろんな出来事が起こりすぎて何から書き始めればいいのか悩むのですが、一番の発見はキューバの人々は家の中ではなく家の外=路上にいる(または路上を見ている)こと。みーーーんな家のドアの前に座っているか、ドアを開け放って中にいながら外を見ているのです。夜になってもまだ路上にいて、私たちが暇なときにSNSを見る感覚で彼らはちょこちょこと道を覗きにくる

道にいれば友達に会い、面白い出来事が起こり、新しい情報が入り、異文化(観光客)を知れる。スーパーに行かなくても行商人が野菜などを売りに来る。わからないことがあれば他の人に聞きにいけばいい。路上の様子を観察していて、「あれ、これ何かに似ている......」とふつふつ感じた後に「つまりキューバの路上はインターネットなんだ!」とひとりで納得して興奮してしまいました。私がインターネットを介して友達と話し、情報を手に入れ、モノを買うように、彼らは路上で同じことをやっている。ツイッターもフェイスブックも随時使えるわけではないけれと、みんな「路上にオンライン」なんだと。

では「道に座っているだけでなにがそんなに面白いのか?」と私も座ってみることに。すると野菜の行商人、寝そべって車を修理する人、ガンガンにレゲトン鳴らしたスピーカーを持って練り歩くヤングたち、家の2階からバスケットを吊るして鍵を渡す人・受け取る人、自転車で花を売る人、丸のままのケーキを片手に歩く人、路上から建物2階に新聞を投げる配達員、死んでるんじゃないかと思うほどリラックスして寝る犬、路上で授乳する人......挙げればキリがないほどいろんな人がいて本当に見ていて飽きない。



路上にいる&家を開け放つことで、防犯になり、孤独死も少なく、子育ても楽になるだろうな(もっと他にもありそう)といろいろ考えました。
路上がこんなに面白い国は、私の行った旅行先の中ではキューバしか知りません。これから行く人は観光施設もいいけれど、ただ路上に座ってみることを心からおすすめします。

書き出すと止まらなくなりそうなので、まずはこの辺で。
事前に予定していたキューバでの取材(もちろん食について)も順調にできたので、5月中にはお見せできると思います。ぜひ楽しみにしていてください! とにもかくにもキューバ最高でした。また絶対いつか行こう🇨🇺🇨🇺🇨🇺

注・「インターネットがない」とざっくり書きましたが、国営の電話会社が販売するWi-Fiカードを買えば、公園でネットが使えます。キューバのWi-Fi環境はどんどん良くなっていて旅行中に困ったことは何もありませんでした。でもぜひ行く人は携帯が鳴らない生活を楽しんでください。時間がとても長く感じるし、触る理由がないから100%の充電で4日間くらい余裕でいけます。

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