失調の筋の組み合わせ評価〜筋触診のために理解すべきこと〜
脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。
脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪
《失調症状とは?》
失調症状とは
筋のタイミング、組み合わせ、出力、この3つがうまくできないことで協調性を失ってしまう症状のことです。
筋のタイミング、組み合わせ、出力を見ていくことが大事です!
《タイミングと組み合わせとは?》
タイミングとは…拮抗筋の治療が必要です。
リーチするときの拮抗筋の収縮不全、つまりタイミングが遅れることで行きすぎてしまいます。
組み合わせとは…
リーチする時に、運動分解が起こってしまうことです。
フィードバック系(初期動作の時点で既に違う方向に行ってしまう)とフィードフォワード系(そこから戻す動作)、この2つをどうやって見ていくかをお伝えします。
今回は組み合わせについてです‼️
《リーチをみるポイント①》
組み合わせを見るには…
リーチ動作をする時に、運動分解が起こってしまいます。
小脳の方は物があったときに腕が物じゃない方に進んでしまいます。
どこを見たらいいのでしょうか?
上肢のリーチは母指と示指の間のカーブが物に真っ直ぐ到達しますか?
ズレていることを運動分解と言います。
それは、組み合わせが悪いからです。
必要ではない筋が収縮してきます!
《リーチをみるポイント②》
リーチは方向性?距離?傾き?操作性?どこに問題があるかをみます。
肩→方向性
肘→距離(測定過小、測定過大)
前腕の回内外→傾き(肩が外転)
手指→操作性
物へのリーチの際に、壁のギリギリに物をおくかセラピストの上肢を側方におくと、真っ直ぐに手が伸びるかどうかがわかります。
当たれば外転が起こっています。
水平外転?内旋?
肩の問題(方向性)だとわかります!
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全国の悩んでいるセラピストに届くように、臨床のヒントとなり患者さんがよくなるように、心を込めて書いています。応援よろしくお願いいたします❣️