yuco

20年以上前からインターネットで遊んでいます。むかしはブログをよく書いていました。最近…

yuco

20年以上前からインターネットで遊んでいます。むかしはブログをよく書いていました。最近はずっと子育てに専念していましたが、子どもたちも成長してきたし文章書きのリハビリ的にいろんなことを書いてみます。

最近の記事

非正規女性と出産・育児の解像度の低さ

プレジデントのオンライン記事で、「統計データが語る「女性の社会進出こそが少子化の元凶」はなぜ真っ赤なウソか」 というものがあり、そこでは以下のグラフを示して「専業主婦よりも共働き女性の方が子どもを多く持つ、という結論になります」と言っているのですが、この結論はおかしい、という話をします。 まず、この記事でいう「共働き家庭」はごく短時間のパートも含みます。なぜなら、ソースとなっている国勢調査の労働力状態の定義は以下の通り「調査週間中に、仕事を少しでもした人」だからです。さらに

    • ワクチンの「40~50代飛ばし」に関するメモ (2) 30代以下優先接種の具体例

      若者対象の渋谷ワクチン接種センター、4日分からオンライン抽選に:東京新聞 TOKYO Web 都内在住・在勤・在学の若者(16~39歳)の接種促進を目的に、8月27日に事前予約不要で開設した渋谷会場は、初日に早朝から希望者が殺到。翌日から現地で抽選券を配る方式にしたが、受け付け開始前から長蛇の列ができるなど混乱し、オンライン抽選を求める声が出ていた。(2021年9月2日) 東京都が運営する東京都若者ワクチン接種センターは、8月27日にスタートし、予約不要でワクチンが打てると

      • ワクチンの「40~50代飛ばし」に関するメモ (1) 7月中旬からのニュースなど

        コロナ家族感染 “子を残し親が亡くなる” 相次ぐ親の重症化 | 新型コロナウイルス | NHKニュース50代の夫と40代の妻、10代の子どもという家族で、夫婦ともに基礎疾患がありワクチン未接種、おそらく10代の子どもが最初に新型コロナウイルスに感染し、夫は亡くなり、妻は集中治療室で治療が続いているというニュース(2021年9月2日) 今日、上記のようなニュースを見た。 7月にはすでに、コロナウイルスのワクチン接種が進んでいない40~50代(基礎疾患のない人を含む)の重症化

        • ワクチンの職域接種で思い出したアメリカ社会

          知人で職域接種でコロナのワクチンを打つ人がちらほら出てきて、2009~2010年にアメリカに住んでいた時のことを思い出した。 当時、新型インフルエンザが流行していて、アメリカではH1N1と呼ばれていた。夫は某アイビーリーグの大学に所属していて、その大学の保健センター的なところで素早くワクチンが用意され、私のような家族も含めて、通常のインフル用とH1N1用と両方のワクチンを打ってもらえた。たしか無料で、たて続けに2回打ったんじゃなかったかな。 日本もアメリカも国家による社会

        非正規女性と出産・育児の解像度の低さ

        • ワクチンの「40~50代飛ばし」に関するメモ (2) 30代以下優先接種の具体例

        • ワクチンの「40~50代飛ばし」に関するメモ (1) 7月中旬からのニュースなど

        • ワクチンの職域接種で思い出したアメリカ社会

          ゼロ年代インターネット:自己表現と産業の幸せな結婚

          書くことがなくなった - phaの日記 もし書くことがなくなったら、俺らは一体なんなんだ - シロクマの屑籠 結局みんなキャッキャウフフしたかっただけなのか - phaの日記 シロクマ先生やphaさんなどの投稿をきっかけにして、いわゆるゼロ年代の、わたしもそこに参加していた、はてなダイアリーを中心としたブログ、あるいはweb日記の盛り上がりはなんだったのか、と考えた。 ブログ(やそれ以前のweb日記・テキストサイト)以前には、特に有名でもない個人が思うことを文章に書

          ゼロ年代インターネット:自己表現と産業の幸せな結婚

          「鬼滅の刃」炭治郎のケア労働

          ※盛大にネタバレを含みます※ うちの子供たち(小一と年少)がYouTubeで鬼滅の刃の二次創作的なのを見まくった結果として本編も見たがり、残酷描写も多いようなのでしぶしぶ(ヤバいのがあったら特に下の子は遠ざけるつもりで)一緒に見始めたら、面白くてむしろ私がハマってしまった。結局、辛かったら見なくてもいいよ離れてもいいよとは言ったが、子供たちにはAmazon Primeでテレビアニメを全部見せてしまったし、私はそれより先に子供たちが寝ている間にテレビアニメを全部と原作の漫画を

          「鬼滅の刃」炭治郎のケア労働

          はすみとしこの「そうだ難民しよう!」事件をふりかえる

          最近、伊藤詩織さんに名誉毀損で裁判を起こされそうで話題の(正確には、謝罪及び500万円の賠償金を支払わなければ裁判を起こすという通知を受け取った)はすみとしこさん。彼女が一般に知られるきっかけとなった事件を紹介した記事を公開します。2015年10月に、シリア難民の少女の写真をトレースし、彼女の心中についてゲスな想像のテキストをつけたイラストをtwitterに発表し、大手マスメディアでも内容のひどさが話題になり、撮影したカメラマンに抗議を受けてイラストを削除した事件です。 そ

          はすみとしこの「そうだ難民しよう!」事件をふりかえる

          コロナウイルスにかからないために生きてるんじゃねえよ(怒)

          この春、息子が小学校に入学した。入学式のあとは週1回の登校日があり、それ以外の日には校庭開放があるという話で、彼はそれを楽しみにしていた。私は自分が経験したような「ふつうの小学校生活のスタート」を息子に与えられなくて悲しかったが仕方ない、限られた機会になってしまうが小学校生活のスタートを楽しんでほしいと願っていた。 しかし、入学式翌日に登校日はなくなるという通知が来た。その翌日に校庭開放もなくなった。学校で過ごす時間はゼロとなり、息子と未就学の下の娘の教育のすべてが私の責任

          コロナウイルスにかからないために生きてるんじゃねえよ(怒)

          入学式で国歌・校歌斉唱はヤバいのではないか

          新年度ですが、新入学のお子さんのいるみなさん、入学式の式次第はご存知ですか? うちには新小一がいて、先日自治体から、新コロナウイルス対策で削りに削って最低限にしたのであろう入学式の日程とプログラムが送られてきました。もちろん来賓のスピーチとか在校生の歌とか出し物はなくなっていますが、それでも残っていたのが国歌と校歌の斉唱でした。 でも、集まって歌を歌うのは、今は危険です。いわゆる「三密」の「間近で発声する密接場面」にあたります。 実際に、日本やアメリカで合唱によってクラ

          入学式で国歌・校歌斉唱はヤバいのではないか

          幼保無償化は幼稚園の終わりの始まりとなるか

          私にはいま幼稚園の年長で4月から小1になる上の子と、4月から年少になる下の子がいる。下の子の幼稚園をどこにしようかと、夏から秋にかけて近隣の幼稚園をいくつか見て回ったが、本人の強い希望もあり、最終的には上の子と同じ幼稚園に行かせることにした。 私の住んでいる区では、11月の面接と入園手続きが終わったあとの私立幼稚園の空き状況が区のサイトにアップされているのだが、ほとんどの園で新年少が定員割れしている。ママ友の噂レベルでも、近隣の園はどこも来年度の年少は定員割れらしいよーと聞

          幼保無償化は幼稚園の終わりの始まりとなるか

          「働いてない」と人権がないのか問題

          カネカの件で思うこと。子供の小さい片働き家庭だって頻繁に引っ越しなどしたくないですよ。子供だって幼稚園や小学校を頻繁に変わるのはメンタル的にきついと思う。でも今の時代になってはじめて「共働き時代に合わない」という理由で否定できるようになった。夫の賃労働都合の引っ越しには、妻の賃労働(それも夫と同格の正社員)をぶつけないとダメなんだろうか。 賃労働をしてない人間の意見は無視されるのが当たり前なのだろうか。夫婦別姓問題にしても、妻が(名前の同一性が重要な)仕事をしているから、苗

          「働いてない」と人権がないのか問題

          片働きの子育て家庭は、言われるほど少数派じゃないしお金持ちでもない

          「働かないママ」の味方 はどこにいるのか – yuco – Medium 上記の、2年前に書いた記事とその反響を読み返していて、これよい記事だなあと自分でも思った(笑)のと、今ならもっと追加できることがあると思うのでそれを書いてみたい。 以前書いたのは、共働きでも片働きでも同等の子育て支援があるべきということでした。 さいたま市の「子育て支援型幼稚園」のように、行政用語としての「子育て支援」はすでに「フルタイム共働きを支援するために子どもを長時間預かること」という意味で

          片働きの子育て家庭は、言われるほど少数派じゃないしお金持ちでもない

          ボストン美術館の「ラ・ジャポネーズ論争」

          アメリカのボストン美術館で、モネの絵画「ラ・ジャポネーズ」から復元した着物を羽織って、この絵の前で写真を撮りましょうというイベントが行われていたのですが、抗議を受けて中止したそうです。 この件、なかなか面白いのでまとめてみました。まず日本で多くの人の目に触れたであろうヤフーニュースの記事は以下です。 米ボストン美術館の和服体験イベント、「帝国主義」批判で中止―中国紙 (Record China) - Yahoo!ニュース しかし、一部から「民族蔑視だ」、「帝国主義を連

          ボストン美術館の「ラ・ジャポネーズ論争」

          オンライン翻訳を試してみた(訳す側)

          子どもが寝ている間など、たいして長くもない自由になる時間だけれど、ホゲーとぼんやりネットを見て休んでいたり、おやつを食べていたり、ノンジャンルで好きな本を読んだりだけでいいのか、休むのもいいけど、ちょっと余裕があるときだけでも、なにか将来に向かって勉強したりできないだろうか、と以前から思っていた。現在は働いていないけど、もう少し子どもに手がかからなくなったら働きたいので、その準備になることとか、なにかできることはないだろうか。 それで、まずは翻訳と英語の勉強をやってみようと

          オンライン翻訳を試してみた(訳す側)

          やることが絞り込まれるのも悪くない

          乳幼児育児で大変なこととして、自分の時間がなくなり、やりたいことを全部やるわけにはいかなくなることがある。でも逆に、忙しいので、自分に必要なことが絞り込まれ、今までやりたいとか必要だとか思ってやっていたことは、実はやらなくてもよかったことがわかるのはメリットだと思う。 そういう「今はやらなくてもいいけどちょっと余裕ができたらやりたいこと」をストックしておいて、時間ができたらちょっとずつやってもいいし、やらないままやる気が薄れたら別にそれでもいい。 百貨店で売っている服とか

          やることが絞り込まれるのも悪くない

          行きはよいよい、帰りは……

          先日、息子が大好きな消防車の展示がたくさんある消防博物館に行ってきた。消防博物館は、地下鉄丸ノ内線の四谷三丁目の駅から直結している。 行きは、丸ノ内線で荻窪方面から四谷三丁目に着いたらエレベーターで地上に上がり、とくに問題はなし。しかし帰り、息子はお昼を食べたらベビーカーの中で寝てしまったが、四谷三丁目のエレベーターでは、荻窪方面には行けないのだ(エレベーターで下りると反対側のホームにしか行けず、荻窪方面のホームに移動するには途中に階段があるという表示がある)。別のところに

          行きはよいよい、帰りは……