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何故その数に名前をつけた?

 プランク定数 [J/s](Jは仕事、sは秒)とかいうものをご存知でしょうか。物理学で出てくる定数で、10のマイナス34乗オーダー(0.000....01で、出てくる0が34個)とかいう、とんでもなく小さい値なんです。量子力学とかでよく見かけますね。結構重要な定数でなんですが、その話はまたの機会にしましょう。そういう定数があるんだ~と。

 ところで、ディラック定数 [J/s]とかいうものはご存知でしょうか。物理学で出てくる定数で、10のマイナス34乗オーダー(0.000....01で、出てくる0が34個)とかいう、とんでもなく小さい値なんです。量子力学とかでよく見かけますね。結構重要な定数でなんですが、その話はまたの機会にしましょう。あれ、デジャヴが。

 こいつら実は仲間なんですよ。同じくらいの値で、同じ学門に登場するって、共通項多いですよね。こいつらって実は、

プランク定数を2π(πは円周率)で割った値がディラック定数

っていう関係があるんです。ふーん。それで?って感じですよね。しかし、筆者は思ったのです。

「2π割っただけで、何で固有名詞与えられるねん?」

 プランク定数って実験から求めた大事な値なんですけど、ディラック定数ってそれを2πで割っただけ、割っただけなんですよ。何でそれだけでプレミアム感のある名前もらってんねん、と言いたいのです。
 
 ディラック定数は量子力学の方程式を解く際に、たくさんプランク定数と2πが現れるので新しく名付けられたっぽいんですけど、2πっていう扱いやすそうな値で割っただけで固有名詞にする?、って思います。「何か最近1/πをよく見るから、今日から僕の名字をとって田中数としよう!」とか思わないでしょう。

 まあ、プランク定数単体よりも出場回数多いんでしょうね、ディラック定数は。名前付けたくなるくらい愛着がわいたんでしょうね。量子力学は筆者の専門と外れるので、あまり詳しくないんですけど。そもそも数字に名前を付けるのに興味ないって?ああ、そう。


2021.08.21

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