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複業は自分の"居場所"を広げてくれる選択肢


前回は、経営目線で複業についてのメリットやMOVEDでも複業メンバーと日々活動していて感じている実情を共有させていただきました。

複業という関わり方は、いきなり100%雇用するよりも徐々に関わっていけるというメリットがコスト面も含めてありますね。
ただやはり自発的に動けるような方ではないとなかなかコントロールが難しいというのは私も感じてしまうところです。

そういったメリットデメリットを踏まえてどういう働き方の選択肢を作っていくか、どういう目的で複業という形で働いてもらうかということのが大事だというような話をさせていただいたんですけれども、

今回はちょっと私、渋谷自身の話をしていきます。

複業していると、株式会社MOVEDの代表をしながらサイボウズでも社員として活動してるというのはなかなかやはり珍しいと言われています。社員でもありながら、代表もしているという形で働いているので、なぜこんな働き方をしてるかというところと、実際に活動してどういうメリットを感じているかを今日はシェアできればと思っています。


背景としては、もともと私は2人だけの会社にいたんですね。
社長と私だけの会社で9年間働いてたんですけれども、その途中で今から6年前にサイボウズに相談をいただいて。サイボウズとは、業務委託としてサイボウズに関わったっていうのが最初だったんです。

kintoneという製品のエバンジェリストとして業務委託という形で担当させていただいたんですね。それで4年ぐらい関わらせていただいたんですけれども、そこで前職を卒業してMOVEDを立ち上げるっていう段階になった時に、サイボウズとどういう関わり方をしようかをサイボウズの皆さんとお話をしまして、MOVEDをメインにして業務委託としてサイボウズに関わるという選択肢と、サイボウズの社員として雇用されて関わっていくと二つ大きく選択肢いただいたのですが、社員であり会社の経営もして代表もするという働き方はなかなかないのでぜひチャレンジしたいという思いがありました。

それがきっかけで、私はサイボウズの社員として改めて関わらせていただいて今は社員として裁量を図りながらMOVEDの代表もしてるという働き方をしています。


実際、ゼロから会社を立ち上げて代表として食べていくというのは怖さもあるんですよね。いや、怖さだらけですねw

うちは子供が4人いて本当にまだまだお金かかる時期で、そういったフェーズでいきなり独立しますと、明日会社がなくなるかもしれないという環境で頑張ることの怖さもありますし、家族への説得も大変です。そういう時に複業として収入源がある程度確保された状態、つまり社員として給与もいただきながら会社の経営もできるというのは今まであまり考えられなかった形だったんですけれども、そういう選択肢もあるんじゃないかと思ったんですよ。

実際にサイボウズとしても仕事をさせていただいているからこそ、チャレンジできるというのもあるんですよね。
そういう意味で複業という形が取れたことで自分たちも自由度を保っていますし、家族としても少しは安心感がある中で動いていけるというのは大きなメリットですね。

もちろん私自身はすごくサイボウズが大好きですし、本当に多くの経験をさせていただいています。いろいろな価値観をいただけてすごく居心地がいいですし、サイボウズにもっと関わっていきたいという思いもあったので非常に私としてはバランスの良い働き方ができています。

私は元々一つのことだけで100%やるというよりはいろんなものに関わっていきたいというタイプなので、1社でずっと関わってくというよりは複数の刺激があった方が私としても新鮮な気持ちでやれますし、

複業のメリットというのは、例えばAの方の会社で経験したことがBに活かせたりとか、逆も然りです。

相乗効果が生まれてきて、50%50%じゃなくて100%で関わっていって、その結果200%ずつの保険を両方にしていけるという可能性を秘めているのが複業だなと思っています。関わりという意味でも幅広くなりましたし、お仕事等の部分でも今回はサイボウズとして関わった方がいいとかMOVEDとして関わった方がいいとかそういった二つの顔で関われたりもしていくのでこれはメリットが大きいところなんじゃないかなと思います。

私自身としてもほとんどメリットとして感じていて、本当にこういう働き方をさせていただいて感謝しかないなと思ってますし、私ができる貢献はしていきたいなと、改めて今思っているところです。

1つの場所でフルコミットで活動するのももちろん大事だと思うんですけれども、その場所がなくなるかもしれないという不安が先行してしまうと、なかなかチャレンジもしにくくなってしまうと思います。

不安の状態でチャレンジしていくと、やはり「恐れ」から決断をしてしまって、良い循環が起きなくなってきて、どんどん不安ばかり募って悪循環になってくるような意思決定になってしまうのです。
ある程度余裕があって、本当にチャレンジできるような環境があった方が、意思決定がより上手くいくと思うんですよね。そういった土壌も作れているというのは、自分としてはメリットかなと思っています。

私みたいに社長と社員を複業するというのはなかなかレアなケースかもしれないんですけれども、先ほど話したように、複業にはどちらの顔としても活動ができて、今度は別の会社で今までのスキルが違う顔で活かせるというメリットがあります。

例えば前の会社ではそういう関わり方はできなかったとしても、別の会社としてはそういう関わり方ができるんですね。会社によって事業の形が違っているので、別の事業であった自分の強みを他の形で活かせるというような複業の仕方というのは本当に可能性が大きいんじゃないかなと思っています。


MOVEDでもそういう関わり方をしてくれているメンバーも多いです。病院のITを担っていながら、その経験をもとに医療以外も含めた他の会社様のITの支援をしているんですね。病院ではその人が実務担当者なので、実務担当と同じ目線で他の会社の支援ができるんですけれども、こういう例は今までなかなかありませんでした。IT会社の目線から支援するよりも利用者と同じ目線で話せると安心感もありますし、利用者と同じ経験をしているので話も通じやすいんですね。そういった複業の仕方というのは本当にメリットが大きいんじゃないかなと思っています。

私自身、サイボウズとMOVEDという形だけではなくて、新潟の糸魚川市や妙高市とも関わらせていただいてます。今までその糸井川とか妙高という土地にご縁があったわけじゃ全然ないんですけれども、仕事として関わらせていただくと、そこのエリアが自分の第三・第四の故郷みたいになってくるんですよね。

そういった「居場所」が複数できてくるというのは、社会自分たちが社会の中で活動していくにも大きな意味があると私は思っています。1ヶ所にしか居場所がないとそこが崩れると怖いですしそこを何とか繋ぎ止めようとやっぱり頑張ってしまうんですけれども、
複数の居場所があることは本当に大きなメリットなんじゃないかなと日々実感しながら活動しています。


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