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新規ビジネス、非効率、反対勢力

どんな会社でもそうだと思うのだけど、既存のビジネスとは違う「新規ビジネス」というのは、既存のビジネスより効率が悪いものだ。

当たり前だ。組織体制にせよ、オペレーションにせよ、あるいは働く人々の思考方法にせよ、あらゆるものは既存ビジネスへの最適化が求められてきて、これまで最適化してきてるはずだから。

そこからはみ出す新規ビジネスというのは、最初はたいてい非効率だ。

新規ビジネスは、既存ビジネスとは違うから意味がある。同じ体制、同じオペレーション、同じ環境、同じビジネスモデルなら、それは新規ビジネスとは言い難い。それは、既存ビジネスの延長や発展レベルのものだ。

でも、この「違い」は社内の人間からすると、「非効率」に映る。

この「非効率」に見えるところで、新規ビジネスをやめる、諦めてしまう、という会社も少なくはないんじゃないかと思う。

どこの会社にも、その「非効率」さを叩いて、新規ビジネスに取り組んでる人たちのやる気を削いだりする「反対勢力」がいる。その「反対勢力」が、ベテラン社員だったりすると、なおさら、新規ビジネスに取り組む人間たちはやりにくくなる。

新規ビジネスは、どんなものでもしんどい。ただでさえ、しんどいのに社内の人間からも応援されないとなると、投げ出したくなる人も少なくはない。そうして潰されてしまう新規ビジネスがある。悲しい。

反対勢力はせいぜい全社員の2割というところだと思うけど、実際、社内の大部分は「日和見」スタンスなので、反対勢力の声が大きいと、そっちに引きずられていってしまったりする。すると、新規ビジネスに取り組んでる人たちから見ると、社内の大部分が「反対勢力」(っぽく)見えてしまったりするものだ。

新規ビジネスへの取り組みを頓挫させないためにはどうするか?

ただ、経営陣が全面的に、その取り組みを応援していくしかない。

まず、新規ビジネスは、既存の事業環境においては、基本的に「非効率」だということをしっかり理解してもらう。その上で、その新規ビジネスをやらなければ、今後どうなるか、ということを説明していく。

これを何度も何度も繰り返し、説明し続ける。しつこいぐらいに言い続ける。単純だけど、この繰り返ししか道はないように思える。

それでも反対勢力は何らかんらと批判し続ける。

でも、大部分の「日和見」の人達を、反対勢力側に引きずり込まないようにしていければいい。この人たちに、少しでも応援や協力の姿勢を貰えるようにできれば、新規ビジネスに取り組んでる人達はすごく励みになる。

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