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許せないコーラハイボール

コーラハイボール。言わずもがなウイスキーのコーラ割りだけど、わたしはメニューでこれを見ると、頼みたくなーい!って思う。なんか違和感かんじちゃう。
わたしにとっては、それはウイスキーコークなのだ。ハイボールはあくまで、ウイスキーをソーダで割ったものじゃん。って思ってるから、勝手になんか薄そうな感じがするのもやだ。そんなことないんだろうけど。

ウイスキーコークって美味しいですよね。つまみに合わせる日本酒とかワインと違って(そういう酒の方が好きなんだけど)一つで完結してるかんじが、それはそれでいい。
ライブハウスとか行くとついつい頼みたくなる感じ。

で、コーラハイボールの話。すっかり当たり前の顔して、ジンジャーハイボールとかさらに色んな味付けちゃったハイボールとかが並んでる飲み屋はなんか、軟派な感じがしてしまう。
いつからコーラハイボールなんて呼ぶようになったのか。

でも、私は知っている。サントリーのPR戦略の賜物だということを。
昔なんかで読んだけど、ハイボールを浸透させるためにサントリーがやったこと、すごいんですよ。
「一杯目はビール」っていうのは、飲兵衛の常識というか、もはや挨拶みたいなものだけど、サントリーはそれを変えようとしたんですよね。

ウイスキーはおじさんが飲むもの。ストレートかロックか、割るとしても水割りくらいしか無かったところに対して、ソーダ割りを新鮮なものとしてPRした。
ビールよりも低カロリー。食事にも合う。これからは一杯目にハイボール飲もうよって。
その提案自体もかなりいいんですが、それだけじゃないんですよ。

まず、サーバー作って飲み屋に売り込んだんだよね。ジョッキもオリジナルのを作って。
現場の目線ですよねー。飲み屋で散々働いたことあるからわかるけど、やっぱり割りものって、作るのめんどくさい(一気にカクテル5種類とか頼まれると萎えるよね)。ビールみたいにサーバーでジャーっと作れる方が楽じゃん!っていうのを、サーバー提供することでクリアしてるんだよね。すごい。

そっから先はもう、「ウイスキーがお好きでしょ」とか、ハイカラとか、銀だこ酒場とか、あの手この手ですっかり広まっちゃったよね。

だから、ハイボールが浸透したのはよく分かる。サントリーさんすごい。って思いながら私も飲む。
でも、だからって元々ウイスキーコークだったものやウイスキージンジャーだったものまで乗っかるのはさ、なんか違うじゃん!って思っちゃうんですよ。
同じ文脈で、色んな味付けたモヒートも許せん。

そんなわけで、私はコーラハイボールを見かけると、ちょっと飲みたくなっても頼まない。そして帰宅後、自分でウイスキーをコーラで割って(しっかり濃くして)、これこれ、とウイスキーコークを飲むのです。やっぱり美味しいんだよね。

こんな、とりとめのない飲兵衛の戯言を、思い立ったのでひっそりしたためていくことにした。異論は受け付けます。あと、書くにあたってリソース漁ったりしてないからたぶん間違ってることも書く。酔っ払いだから許してください。

ではまた。

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