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【オーケーエム様QA】12/17(土)第31回神戸投資勉強会開催メモ①

「IR系アドベントカレンダー」をきっかけにnoteのアカウントを作りました。せっかく作ったので、主催している神戸投資勉強会のメモなど、残せる範囲で残すなど、このnoteの存在価値について考えつつ運用してみようかなと思います。(手が回らずすぐに更新が途絶える可能性が極めて高いです)

オーケーエム様IRセミナーQA

直近神戸で開催した神戸投資勉強会では、滋賀県に本社があるバルブ専業大手のオーケーエム様と、おなじみ雨男近藤CFOのうるる様に登壇いただきました。
今回の記事では、1社目のオーケーエム様のIRセミナーの主な質疑応答内容についてまとめたいと思います。

◆事業概要など

Q:会社の祖業が明治からであるが、なぜこのタイミングで上場したのか?何かきっかけがあったのか?Q:会社の祖業が明治からであるが、なぜこのタイミングで上場したのか?何かきっかけがあったのか?

A:初めて店頭公開を目指したのは30年前のバブルの頃ですが、バブル景気崩壊に伴い市場環境が大幅に悪化し見送ることとしました。2000年代に2回目の上場を目指しましたが、リーマンショック等により中断しました。2020年の3回目には新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けましたが、3度目の正直で上場することができました。

Q:水用のバタフライバルブのシートリングはゴム製だと思うが、船舶排ガス用バルブには何が使われているのか?

A:船舶排ガス用バルブのシートリングは金属製です。排気ガスが完全に漏れない訳ではございませんが、漏れを既定値内に抑え、特に高温時にしっかりと止められるように設計しています。

Q:船舶排ガス用バルブのシェアが高いが、競合他社と比べてどのような強みがあるのか?

A:2013年頃から国内大手造船メーカーおよび船舶エンジンで世界シェア8割以上のライセンサーであるMANと共同開発し、市場に一番手で参入できたことが大きいです。MAN設計のエンジンに組み込まれるバルブにはMANの認証が必要になります。これは日本だけでなく韓国や中国においても同様です。また、500℃近い高温の排気ガスをしっかりと止めることができる品質、何かトラブルが起こったときに速やかに対応できるアフターフォロー体制に対して評価をいただいています。

◆業績系(中計なども含め)

Q:3カ年で営業利益率が上昇する一方、設備投資と研究開発投資の金額も年々増加している。これをどう見れば良いか?

A:大きな投資はここ数年で一段落しました。2019年4月に東近江工場、2020年11月に研究開発センター、2021年1月に中国常熟市の新工場を稼働させました。この3カ年は低温用バルブなどの新製品開発や、工作機械の新規補充・入れ替えなどで、大きな投資の予定はございません。減価償却費につきましても、前期の2022年3月期がピークで今期から減少傾向になっています。
今後は、付加価値の高い新製品の投入により営業利益率を向上させていきたいと考えています。燃料としてのアンモニアや水素だけではなく、カスタマイズのニーズが多様化し、増加すると見込んでいます。そのような潜在ニーズがある市場を能動的に見つけ対応してまいります。

Q:上場前の2019年3月期の営業利益率が15.5%と一番高い。御社の定常状態はどの程度なのか?

A:2018年3月期に船舶排ガス用バルブを上市しました。当時、当社としてはもう少し先に需要が増加すると見込んでおり、その想定に基づき設備投資(東近江工場)や人員補充を検討していました。それらの投資をする前の2019年3月期に売上が急増し、結果として営業利益率が一番高くなりました。2019年3月期の数値は想定外でしたが、長期的には営業利益率10%以上を目指して事業を展開してまいります。

Q:3カ年の売上の伸び方をどう見れば良いのか?

A:3カ年の売上の伸びを牽引するのは船舶排ガス用バルブです。この数年の間、新造船の建造隻数は減少していましたが、環境規制対応船の建造比率は高まっており船舶排ガス用バルブの売上は増加していました。今後、2021年の世界の新造船受注量の大幅増加に伴い、来期以降に船舶排ガス用バルブを含む舶用バルブの出荷が増加する見込みです。これにLNG燃料船向けのLNG用バルブの売上も上乗せされますので、売上は順調に伸びていくと考えています。

Q:世界の新造船受注量について、中国や韓国は増えているが日本は増えていない。御社は国内向けの売上が多いと思うが、売上との相関はどうなっているのか?

A:中国や韓国より伸び率は少ないですが、日本の受注量も1.5~2倍程度増えています。当社は韓国や中国の船舶用エンジンメーカーにも販売していますので、この三国の受注量の増加が当社の売上につながります。

Q:売上高、受注高は横ばいで受注残が積み上がっている。受注から納品までの期間が伸びている?

A:船舶向けの受注残が伸びています。船舶向けは注文から出荷までのリードタイムが長く、陸用よりも早めに注文をいただきます。大型の船舶は受注から竣工まで2~3年かかり、バルブの注文は納める半年~1年前にいただきます。船舶向けの中でも、特に船舶排ガス用バルブの受注残が増加しています。

あくまでキリンの当日メモをベースにオーケーエム様に確認をとったうえで掲載しております。すべてのQを網羅できていないので、あくまで参考情報としてご覧いただければ幸いです。

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