芹田枝里

子どもたち(兄妹)が小学校1年生の4月から不登校に。歯科医師として働きながら、子どもた…

芹田枝里

子どもたち(兄妹)が小学校1年生の4月から不登校に。歯科医師として働きながら、子どもたちとホームスクールをしています。発達障害✕ホームスクール、日々の学びなどを綴っています。神奈川県 https://lit.link/serihomeschooldentist

マガジン

  • ホームスクーラー共同運営マガジン〜子育ての「再」デザイン

    • 419本

    日本の中で不登校の子は、16万人いるといわれています。 その中で「学校以外の選択肢」を選び、自分の子どもにあった学びの環境を作っている家庭があります。 その子ども、その家庭によって完全オーダーメイドな「ホームスクール」。 他の家庭はどんなことを大事にしているの?どんなことやっているの?  ホームスクーラーのブログの紹介や、実践家庭の投稿から、子だけでなく、親も一緒に成長していくための共同運営マガジンです。

  • 私の本棚

    読んだ本から学んだこと、気づいたこと、思ったことをまとめています。

  • おかのばものがたり

    空想の居場所、「おかのば」にまつわる短編小説です。

最近の記事

不登校家庭への経済的支援について考える

不登校になった先には、2種類の不安がある  子どもが不登校になったときの不安には、「仕事を減らさないといけない不安」(就労)や、「子どもの行きたいところ・やりたいこと・やらせてあげたいこと・学びにつながるような体験や教材への金銭的不安」(学び)がある。それは直接、家庭で子供と過ごす時間の多い保護者(特に母親)の精神的負担につながる。   2年前の一斉休校中、学校は教育機関というより託児機関の側面が大きいのでは?という言説があったのを思い出した。 就労の不安に関しては、不登校

    • 好きなことを嫌いにならないように

       よく、「私の好きなことってなんだろう?」と思いを巡らせる。みんなどうやって好きなことを見つけているのだろう? 嫌なことを排除していって、残ったものが好きなこと? 私の中には、「嫌ではないけどそこまで好きでもないこと」ばかり。なので、趣味といえるものも特にない。 人からおすすめされたり、ちょっと興味を持ったことをやってみたりはするけれど、文字通り三日坊主。 楽しむ能力がある、と言い換えることもできるかもしれない。 楽しんで、満たされるのが早い。それ以上没頭しようと思う前に

      • “ただ”集まる/集まれてしまう場所と、それをつなぐ人

        2世代が集まり学び合える、「こどもわかものリレー」  横須賀市で「交流の場を広げる事業」「学びの場を広げる事業」「参加の機会を広げる事業」をされている、「こどもわかものリレー」に参加しました。 主催の方を中心に、何十年も不登校やひきこもりの支援をされてきた方や当事者親子さん、子ども食堂を運営されている方や、親の会の主催者さんなど7名で、2時間半。ゆったり話して聞き合い、学び合う、やさしい時間を過ごせました。 やさしいと感じたのはおそらく、集まった方々がちょうど「親子」ほど年

        • 不登校・ひきこもり経験者で支援者の、藤原秀博さん講演会@Miraieを拝聴して

          横須賀市の古民家「Miraie」で、不登校・引きこもり経験者で支援者でもある、藤原秀博さんの講演会に参加しました。 https://assystarsproject.net/fujihide.html 講演を拝聴して感じたことを記録しつつ、講演内容と通じるような本を紹介します。 ーーーーーーーーーーーー 講演で一番印象に残っているのは、藤原さんのもとでAA(Alcoholics Anonymous)プログラムを受けられた、元アルコール依存症患者さんの体験談です。 「何か

        不登校家庭への経済的支援について考える

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        記事

          「凡庸な教育格差社会」日本でホームスクール/ホームエデュケーション。大事にしたい3つのこと

          「教育格差」(ちくま新書)を読みました。 「noteに書きたいことが盛り沢山だぞ!」と意気込み、まず下書きに入れたのは、京都のコワーキングスペース「QUESTION」が開催したセミナーのメモでした。 セミナー視聴時のメモから、「教育格差」を読んで考えたことなどをまとめます。 QUESTION TALK vol.9 『これからの教育』のメモhttps://question.kyoto-shinkin.co.jp/articles/articles-2254/  「先生の学

          「凡庸な教育格差社会」日本でホームスクール/ホームエデュケーション。大事にしたい3つのこと

          横須賀市で不登校、行きしぶり、ホームスクールの交流活動【よりどこ】を始めました!

          【よりどこ】自己紹介 平日昼間に親子で遊んだり、のんびり過ごしたりする活動を神奈川県横須賀市で始めました✨横須賀市在住在勤の3人で運営しています。 学校への行きしぶり、不登校、家庭を拠点にした学びや生活(ホームスクール・ホームエデュケーション)に興味のある親子さんの「よりどころ」になれるような活動を目指しています🌈 参加者も企画者も肩の力を抜けるような“余白”のある会にしたいと思い、“ろ”を取った「よりどこ」という名前にしてみました😌 先輩ホームスクーラーから受け取ってきた

          横須賀市で不登校、行きしぶり、ホームスクールの交流活動【よりどこ】を始めました!

          こんなところから、ちょっとだけ分数。ホームスクールの一コマ

           先日ふと息子(小4)が、「このオレンジジュース果汁30%だって。それってどれくらいなのかな?」と疑問を持ちました。 「100%はこの↑丸でも表現できて、10/10とも言うんだけど、30%だと10分の何だと思う?」と聞くと、10分の3と答えながら「薄まってるよね?」と。そうそう。 計量カップに水を入れて「水100mlで、30%の果汁を作りたかったら、みかんを絞った果汁はどれくらい入れたらいいかな?」 「30。家でみかん絞ったのと違うんだなー。今から絞る?」と。やんわりスル

          こんなところから、ちょっとだけ分数。ホームスクールの一コマ

          服薬と自然の間で変化する、自閉スペクトラム症のホームエデュケーション

          息子が「火起こしをしたい」と言い始めたのは、2年ほど前だったようです。 2021年9月〜10月は、朝起きた息子が「膝をイスにぶつけた!」「目の中にまつげが入った!」などのパニックを頻発していました。 1年前からエビリファイを1mg/日飲み始め、本人も以前よりはゆったりと過ごせるようになり、行動や言動が落ち着いたなぁと感じていたのもつかの間。 毎日の小さなパニックに、私も少し疲れてきていました。 今年8月、医師から追加でリスペリドン(※)1mg/日を処方されていたので、「気

          服薬と自然の間で変化する、自閉スペクトラム症のホームエデュケーション

          頭上の穴にボールを投げ続ける

          今日、娘とボーネルンドにいった。直近2回目。 息子は、「ぶつかった」「おもちゃを取られた」などをとても気にする幼少期を過ごしてきたので、子どもの集まる場所を楽しめないことが多かった。 一方娘は、流れるように友だちを作り、来る者拒まず去る者追わず。「ママはあっち行ってて!」と言ってくれるほど楽しんでいた。 ボーネルンドといえば大きなボールプール。その中にアスレチックなどがあり、歩くだけでも楽しい。壁には数字(点数)の書かれた穴があって、その大きさは、数字が大きいほど小さくな

          頭上の穴にボールを投げ続ける

          「おんなのこ、なめんなよ」と娘が言った日に考えたこと。Robloxと平塚雷鳥さんとヴィンランド・サガ

          子どもたちは、Robloxのミープシティが好きで、時々遊んでいます。 https://hide-d-stye.com/roblox チャットで行き交う言葉は様々で、強い言葉や、それをたしなめる発言、意味不明な文字など。 ある日、娘が普通の会話のトーンで「おんなのこ、なめんなよ」と言うので、何かあったの?と聞いてみました。特に理由はないけれど、ミープシティで遊んでいたらなんとなく、女の子をいじめているような人がいたので思った、と。 テキストチャットの文字を、娘はほとんど読めま

          「おんなのこ、なめんなよ」と娘が言った日に考えたこと。Robloxと平塚雷鳥さんとヴィンランド・サガ

          支援学級在籍のホームスクーラー。「個別支援計画」を立てるため、学校に提出した資料

           公立の小学校では、だいたい7月頃に個人面談があります。 個別(特別)支援学級に在籍している場合、今後の学習や学校活動の「個別支援計画」を、特別支援教育コーディネーター(※1)が作成する時期でもあります。 (※1)支援級の担任が兼任しているケースも多い。保護者や関係機関に対する学校の窓口として、また、学校内の関係者や福祉、医療等の関係機関との連絡調整の役割を担う者として、位置付けられます。(「第1章 特別支援教育コーディネーターとは - 国立特別支援教育総合研究所」より)

          支援学級在籍のホームスクーラー。「個別支援計画」を立てるため、学校に提出した資料

          「ホームスクール✕共働き」の日常を教えて!【ホームスクーラー共同運営マガジン】のnote4選

           私もメンバーの一人として参加している、ホームスクーラー共同運営マガジン〜子育ての「再」デザイン。 2019年6月末から始まった当マガジンも、2年目に入りました。いつも読んでくださっている皆さま、どうもありがとうございます。 今回は、「ホームスクール✕共働き」ご家庭の日常を書いてくださっているメンバーのnoteをご紹介します。 Shizukuisiさんあくろすとんさん結@ホームスクーリング実践中さん芹田枝里(私)「ホームスクール✕共働き」のかたちは、お子さんの年齢や仕事の

          「ホームスクール✕共働き」の日常を教えて!【ホームスクーラー共同運営マガジン】のnote4選

          【ホームスクーラー共同運営マガジン】新たに5名のライターさんが参加

           2019年7月から始まったホームスクーラー共同運営マガジン「子育ての『再』デザインも2年目に入りました。いつも読んでくださっている皆さま、どうもありがとうございます。 2年の間、ホームスクールを取り巻く環境や社会の認知・理解度は、少しずつ変化してきているように感じています。 今回は、新しくマガジンに参加してくださった5名のライターさんをご紹介します。マガジン開設当時のライターさんの自己紹介(14本)はこちらから。 これからは19名で綴っていきます。 千葉県 戸田美里さ

          【ホームスクーラー共同運営マガジン】新たに5名のライターさんが参加

          「ゲームが好きなら作りたくなる⇒プログラミングに興味を持つ⇒英語を学ぶようになる」ってホント?

          英語とプログラミングは、これからの基礎学力。小さいうちからプログラミング的思考を。英語はフォニックスから。 子どもの教育にまつわる、親を焦らせ不安にさせる言葉はたくさんあります。息子もゲームが大好きなので、いつプログラミングに興味を持つのか?英語に興味を持たせるにはどうしたらいいか?と、期待と焦りでずっとソワソワしてきたように思います。 息子が小学校1年生の頃、本人はゲームのストーリーを楽しむのが好きなのに、勝手にプログラミング体験を予約し、夫に連れて行ってもらったことも

          「ゲームが好きなら作りたくなる⇒プログラミングに興味を持つ⇒英語を学ぶようになる」ってホント?

          【紹介コードあり】1回20分のオンライン英会話「GLOBAL CROWN」。マンツーマンレッスンで、集中力が途切れず継続できる!

          小4息子が英語に興味を持ち始めました。 いつもお世話になっているBranchのオンラインコミュニティで、「GROBAL CROWN」を教えていただいたのがきっかけ。 最初に無料体験したのは、娘。 娘は誰とでもすぐに友だちになろうとするのに、実はとても恥ずかしがり屋。結局無料体験は3分くらいで終わりwそのままに。 その様子を見ていた息子が興味を持ち、週1回のレッスンが2ヶ月目に入りました。 書字が苦手、学び方にも好き嫌いがある息子が続けられている理由を考えてみました。

          【紹介コードあり】1回20分のオンライン英会話「GLOBAL CROWN」。マンツーマンレッスンで、集中力が途切れず継続できる!

          目的のためではなく、フラットな関係づくりで子育てを拡張する「We are Buddies」

          We are Buddiesの取り組みを知ったのは、今年の3月。 オランダ発 子どもと大人のバディプログラム 保護者の方だけが子育てを頑張るのではなく、多くの大人が関わり、登場人物みんなが力を抜いて、優しい気持ちになれる社会を目指し立ち上げました。子どもと大人がバディとなり、オンライン・オフラインで遊んだり話したりしながら、細く長い関係性を築きます。 きっかけは、子どもたちがお世話になっている、Branchのオンライン保護者コミュニティの書き込みでした。

          目的のためではなく、フラットな関係づくりで子育てを拡張する「We are Buddies」