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異邦人の記憶



皆様の旅はどんな旅でしょう?

私の旅は、
飛行機のチケットを取り、ホテルを一ヶ所決め、その周辺を徒歩、地下鉄、新幹線で廻るタイプです。

なので基本、歩き回りますね。

なので、旅先の人とお話しすること事が結構あります。

結構前ですが、
台北に行った時のこと…。

九分に行くために電車で移動し、
途中の駅で電車を待っている時でした。

台湾のおじさんが日本語で話しかけて来ました。

おじさんのお父さんの頃、
日本が台湾を統治していて、
日本人に良くしてもらった…と、言うのです。

いわゆる日本兵ですね。

なのでおじさんは、
日本語を覚えて、
観光客のボランティアをしているのだそうです。

日本が統治時代と言う話は聞いた事がありました。
でも、
日本のイメージアップ作戦だと思っていたので、
「え??? 本当にあるの?」
と、内心驚きました。

でもそれは、韓国に行った時も、
若い方でしたが、同じような事を言った人がいました。
そして、日本に行きたい…と、言うのです。


もしかしたら、
第二次世界大戦までの日本人は、
武士の精神が残っていたのかもしれませんね。


パリのオルセー美術館に行った時は、
チョコレートのクレープが買えなくて困っていると、やはり、日本語を話すおじさんが現れて、
「チョコレートは、ショコラじゃないよ。」
と教えてもらい、チョコレートを何と言うか教えてもらいました。
…もう、何と言うか忘れちゃいましたけどね😰
ついでに世間話をすると、
この方も、観光客のボランティアをしているそうでした。



先日、お祖父さんとお婆さん(80歳くらい)がやっている、駅前のお好み焼き屋さんに行きました。
10人も入ればいっぱいのお店です。

そしたら、流行病が過去になり、その日は台湾の女の子たちがいて、日本語を話せず、お婆さんとスマホでコミュニケーションをとっていました。

私も、カタコトの英語で女の子たちとお話ししました。
来てもらえるのも嬉しいし、マニアックなこのお好み焼き屋さんに来るのが面白かったのです。
台湾でも日本街があり、お好み焼きやお寿司屋さんがあるんだそうです。

お婆さんが私達のテーブルに来ると、
「夏休みのせいか、毎日外国の人がすごいのよ。昨日はオーストラリアの人が20人くらい来て、一人だけ日本語話せたから助かったけと。一昨日は、アメリカの人とどこだっけかなぁ〜。」
と、話していましたが、お婆さんなのにその対応力に感心しました。
お客さんは殆ど外国の方です。


沢山の異邦人の顔を思い浮かべると、
国が争い合うなんて、
やめてほしいと思います。

親切にしてくれた、
あの女の子や、おじさん達を
敵とは呼びたくはないですよね。

それなら、
みんな顔見知りになっちゃえばいいんじゃない?…と、思います。


誰もが、
旅に出て、こんな思い出があるんじゃないかな?
出来れば、また行きたいじゃないですか。

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