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売店側から考えるキャッシュレス決済問題

カシマスタジアムで売店をやっているゆがふです。今回は今話題のキャッシュレス決済について考えていきたいと思います。

まず前提として下記の記事をご覧ください。

ついでにこの記事から派生した↓も

5月25日現在ではまだカシマスタジアムでのキャッシュレス決済の全体像はまだ不明確です。おそらくもう少し時間がかかると思われます。

さらに神戸戦に参戦された複数の方から完全キャッシュレス決済の弊害報告が

カシマスタジアムでのキャッシュレス決済は現金排除ではありません。それを踏まえたうえで、すべきことはなにか?
①現金払いとキャッシュレス決済の列を分ける
②使える決済手段の絞り込み
このあたりかなと思います。

まず①ですが、現在のうちの店舗ではもつ煮、トマトもつ煮、クレープ、飲み物の4ヵ所で現金のやり取りをしています。これをキャッシュレス決済導入時に会計口、現金払い限定飲み物の二か所にし、会計口を現金列、キャッシュレス決済列に分けようと思います。イメージとしてはドリームさんのやりかたです。

②ですが、これは運営側とよく話し合わないといけないので何とも言えませんが、なるべく簡潔にすむ方法を取りたいと思います。(とは言え、公式に使えるとうたっている決済方法を、うちは○○しか使えません!とか言えそうにないよなぁ~)

公式で出たので大丈夫だと思いますが、d払い、dポイントが使えるようになるんです。これが何気に怖いんです。d払いは所謂mobile決済ですので、QR読み込み、もしくはバーコードです。店舗側スタッフの知識ももちろん必要ですが、スムーズに決済できるまで多少時間がかかるのではないかな?と思います。

togetterでも書いてましたが、うちは一度キャッシュレス決済を導入し、これはダメだなと感じてすぐにやめた経緯があります。ダメだった点は
・決済端末の使い勝手の悪さ
・決済手数料の高さ
・決済端末自体の維持費の高さ
などでした。以前の決済端末は、値段を表示する液晶もモニターもお客さん側に無く、いくらなのか見えませんでした。さらに、起動するのに10分以上かかり、一度電源が落ちると、再起動にさらに時間がかかってしまいました。

スタジアムの売店にはレジがあるわけではありません。コンビニ各社のようなどんな決済手段にも即座に対応できるレジがあればまた話は違ってくるのかもしれません。実は個人的に、AIR PAYを導入しようかな~とも思ったのですが、今回運営側で決済端末を一元導入するというので止めました。posレジでタッチパネルをポンポン押していけばすぐに合計金額が出ればだいぶ楽だと思うんですが、今回の決済端末がどれくらいの使い勝手なのかはまだ未知数なため、現状ではどうすることもできません。

si!stAdiuM. さんとの話の中でも出ましたが、本来飲食店は現金決済してほしいのです。キャッシュレス決済では売上から数%抜かれてしまいます。これは利益から数%ではないので、利益がダイレクトに減ります。さらにキャッシュレス決済でポイントを付与するのも店側ですので、その負担が経営を圧迫します。

キャッシュレス決済が便利なことは十分わかっています。個人的にもnanacoやSuicaを使うことは多いです。しかし、これらはレジや、改札などほとんど自動的に金額が決定し、さっとかざすだけで済むという手軽さがゆえに普及しているのだと思います。なぜこんなに便利な決済方法があるのに、QRなどの手間のかかる決済手段を普及させたいのか意味が分かりません。PAY PAYも個人的に加入すると決済手数料が0円ですが、統合型の決済端末(AIR PAYなど)では普通に3%ほどとられます。

お客様にきちんとメリットのあるサービスとして提供できればまだ良いですが、現場でのオペレーション負担が増え、経営を圧迫し、お客様に長時間待たせるなどストレスを与えるようでは本末転倒です。また動きがあれば書いていきたいと思います。ありがとうございました。


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