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売店側から考える平日開催試合の話

カシマスタジアムで売店をしているゆがふです。今回は平日開催の試合について考えていきたいと思います。

昨年うちが営業した25試合で平日開催はACLを勝ち進んだ影響で12試合もありました。元々平日開催のACL、ルバン杯、天皇杯は仕方ないとして、リーグ戦で5試合の平日開催は結構きついです。なにせ鹿島アントラーズはスタジアムの半径30キロのうち半分が海です。ホームタウン5市人口は合計28万人、千葉県を含めてもスタジアムまでの移動時間100分以内の商圏に78万人しかいません。

平日開催の多さから見て、去年の平均観客動員は結構頑張ったほうだと思います。
・04/25(金) 神戸戦  7,672 ←当初から予定されていた金J
・08/01(水) 東京戦   12,643 ←当初から予定されていた水曜開催
・08/24(金) 磐田戦   13,575 ←ACL準々決勝進出で1日前倒し開催
・09/14(金) 湘南戦   10,728 ←ACL準々決勝進出で1日前倒し開催
・10/31(水)C大阪戦  9,233 ←ACL決勝進出で水曜開催へ前倒し
上記5試合の平均が10,770人であることを考えると、2018年平均19,434人はそれほど低い値ではありません。ちなみに去年の神戸戦はイニエスタ加入前だった事もあり、あまり注目されず観客動員も伸びませんでした。

もちろんアントラーズも平日開催について無策なわけではないと思いますが、カシマスタジアムでの平日開催は正直観戦しに行き辛いでしょう。ACLの試合はホームタウンを対象に無料招待券が用意されます。しかし平日開催Jリーグにはそれがありません。時間通りにスタジアムに来れる人ばかりではありませんので、試合開始後、前半終了後と段階的にチケット代を安くしたり出来ないんでしょうか?

うちで平日割(もつ煮¥500+生ビール¥700=¥1,000)をしたり、平日限定メニューを用意したりするのは、少しでも平日も観に行こう!と思ってもらえるようにです。これはアントラーズとは何も関係なくうちが勝手にやっていることです。

ACLやルバン杯などの平日開催とJリーグの平日開催では違う点があります。それは売店の開いてる数です。Jリーグの試合は契約で全試合出店することになっています(二階はその限りではない)。つまり少ないパイ(観客)を奪いあっていると言う事です。その点ACLなどカップ戦は出店が希望制であるため、全店舗が出そろうことはほぼありません。なので観客の入り次第ではありますが案外商売としても悪くありません。

下の図は去年の平日開催試合における指数(売上/観客動員数)です。年平均指数を100としてどれくらい差があるかを示しています。

一目瞭然で平日Jリーグで苦戦しているのがわかると思います。その反面カップ戦ではほとんどが高い指数を示しています。売店数の差がこのような結果をもたらします。とは言っても天皇杯二回戦や三回戦あたりの観客動員二、三千人だと商売になりません。なので申し訳ないですがお休みしてしまうこともあります。

そして平日開催は売店にかかる負担も大きいのは事実です。まずバイトが集まりません><まして土曜、水曜連チャンとかは結構しんどいです。今回の試合は金曜Jリーグ、火曜ACLで平日連チャンと言うウソみたいな日程です。お願いだからせめて土曜、水曜にしてください。

広島三連戦で国内移動なんだから、前倒しする意味あったのか大変疑問です。事前に決勝トーナメント進出した場合にどうするかは決まっていて、対戦相手はその段階ではわからないことは理解できますが、相手次第でどうするか考えるくらいの臨機応変な対応をしてほしいと思います。

と平日開催の話はこんな感じです。明日のACL広島戦是非たくさんのご来場をお待ちしております!よろしくお願いします!!


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