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売店側から考えるキャッシュレス決済の話③

カシマスタジアムで売店をしているゆがふです。今回は直接的なスタジアムでの話ではなく、キャッシュレス決済に絡む色々な話からちょっと考えたことを書いていきたいと思います。

券売機のような機械に入ってくるお釣りとして出ていくことのない高額券(主に一万円札)をどうするかの記事です。これを読んで大変面白いなと思いました。現金の回収、補充にはとてもコストがかかるし、セキュリティー的にも負担は大きいとの事。日本国内での現金を使うことによるコストは二兆円にも上るとの試算もあるそうで、これをどうしていくか考えた結果、入ってくる一万円を回収するのではなく、キャッシュアウトで減らし、回収頻度を下げようという試みだそうです。とは言え、そのコストとされる二兆円もどこかしらの売上なのですけどね。

売店での営業は基本現金決済ですので、現金がたまっていきます。なのでセキュリティー的には大変危ないとも言えます。そうは言っても、現金商売は大変ありがたい面もあり、そうそう簡単にキャッシュレス決済に移行しにくい部分もあります。まず日銭が入ってくるのがありがたいです。そしてバイトの給料はその日払いで渡してしまいますので現金が手元に無いと大変です。

飲み物仕入の支払いを月まとめにしていた頃もあったんですが、試合が多い月は額も結構大きくなってしまい、支払いが大変でした。なので今は飲み物の仕入れもその日のうちに現金で払ってしまいます。

完全キャッシュレス化になるとそれらの現金を営業の度に、一時的にとは言え持ち出しになってしまいます。(売上の入金時期は決済方法、事業体にもよるが、すぐに入金されるわけでは無いので)バイトの給料だの仕入れも電子マネー送金で簡単かつ手数料なしで出来るようになれば問題は解決しそうですが、まだあまり普及していない感じですね。しかもこれが普通になったとしても現金の流れとして持ち出しが発生してしまうことに変わりないんですよね。

7payとか、ファミペイとか始まりましたけど、あれもなんで今更感が半端ないですよね。711はnanacoがあって、圧倒的に簡単で便利なのになぜスマホ決済にしなきゃいけないのか?しかも

↑こんなことになってるし。で、こうなるわけですよ↓

「ユーザー行動の追跡によるビッグデータの取得」を図りたいのは意図としてわかるけれど、使い勝手の悪い手段をわざわざ好き好んで使う人はそんなに多くないと思うのだけど。そこで何とか使ってもらえるようにポイント還元したり、キャッシュバックキャンペーンしたりするんでしょうが、それもそのキャンペーン終わればそれまでですよね。paypayなんかのキャッシュバックキャンペーンのその後は今どうなってるんでしょう?

色んな事を考えたうえで、スタジアムでキャッシュレス決済を導入するなら、やっぱりsuica最強だと思うんですよね。

ここから勝手な妄想ですが、例えばJリーグIDと絡めたFeliCaカード型会員証(年間パスとか)で、suica互換機能追加可、電子マネーが使え、チャージは現金でもカードでも可。スタジアムには現金チャージ機を設置となれば、年パスさえあればそれだけ持って電車やバスでスタジアムに向かって、スタグルはカードをさっとかざすだけ。最高じゃないっすか?おまけにちゃんとビッグデータも取得できると。え?紛失した時が怖いって?いっその事、紛失防止でマイクロチップを体内に埋め込んじゃう?!


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