お前は LJL を観戦し esports に熱狂する
よくきたな、お前を帰すつもりはない。さぁ、esports の話をしよう。
Esports, と一括りにいっても様々な競技があるが中でも世界中のプレイヤーを熱狂させ続けるゲームがある。League of Legends.
そんな LoL の日本の競技シーン、 LJL(League of Legends Japan League)が1 月 19 日に開幕した。この記事でその興奮を伝え、熱狂でお前らを殴る。
どんなゲームなの?
良い質問だ。つまり答えに詰まる質問だ。
LoL というゲームは奥が深い。どういうゲームなのか説明するだけで一つの記事どころか連載シリーズになるほどだ。こんな風に。
人生は長く、俺に残された紙面は短い。俺は多くの説明はしない。今は数多くのチャンピオンと呼ばれるキャラクターから 5 体を選び 5 vs 5 で相手の本拠地を破壊する対人戦でこの世でもっともクールな代物だと覚えておけ。
他のことはどうでもいい。俺は興奮を伝えるために書く。お前も熱狂しろ。
LJL 2019 Spring Split Week 1
今季の LJL は渋谷のヨシモト∞ホールを舞台に開催される。
開幕戦はチケットも完売し盛況な様子だ。前シーズンのハコより何倍もデカく、チケット代だって良い値段がする。興行主やスポンサー、何よりも多くのサポーターからの期待を一身に背負って選手たちは試合に望むのだ。
とはいえ俺はメキシコ在住なので現地の様子はネットで確認するしかない。下の記事は Yossy 氏という伝説の存在によるフォトレポートだ、読め。
やはりデカい箱というのは良いもので、配信でしか観られない俺にも、その歓声から現地の盛り上がりが伝わってくる。興奮とは即ちそういうものだ。
Detonation FocusMe vs Burning Core
俺が取り上げるのは第一日目の最終戦だ。
紹介しよう。Detonation FocusMe. 昨シーズンは日本を代表して世界大会に出場し、その活躍で日本中の LoL プレイヤーを沸かせた。
彼ら、DFM を倒すことが LJL 参加チームに課された使命といっても過言ではない。彼らを倒せないようでは世界に通用しないし、一方で DFM としては国内のチーム相手に手こずっているようでは先が危ぶまれる。
対するは Burning Core. 俺は BC が最初に DFM を倒すのではと思っている。
今季は YouTube チャンネルを開設するなど認知度アップに力を入れている。応援しがいのある話だ。選手たちも腕っぷしに覚えのある連中ばかりだ。
BAN / PICK
戦いはチャンピオン選択の段階から既に始まっている。相手がどのような戦略を取ろうとしているか、集団戦か戦場全体のコントロールか、強い・弱い時間帯は。互いの腹を探りあいチャンピオンを選択し、或いは除外する。
左側の DFM は一般的に強いとされる構成、右側の BC がリスキーだが DFM の構成に対してのカウンターを構築した。王者と挑戦者に相応しい構図だ。
【起】レーニングフェイズ
BC の戦略は功を奏す。
選手の戦うマップには 3 本の道があり、上からそれぞれ 1 人、1 人、2 人が受け持つ。5 人チームだから 1 人余るが、そいつは戦場を周回する遊軍、ジャングラーだ。互いのジャングラーが何処に居るか探り合い、有利を奪い合うのが LoL の醍醐味だ。
戦場を左上から右下へ流れるリバー。その下方で両チームのジャングラーが小迫り合う。こういうのは不毛に終わることも多い。1 vs 1 というのはある程度予測がつくし、予測がつけば逃げられるからだ。
しかし今回は違った。右側 BC のジャングラー Once は中央の道(ミッド)を受け持つする味方、 Roki が近くへ寄っていることを確認すると相手のジャングラー Steal に突撃して打ち上げる。僅かな時間だが充分だ。Roki の操るヤスオは打ち上げに合わせて懐に飛び込む。1 キル目、BC は掴み取ったその有利を DFM へ押し付けていく。
Steal がマップ左上、トップと呼ばれる場所に姿を見せたことを確認すると BC はすぐさまミッドでカウンターを仕掛ける。
その後も DFM が仕掛けた手を払いのけ BC は前半戦で大きな有利を築いた。
【承】バロンファイト
積み上げた有利が決定的なものになる瞬間が訪れる。
トップの防衛塔、タワーへ突っ込みキルをもぎ取る BC. 人数差を作り出し、向かうはマップの左上から少し下。そこには巨大なヤツメウナギが棲む。
バロンと呼ばれるこのウナギは倒したチームに様々な恩恵をもたらす。倒すというのは文字通り。か弱くても最期の一撃を決めれば良い。このバロンへのラストヒットを巡る攻防はバロンファイトと呼ばれる LoL の華だ。
当然 DFM も黙ってみているわけではない。バロンが鎌首もたげる窪みの裏、ジャングラーの Steal が飛び込む構え。ジャングラーは巨大深海魚専門の漁師であり、特殊な技術で 1000 ダメージとかをバロンへ喰らわせる。
バロンの体力は残り 2000 ほど。絶好のタイミングだ。しかし次の瞬間、Roki の放った旋風が Steal の跳躍を阻む。
バロン獲得は BC. 王者の首元に挑戦者の刃が迫る。
【転】バロンスロー
ここから DFM の本拠地へと向かい、試合を畳みたい BC. しかし本拠地を守る DFM は粘り強く、バロンの恩恵も時間切れとなる。
再度復活したヤツメウナギを打ち倒し、本拠地を攻め落とす機会を得たいところだが、ここで致命的なミスを犯してしまう。
バロンへ火力を集中する後衛陣と迫る DFM へ対処に走る前衛陣。
意思疎通の行き違いか、はたまたウナギの粘液の災いか。陣形が引き伸ばされたまま戦闘に突入し、BC の後衛陣が DFM へ矢を向ける頃には BC の前衛は無惨に引き裂かれていた。バロンスロー、ウナギ周りでの試合を投げ捨てるような判断ミスはそう呼ばれる。
二度目のバロン獲得は DFM. その勢いで右上 BC の本陣へ迫る DFM へ BC は見事な対処を見せるが、流石は王者。個人技が光り決定打には至らない。
【結】GGWP
それでも BC は有利を離さない。
試合時間 40 分。 BC は DFM の本拠地、その目前まで迫る。防御するタワーを破壊し本陣、ネクサスが露わになる。
防衛施設を落とすという目的を達成しながら、しかしここでも BC は敗走した。一歩ずつだが確実に勝利へ近づいている。そのことが彼らに焦りを生んだのかもしれない。
次こそはと DFM の本拠地へなだれ込む BC の面々。
しかし重要なプレイヤーに行動阻害が当たったと見るや、DFM は持てる技の全てをそこへ叩き込む。引き摺られる形で集団戦が始まり…… BC はついに力尽きた。試合時間は 45 分過ぎ、プレイヤーの復活には 1 分以上を要する。
悠々と右上、BC のネクサスに攻め入る DFM.
BC には反撃する力は残っていなかった。長丁場の末にネクサスが割れて、DFM の勝利で LJL 2019 Spring Split の初日は幕を閉じた。
あとがき
相応しい戦略の選択から序盤、素晴らしい立ち上がりを見せた BC だが、後半になるとチーム全体の意識に焦りがあったように感じられた。取り上げたクリップが全て、互いの本拠地と本拠地とを結んだミッドレーンで起きていることから、マップ全体を使って DFM へ揺さぶりをかける動きが欠けていたとも受け取れる。
一方で王者らしい底力を見せた DFM だったが、全体的には押し込まれたところを取り返す流れが続いていた。取り上げたこの試合だけでなく、その前の試合でも同じような展開で勝利したことも印象的だ。昨年は序盤から仕掛けるイメージのあった DFM だけにここから長いシーズンをかけてどのように修正していくのかが楽しみだ。
それにしても久しぶりの LJL だ。俺が昼間の用事を済ませて帰ってくると DFM の試合しか残っていない。すこしガッカリしながら配信を垂れ流し、気づいたときには変な声を上げて部屋の中をウロウロしていた。熱狂とは即ちそういうものだ。
紹介した試合は以下から確認できる。
次節は 1 月 25 日 17 時 より、以下のチャンネルで配信される。
現地観戦のチケットは以下から購入可能。
未来へ
Twitch のクリップと Twitter の連携で記事になるんじゃないかと考えた。
参考にしたのは同じような作り方をしていたメディアの記事(恐らく EAA!! か何処か)と以下の記事だ。
やってみると思いのほかサクサクとクリップを作ることが出来た。実際にはたまにエラーを吐くので、ライブ観戦しながらクリップを作るのは難しいかもしれない。
LoL に限らず別のゲームでもこの作り方はこの記事がやった程度には説明がしやすくなる。お前がオタクで好きなゲームをべた褒めする長文を書くならオススメだ。
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