プレイバック!マイ逆噴射プラクティス#1

逆噴射小説大賞お疲れ様でした。楽しく熱い10月でしたね。
11月は寒い。逆噴射小説大賞の思い出を振り返りつつ、余韻に浸ろう。

一作目。勢いがある。タグの付け方に節操がない。
当時、パルプってなんだろうと考えながら、 Twitter を眺めるとキズナアイ大喜利と性癖全部載せ美少女みたいなカスタムキャストの画像が流れていた。これだと思ってキーボードに向かい、出来たのがこちら。初めて作った小説(の書き出し)がこれ。接続詞の使い方が気に入っている。
モチーフはバ美肉おじさん。リンク先はこれを書く上で決定的な役割を果たした。

タイトルはパロディだけれど、この作品を少女の成長譚として書くなら因果を感じる。手直ししてみたい作品。

二作目。書き出しが大事であることに気づく。
タイトルは『ディファレンス・エンジン』のパロディ。学生時代、メールアドレスがタイトルそのままだった。前段は『ハーモニー』からの着想。ライブでのサークルモッシュ等を見ると、音楽は我々を一つにするし、上位存在である群体や粘菌か何かにしてくれる、知性体としての梯子を一つ登るのだ、と信じてしまう部分がある。
前段で広げ過ぎた風呂敷をどう畳もうと悩んだところに天啓が下り、後段が飛び出てきた。レゾナンス、共鳴、響き合い、響木アオ、ってワケ。

アオちゃんのライブでは、小さめのディスプレイの前でオタクがサイリウムを振りまくるサイバーパンクディストピア好き感涙モノの光景が繰り広げられる。実際可愛い。推せる。
まだ主役が出てきてないので続きはどうとでもなる。とはいえ続きを書くならバンド物が楽しそう。機関の機材を持ち逃げして欲しいし、音楽性の違いが演算処理速度に影響を及ぼして欲しい。演算処理の最低要件を満たすためにチケットを親戚に手売りするのだ。

三作目。他の方の投稿作品が派手で相撲で悩んだ結果。
派手なことに言及しつつ、それを削ぎ落とした作品をやろうとした。しかし落書きの横綱が神格のイコンなので、どうやってもトンチキの域を出ない。
モチーフは『退屈なことは python にやらせよう』より。Cやルビーという言葉の散らし方が雑かもしれない。モチーフがシンプルな分、情景描写とモノローグが交互に並ぶ構成で格好良さを目指してみた。カッコいいでしょ。
ありがたいことに紹介もしていただいた。ブルージーな喫茶店のコーヒー。

四作目。不動産業界はパルプに片足を突っ込んだ連中がウヨウヨ居る。それをネタにしたら少しは派手になるだろうというのが発端だ。
題材とした五反田の海喜館事件は殆ど全てがパルプで構成されている。事実は小説よりパルプである。現実が余りにも面白く信じがたいので舞台を月面にして誤魔化した。月面の不動産取引で起こりそうな問題を考えるのは面白かったし、ブロックチェーンだ何だと言いながら印影と干支を確認するのも良かったと思う。
司法書士がSF映えしないのでエスクローとなったが、どちらにしろ説明が字数を喰い厄介だった。でも結局地味じゃない?

ここまでが前半。後半はそのうち。

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