Esports と VR / VTuber の情報をまとめてお届け。今回は変則構成で。

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その他

・古川日出男『平家物語 犬王の巻』 湯浅政明×松本大洋×野木亜紀子が長編アニメ化

めっちゃくちゃ楽しみなんですよ。古川日出男ですよ、日出男！いやその他もすごいんですけど！古川日出男原作がアニメ化ってそんな……！

・【連載小説】ライディング・ホッパー 総合目次

これは良いものなのでお前らにもオススメします。

・津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』　　引きこもりの皮膚

『ヒッキーヒッキーシェイク』にまつわるエッセイだ。ヒッキーヒッキーシェイクはネットを通じたなんかでなんかをしている人は読むといいかもしれない。つまりお前ら向けだ。

・ファンカルチャーは批評のあり方をどう変えたか？

メモです。あまり言うことはない。

・「正しさの暴走」は「正しさの不在」である

pato さんのクッソバズった文章に対しての批判である。例の記事のなかで語られる正義を事情に言い換えても通るという記事で、まぁそうだ。カントの定言命法を思い出す。

・【解説】 なぜ香港でデモが？　知っておくべき背景

・香港大規模デモについて

今週は扇動的な画像が沢山流れてきてげんなりしてしまった。

政治に関心をもつことは結構なことなので、ショッキングな画像を見てネット de 真実に目覚めるよりは、新聞を読み比べするなり定点観測するなり、信頼の置ける情報源を複数大事にするのが良いと思う。関心を持ち続けることは関心を持つことよりも大事なことで、もしかすると君がコンサルや商社やメーカーだったりすると役に立つこともあるのかもしれない。役に立たなくてもいいだろう。

Esports

・【クラロワ】岸大河イチオシの超絶プレイを紹介！アジアリーグの試合を初心者に解説したら飲み込みが早すぎて驚いた【岸大河・OooDaのスタングレネード】

なんか今週は実況の岸大河・OooDa の 2 人のチャンネルはクラロワウィークみたいなものだったらしい。クラロワを観戦したことのない人向けに見どころを紹介する動画がいくつか上がっている。

同じくクラロワリーグの解説を担当するドズルのチャンネルにも飛び出して頑張っていた。ドズルも他のチャンネルに出張して頑張っているようだ。

・覇権争いが続く「オートチェス」にLoL、Epic、Valveが参戦へ！関連ゲームのニュースをひとまとめ

バトル麻雀バトルロワイヤルことオートチェスの話は散々してきたが、デカいタイトルが参戦したぞという話だ。iOS 版も配信されたりゲーム内の話題以上にビズの話が盛り上がっている。どのタイトルがどういう着地点に落ち着くか見ものだ。

・村と町、地域振興、eスポーツ……何故今、ゲームタイトル間での『同盟』が必要なのか？

ゲーミング詩人がゲーミング縁について語っていた。

コミュニティを越え、ゲームタイトルを越え、企業や自治体を巻き込んでコミュニケーションを取っていくことの大切さを語っている。

VR / VTuber

・Vtuberは「おカネほしい」と言った。するとこの世にアイドルポップが生まれた。

我らが響木アオの新曲についての記事。俺はモニターに表示されたアイドルの前でサイリウムが振られるという光景を見たとき、ネコネコカワイイを感じて開いた口が塞がらなかったのをよく覚えている。

・人類救済プログラム〈夜乃ネオン〉に救われよう

我らが響木アオのオタクである夜乃ネオンである。生放送にもケーキにも触れずにこれだけの記事が上がる彼女のコンテンツ力に驚いた。

これは懐かしのやつ。もう一個は KAI-YOU のどこかにあります。

・魂、器、ペルソナ─ VTuber キズナアイの「分裂現象」が投げかけるもの　

書いたやつ。なんかキズナアイが分裂した話だ。KAI-YOU の有料会員用の Discord で話題になっていたのに食いついたら記事を書く羽目になった。

キズナアイのバーチャル YouTuber という名称へのこだわりっつーのは以下の記事で語られていることだ。

どうせ書くならと色々な意図を詰め込んだ（余りにも面倒が過ぎたので泣きそうになった）が、ナンバユウキの理論を援用したのは大きい。「魂」の纏う神秘主義のベールは俺の前に横たわるなんかだ。（余談だが、ユリイカ掲載の論考はあなた方の考えに援用可能なものも多いので改めて読み返すことをオススメする。黒嵜想の理論から聴くホロアニメというのはどうだろう）

「魂―器」の二項でなく「パーソン―ペルソナーキャラクタ」の三項にする利点はいくつかある。キャラクタがペルソナに与える影響とファンがペルソナに与える影響についての論点を前に出すことができる。

お前のいうキズナアイが指すのは魂か器か、というよりパーソンかペルソナかキャラクタとした方が誤解が少ない。

ペルソナという用語は他の分野でも論じられており、その議論を援用できるはずだ。お前も職場や学校、家庭のそれぞれで求められるペルソナは違うし、振る舞うそれも違うことを知っているだろう。

これにより何が出来るかといえば、にじさんじだのの Live2D アバターを介しての配信で展開されるペルソナ同士の関係性についての理解だ。

関係性、すなわち百合である。

さて、今回のキズナアイの分裂については語りたくなるテーマなので、色々な連中が文章にしている。俺はここで価値判断をするつもりはない。

ブロゴスフィアの夢を思い出す。はてな村が行き着かなかった憧憬だ。そしてここからは別の話題だ。

考察、と呼ばれるものが妄想と区別されるためには何が必要だろうか。批判や検証に晒されることではなかろうか。マガジンに追加した程度では不足しており、論壇や学会の形で相互に言及しホメホメし合い貶し合い銃撃戦や爆発を起こす必要がある。俺は特定のところから小銭を稼ぐ売文屋の立場でそれをやるとなんかを歪めるのでやらないが。健全ななんかであってほしい。

note のタグを掘れば分かるとおり、様々な人が様々なトピックで考察を深めている。多くは個人のおこなう孤独の発明（土岐麻子が参加した Ver が好きだがポール・オースターでも良い）なので、考えるのは好きだが他人の考えていることには興味のない人も多いのだろう。俺も VR の言い出しっぺを辿ってドゥルーズに当たったときには「ポモ！」と鳴いて逃げ出した。

しかしそれでは何かの積み上げが少ない。各々が好きなことをやりつつ、それがいつの間にやら伽藍堂を建築することは叶うかしらん。げーみんぐ、いやバーチャル縁。

以上です。