ML Soundlab Amped CB4 レビュー
はい…、
久々にアンプシミュレーターのレビューをしようと思います。
今回はまだトライアルでしか使用していませんが、こちらを使ってみました。
ML Soundlab Amped CB4です。
UIはSmashing PumpkinsやMETALLICAフリークなら、知ってるだろうこのアンプ。
デベロッパー側は公開していませんが、明らかにアンプのモデルはDiezel VH-4です。
ヘヴィミュージックを通っている方は知る人ぞ知るアンプですね。
筆者、実機も所有しております…。
結局Diezel VH-4が好きでこのアンプに戻ってくるというか、アンプシミュレーターとしてのVH-4が気になったので今回トライアルしたのがキッカケです。
さて、音出しレビューは如何に。
1.サウンドの傾向
肝心のサウンドですが、かなりクオリティが高いです。
本物の真空管アンプに近いサウンドで、生音志向の人にはかなり丁度いいと思います。
CB4はより生音っぽいニュアンスで、生音やピッキングニュアンスをより重視したい人にとっては、こちらを持っておいて損はないでしょう。
ストラト、HORIZON、Elanと弾き比べしていましたが、ロックからHR/HM、近代のモダンメタルまで何でも使える印象です。
2.アンプ
1ch.クリーントーンもハイゲインアンプにありがちななんちゃってクリーントーンではなく、澄んだクリーントーンで実機同様で扱いやすいです。
90年代V系バンドみたいにコーラス、ディレイを混ぜた幻想的なクリーントーンも、クリーントーンを若干歪ませて、コードトーンを奏でるのもあり。
2ch.クランチも粘りっ気のあるクランチで、重たく暗めなクランチトーンを作りたい人に持ってこいです。
ジャキジャキ言わせるなら、ペダルボードのDRIVEをオンにすると良き。
3ch.のハイゲインチャンネルは、HR/HMの様なオーバードライブな歪みから、激し目なハイゲインまで自由自在に調整できます。
3ch.でも結構歪んできます。
4ch.はウルトラハイゲインチャンネル。
3ch.とは打って変わって、ソリッドで極悪サウンドを体感出来ますね。
ゲインが10時ぐらいでもかなり歪みます。
メタルコア、Djentの様なモダンメタルはこれにペダルボードのDRIVEをオンにして重低音リフを刻みましょう。
ぶっちゃけDizel VH-4を持ってる人は、いじっていてかなり馴染みがあるので、操作感は問題はありませんでした。
密度の高さも再現できていますが、元々の粗いサウンドも再現されていて凄く弾き心地が良かったです。
3.キャビネット
アンプだけではなくエフェクターも使用出来たり、キャビネットシミュレーターも調整出来ます。
マイクやスピーカーはそれぞれ4種類からチョイスが可能で、2系統のミックスも可能な仕組みとなっていて、細かいサウンドメイキングが出来る様な仕組みになっています。
筆者はML Soundlab製は使用した事がないのですが、外部IRを読み込む事が可能で、更に細かくサウンドを追い込む事が出来そうです。
4.ペダルボード
ノイズゲート、コンプレッサー、オーバードライブ、コーラス、ディレイ、リバーブと基本的なエフェクターは搭載していて、クリーン、クランチ、ハイゲインと一通りの音作りが可能です。
細かくは調整できないですが、エフェクティブなサウンドも体感できる方かなと。
僕はクリーンがCOMPRESSOR、歪ませる時はマストでDRIVE、NOISE GATEを使ってます。
5.STL Tones Tonehubとの比較
筆者は普段はSTL TonesのTonehubを使用していて、Expansion Packを使用しています。
ex.ArchitectsのJosh MiddletonからDiezel VH-4(キャビはレクチキャビ)のプリセットを使用したり、アンプのExpansion PackはDZL VH-4を使用しています。
STL Tonesは基本的にモダンで冷徹なサウンドで、これも好きです。
筆者が使用しているJosh Middleton(ex.Architectsギタリスト)のExpansion Packは、左右のハイゲインのバッキングで使用しています。
筆者はArchitectsが好きで聴き込んでいた時期があったので、弾いた時かなりしっくりきましたが、中でもアンプがDiezel VH-4、キャビがレクチキャビがしっくりきましたね。
クリーンやクランチはDZL VH-4を使用しています。
プロファイルはギターがSolar Guitarsで、キャビがマーシャルだったり、レクチキャビだったり、Diezelキャビだったりとありますが、クリーンとクランチはやはりMarshall、Diezelが好み?
STL Tones印の影響か、基本的にモダンで冷徹な印象ですが、クリーン、クランチも再現度が高く、ハイゲインも実機の再現度が高かったです。
6.Brainworx Diezel VH-4の比較
他との比較は…、やはりBrainworxのDiezel VH-4。
14日間のトライアルも出来ます。
こちらはスタンドアロンで立ち上がらず、DAW上で立ち上がるアンプシミュレーターになります。
これは完全に本家公認なので、見ているだけでテンションが上がる。
肝心の音ですが、CB4よりも上品なサウンドでした。
CB4は硬めのモダン寄りなサウンドの印象だったので、ここは好みで選んでもいいかも知れません。
High、Lowのインプットは、ハイゲインかローゲインかを選べますが、筆者はHigh一択です。
FX Rackでキャビやエコー、プリアンプなどの調整も可能となっています。
オーバードライブ、コーラス、コンプ等のエフェクターは搭載されていないので、DAW上での音作りは別プラグインでオーバードライブ等を立ち上げたり、実機のTS9等を挿して音作りをした方がいいですね。
この様に個別でプラグインを立ち上げたりして音作りをしないといけないというデメリットもある。
この使い勝手の悪さを考えると、Amped CB4を選ぶ人が多そうですが、CB4もBrainworxも、ここは好みで使い分けるといい感じになりそう。
7.実機との比較
やっぱり実機は最高すぎますね。
ちなみに新品で50万しました…高すぎます。
今はもっと高くなってるんだろうなあ。
これでメタルのフレーズを弾いてみたけど、メタルコア、Djentも余裕でいけますね。
ストラトでロックなサウンドも余裕でいけます。
ソフトウェア、ハードウェアのアンプシミュレーターより、実機が一番いい(当たり前だが)
Marshallキャビでも嫌いな音ではないけど、よりローを良くしたいのであれば、MESAのレクチキャビか、Diezelキャビを推奨です。
個人的にはミクスチャー、ハードコアとの相性がいい様に感じます。
もっとモダンメタルなサウンドを狙うならHerbertが良きですが、あちらは180wなので扱いづらい印象です。
あとはHagenやD-Mollとかのが、モダンメタル寄り?
やっぱりメタルコアをやりたいなら、TS9かTS808をかますべきか。
筆者はLeqtique Maestro Antique Revisedをかましてます。
8.感想
主にML Soundlab Amped CB4のレビューをしました。
途中話が広がって、Tonehub、Brainworx、実機との比較もしましたが、どれも素晴らしいサウンドでした。
・リアルさ、上品さ
実機、Brainworx、CB4、Tonehub
・モダン寄り、冷徹さ
Tonehub、CB4、Brainworx、実機
当たり前だけど、実機が一番リアリティがあり上品なサウンドで、ソフトアンプシミュレーターがモダン寄り、冷徹さがある感じだなあと。
今まで色々なアンプを試奏してきて、一番しっくり来るアンプがDiezel VH-4でした。
やはり、こちらを基準にサウンドを決めている傾向があるのでここまで試してましたが、細かい所まで再現出来ているのに感動です。
今日はここまでです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?