見出し画像

おっさんの茶室探訪―スコータイホテル

おっさんが日々塗れている現実から逃避できる場所、それが「茶室」である。


今日はバンコクの「茶室」、スコータイホテルにアフタヌーンティーをしに行った。


果たして、今日は金曜日でアフタヌーンティーはやってなかった。その代わりチョコレートビュッフェだった。場所を求めて来たので気にならない。


やはり、世間からの隔絶感はダントツだ。全体的に赤の色調。タイの古美術品が並べてある。


水の流れる音がするというわけでもない。何かピアノ演奏をしているというわけでもない。それなのに、この場所は実によく世間から隔絶されている。


時間を過ごしていると頭がぼーっと痺れてくる。これこそが欲しかった感覚だ。


このためにバイクと地下鉄を乗り継いでここまできたのだ。


特に素晴らしいのは中庭だ。色とりどりの蓮の花が咲き乱れ、鳥たちは狂ったように鳴いている。人間は誰もいない。まるで異世界だ。


異世界を目の当たりにすることで現実世界が相対化され、整理されていく。そういう時間がここにはある。


残念ながら宿泊客でない私は普通に玄関から出てラマ4世通りの雑踏への戻っていった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?