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ラジオスーパーへの思い

2022年6月19日、私の大好きだった場所、明和電機秋葉原店ならびにラジオスーパーが閉店の日を迎えた。

といっても、これはお楽しみがいっぱいの閉店であり、決して悲しい出来事ではないことが判明し、私はホッとしている。

なんと、1ヶ月後には「明和電機ナンセンス楽器店」としてリニューアルオープンするとのこと!防音室まで完備された本格仕様なのに、まともな楽器がひとつもないってどういうことやー!(笑)またまた面白いことになりそうです。

ワクワクする一方で、今回のラジオスーパー閉店に伴い秋葉原にお店ができてからのいろんな出来事が蘇ってきて、ちょっとだけ、胸がギュッて・・・。
この思いを書き残しておきたくて、久しぶりにnoteを書いてみたという訳です。



2019年3月30日、突如、秋葉原にあるラジオデパート内にオープンした明和電機秋葉原店ならびにラジオスーパー。

明和電機秋葉原店には、今までイベントやネットでしか購入できなかった明和電機のナンセンスな商品やアート作品がぎっしり取り揃えられており、ファンにとってたまらない空間だった。
また、併設のラジオスーパーはレンタルスペースとなっており、ユニークなクリエイターさんの作品や、明和電機ファンによる二次創作作品が購入できる貴重な場所であった。


秋葉原には年に数回行くか行かないかだった私が、この3年間で秋葉原に何十回通ったことか・・・もはやわからない(笑)そして、秋葉原の居酒屋に妙に詳しくなった(笑)

そして、秋葉原という独特な街、ラジオスーパーというクリエイティブな場所に刺激を受け、気づけば3年の間に私の人生は大きく変わっていた。


例えば、夏休みにラジオデパートの地下で開催された「超!技能訓練所」。

ラジオスーパーに出店されているクリエイターさんから技術を学ぶ、夏のスパルタ猛特訓(笑)
「オモチャは買って遊ぶより、自分で作ったほうがはるかに楽しい」本当にその通りだと思った。
この訓練を通して、ものを作ること、知らない世界に踏み込んでみることの面白さを感じた。


私は、ノックマンを作って実際に動かしてみるというワークショップに参加した。
「ソレノイド」「MIDI」という言葉すら聞いたこともなかった私が自動演奏の楽しさに目覚めた瞬間でもある。
全然理解できている訳ではないけれど、このワークショップから1年と4ヶ月後、私はねこびっとさんのMU-4を使って自力でチリリンを動かした・・・(笑)動いたとき、泣きそうなくらい嬉しかった!


ギャル電さんの光るネックレスを作るワークショップにも参加した。
人生初ハンダ(笑)かなり達成感のあるワークショップだった。

これがキッカケで、ギャル電さんのイベントや展示に何度かお邪魔する中で、きょうこさんから伺った「何も知らない状態から電子工作を始めた」エピソードは、「今から踏み出す勇気がない」と思っていた私にとても勇気を与えてくれた。

今まで知らなかった世界に触れ、様々なクリエイターさんとお話する機会にも恵まれ、狭かった視野がどんどん広がっていったように思う。


それから、社長と直接お話しできる機会に恵まれたことも、私の人生を動かしたひとつのキッカケだったように思う。

大好きなアーティストのお話を伺うことは、とても刺激になる・・・。
流れゆく時代を意識しつつも、コンセプトは決して揺るがない、手も脳味噌も休めることなく「面白いこと」を次々にカタチにしていくって本当にすごい。

また、MMM(明和電機マイクロミュージアム)の登場で明和電機のこれまでや作品についてより深く知り、社長の頭の中を少しだけ覗き込めたような感覚になった経験も、大変貴重だった。


もともとアートや珍発明、変わったものに興味はあった。
しかし、それは私にとって「異世界」であり、第三者として見ているだけで充分楽しかったし、満足だった。
ラジオスーパーでの展示やワークショップ、様々な出会いが「異世界だと思わずに踏み込んでおいでよ!」と、間口を広げ、面白い世界をより身近なものにしてくれた気がする。

そして、ラジオスーパーを通して周りがどんどん進化していくのを感じた。
一緒に明和電機を応援している仲間が次々にラジオスーパー出店を果たしたり、面白いことを始めたりする環境もまた、とても刺激的だった。

3年前、変化を恐れて人生に悩み苦しんでいた私は今、社会人を辞めてずっとやりたかったことをやり始めた。
「どんな時も手だけは止めてはいけない」
この、社長の教えを胸に、私も進化していきたい・・・。

閉店しても、明和電機秋葉原店・ラジオスーパーは私の大好きな場所であったことに変わりはない。ワクワクと素敵な思い出を、本当にありがとうございました。
1ヶ月後、また新たなワクワクがやってくることに期待しながら・・・
私のひとり語りを終わらせていただきます。

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