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#11「手を動かすことで絆が生まれる」連載「メタバースとコミュニティ」

週刊連載「メタバースとコミュニティ」
と題しまして書き進めているシリーズです!
これまでの記事は以下のマガジンから読むことができます。


第四章 それぞれが絆を深める

イベントなどの楽しさには、お客さんとして参加する楽しさはもちろん、演者としてパフォーマンスする楽しさと、運営する楽しさというものがあります。
今回はこの運営する楽しさについて書いていこうと思います。


やることが楽しい

イベントを主催するとき、主催者は様々な気遣いをします。
お客さんが楽しんでくれるように
演者さんが気持ちよくパフォーマンスできるように
手伝ってくれるスタッフが楽しく参加できるように
この気遣いの表れとしてよくあるのが
全て完璧に主催が自らやる
という行動なのですが、これは絶対に正しいわけではありません。
もちろんこのような様式を好むお客さん、演者さん、スタッフさんもいるのですが、
別の価値観として やることが楽しい というものがあります。
一見、負担であったり手間に思える作業があるからこそ参加感、居場所感を得られることがあります。
全て完璧に準備・説明された状態で参加するのではなく
何かしら自分自身が手をつけることができるのりしろ・あそびみたいなものがあって、実際に作業したり考えたりすることが楽しいという人もこの世に入るのです。
そういう人にとっては、全てが完璧に準備されているイベントというのは少し物足りないものになってしまいます。
こういう人は、まだ企画内容が確定していなかったり臨機応変な現場での対応が求められるイベントなどの方が向いています。
全て自分で完璧に準備したい!という主催者さんは、観るだけでいたい人、言われたことをやることが楽しい人に必要とされます。
ですが、これがチグハグになってしまう人がいます。
本当は自分で全て準備するのは苦しい、でも主催であるなら人に迷惑をかけないためにも、楽しんでもらうためにも全て自分で準備するべきだ。
思い込んでいるケースです。

この場合は主催も苦しんでいますし、参加してきた人がやることに価値を求めるタイプだった場合だれも幸せになりません。
だからこのように何かイベントを主催するときは、
時に主催が完璧に準備する以外にもみんなでやるという選択肢もあるのです。
そして、このようなのりしろがあるところにコミュニティが生まれます。

みんなでやるとどうなるか

何かしら自分で手を動かした企画というのは自分ごとになります。
そのため、思い出としても深く残りますし告知なども積極的に協力してくれるようになります。
自分で全部やりたいと心から思ってない人が無理をしてワンオペのイベント運営を続けているとどうしてこんなに頑張ってるのに見てもらえないんだろうとか、不特定多数から評価されないことに不満を抱いてしまうことがあります。
仲間をあつめて人と共に企画を起こすことで、拡散もしてもらいやすく
また、不特定多数に評価されなかったとしても関わった仲間の中でその実績は確実に認識されます。
そして企画がうまくいかなかったとしても関わった人との絆は深まります。
人間関係はいかに失敗しないかではなく、失敗したあと誠実に対応するかがポイントです
むしろしくじったことがない人より何かしくじったり喧嘩をしたけどやり直せた人の方が信頼されます。
なのでラピッドプロトタイピング(小さなトライアンドエラー)を繰り返して、それを共に乗り越えていくことで絆が深まっていきます。

あえて面倒なインターネットにする理由

AIやシステムを駆使してボタンひとつで解決できることが増えてきた昨今ですが、私が参加しているコミュニティではあえて面倒な部分を残しているところもあります。
メタバースイベントコミュニティCLUSTARSでは3Dメタバース以外での連絡や交流にディスコードというサービスを利用しています。
これはとても便利で、外部サービスも連携させることであらゆる操作を自動化することができるのですが、要所要所で手作業が必要なフローにしています。
例えば、企画に関わる人だけが見れる限定チャンネルを作る場合は、その企画のスタッフが手作業で閲覧権限を付与するようになっています。
これを主催者や制作補佐などが行うことで、出演者さんに
権限つけましたよ〜というコミュニケーションがとれたり
スタッフ同士でも ●●さんの閲覧権限つけた?のような会話が生まれます。
一見無駄に思える言葉のラリーも、人間関係を深める上では重要なのです。

次回は最近のコミュニティ運営報告を投稿します!
お楽しみに〜!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今後もメタバースに関する記事を沢山投稿したいので
応援したいと思っていただけましたらぜひフォローとスキを押していってくださいね♨

筆者 由宇霧(ゆうぎり)プロフィール

世界で初めて性教育の本を出版した特化型VTuber♨️
メタバースで居場所作りの探求中。
雑誌連載中「出張版 #特化Vの会 」(VTuberスタイル)
メタバースイベントコミュニティ CLUSTARS運営
Virtual ASOVIVA TV -ビバテレ-プロデューサー
取材や講演会のご依頼は yugiri.staff@gmail.comまでご連絡ください。


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