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#9「コミュニティの誕生に必要なカリスマとパートナー」週刊連載「メタバースとコミュニティ」

週刊連載「メタバースとコミュニティ」
と題しまして書き進めているシリーズです!
これまでの記事は以下のマガジンから読むことができます。

当連載ではコミュニティの作り方についても具体的に書いてきましたが、同じようにすれば誰でも作れる・・・とは言えないなぁと感じています。
自分でこれを書くのは大変恐縮ですが、カリスマ性をもった人が道を切りひらいて周りを盛り上げたり励まさないといけないなと感じています。
ですが多くの場合カリスマが1人だけいてもコミュニティは誕生&維持できません。
共に道を切り拓き続けてくれるパートナーも同時に必要です。
カリスマにも色んなタイプがおり、それに合わせて必要なパートナーのタイプも変わってきます。
パートナーは1人とは限りません。
今回はそんなカリスマとパートナーについて書いていきます。


カリスマとパートナーの例

まずは今まで見てきたカリスマとそのパートナーの例を紹介します

①ブルーオーシャンに人を呼び込んで「●●初」の実績を作っていく人。

「●●初」の実績を作れるのは物事を詳細に見ず、大枠で見ているため空いている枠を見つけやすいから。
詳細をみて足りないパーツを補ってくれるパートナーと共に道を切り拓く。

②大きい夢を語り前に進む人。

豊かな発想力で関わる人に夢をみせる。
現実的なスケールを測れるパートナーと共に道を切り拓く。

③参加する人に明確に得を作れる人。

人が何を欲しているか知るべく話すことに多く時間をつかうため、実務を担当するパートナーと共に道を切り拓く。

④「好き」というポジティブなパワーとセンスで周囲を照らす人。

作品を作る事に多く時間を使うため、それを広めてくれるパートナーと共に道を切り拓く。

⑤今、人々が求めているものを察知して「やろう!」と声かけする人。

常に最新の動向に目を向けているので、継続ができるパートナーと共に道を切り拓く。

カリスマとはなんなのか

タイプは違えど共通するのは「人を励まして動かし、道を切り拓く力がある人」です。
必要なのは気配りと体力と心から話すことだと思います。
自分がカリスマかどうかは高頻度で人の行動を変えているかどうか振り返ってみてください。
偉い人とカリスマは少し違います。
偉い人(役職や実績がある人)の前では多くの人が「イエス」と言います。
でも実際の行動は伴わないということもあります。
カリスマは役職がなかったとしても実際に人の行動を変えます。
人の行動は本人の心が動かしています。
カリスマは心から声を出して心に訴えかけているのです。
偉い人の言葉は頭から発せられていて頭に届きます。
「●●したほうが良い」と頭でだけわかっていても身体は動きません。
偉い人は役職や守るべきものがあるがゆえに心を開示できない事が多いのですが、この壁を乗り越えられた人はカリスマになる可能性もあります。
また、カリスマによって役職を得た結果、心を開示できなくなり偉い人になってしまうこともあります。
心の開示は自分への自信や、目の前の人を信じる勇気、自分のダメさを受け入れる強さがないと難しいのかもしれません。

素質があっても遠慮や恐れで力を発揮できず1人で活動する人がいます。
そういう人には頼る事も「与えることのひとつ」と教えてマインドセットしてあげるだけで伸び伸びと泳ぎ出します。

パートナーの探し方

まだパートナーが居ない場合は小規模&期間限定の企画で色んな人とタッグを組むと良いです。
自分ひとりでは自分がどのようなタイプなのかはわからないので最初から自分に合うパートナーを見つけることはほぼ不可能です。
他者と向き合うことではじめて差がうまれて自分のことがわかるようになります。

由宇霧チーム作りへの道

由宇霧も最初は1人で決定をしていました。
コミュニティを作り始めた当初は私の目でみて「この人は泳いでくれそう」という人に「自由にやっていいよ!」と企画分けをしていきました。
スピード勝負の初期は比較的ワンマンで 「次こういうのやってみまーす!よろしく!」という感じでどんどん進めていきました。
共有地を作るためにどんなインフラが必要かをひとまず一人で考えて、そばで支えてくれるメンバーにたまに相談しつつどんどん実践しました。

でもこのままだと私のモノになってしまうのでもっと手放したいなと思いました。
週1開催の定期企画に私が参加できないという事態が発生した時に他のメンバーが穴を埋めるべく結束している姿を見て感激したことがありました。
これをヒントに「1ヶ月休みます!」と宣言して手をとめたところ、
まだ上手く情報共有システムやチーム編成が出来ていなかったため混乱が起きて11日で復帰することになりました。
そこからまた私が居なくてもイベントが回る方法の研究を重ねました。

自立したチームを作るためにやったこと

・チームの適材適所を見直した
・HPとPVを作り我々がどんな組織なのか改めて考えわかりやすくした

・派手さはないけれど確実に必要な初心者歓迎イベント主催者は一ヶ月ごとの当番制にした
初心者も気軽に参加できるイベントはなるべくシンプルで定期的に開催されている必要があります。
メタバースイベントコミュニティCLUSTARSでは誰でも5分間自由に発表できる毎週木曜22時に開催されている「CLUSTARS TRY」がそれにあたります。
初心者向けに丁寧な案内やケアが必要となり単純ながらも気をつかう企画だったります。
2023年3~9月までは由宇霧が主催をしていたのですが、10月からは毎月担当者を変えて主催することにしました。
担当者はCLUSTARSの中でイベントを主催している人の中から募っています。

これは社会システムの再発見を体験する出来事でした。
町内会の役員とか、回覧板を回す係とか暮しに必要だけど誰もがやりたいわけではない業務というのはあるものです。
でも実際にやってみると住んでいる地域と繋がることができたり、それによって帰属意識が生まれるなど良い事もあります。
なんでこんなシステムがあるんだろうと思う事も、もしかしたらこういう経緯で生まれたのかもしれないと想いをはせました。

実際この企画には新しい出会いやパートナー探しのチャンスがあり主催者にもメリットがあります。
それぞれの主催者の目的はCLUSTARSを盛り上げること、じゃなくて良いのです。
それぞれの目的のためにCLUSTARSを利用できるように、まずは自分のコンテンツ、目的を作るように促しています。
居場所を作るために必要なのはみんなで同じ方向を向く事ではないのです。
それぞれが違う方向を向いていても、継続して同じ時間を過ごすことで隣人になっていきます。

このように、様々な施策を色んな人と繰り返していくうちに誰とどのようにタッグを組むとスムーズにいくのかわかるようになり、自分とパートナーの役割がはっきりとわかるようになっていきました。
ですが、自分もパートナーも環境も日々変わるので一度理解したら完成ではありません。
常に状況を見ながらコミュニケーションをとりながらバランスを取り続けていく必要があり、今も試行錯誤の途中です。

なにも無いうちはひたすら開墾していました。
長時間メタバースにいてお互いを知るために会話し続ける日々は青春そのものです。
VTuberとして生まれた由宇霧ですが、タレントだけで出来ることは限られていてスタッフとも沢山の時間を過ごし信頼関係を積んでいけるこのメタバースは面白いなと感じました。
メタバースでのコミュニティづくりで培った信頼関係や知見を活かし VTuberのコミュニティ作りにもメタバースを活用しました。
メタバースで遊んでいたVTuber仲間を集めて番組を始動することに。

一つのものを一緒に作り続けていくことで お互いを知って絆を深めていくことができました。
VTuberとしての孤独からの逃避で飛び込んだメタバースでの経験を経て、VTuberという界隈への所属感も持てるようになりました。

これにて、自分がメタバースコミュニティに必要だと思うインフラが整いました。
次回は住まうことが出来るようになった土地に必要なものを揃えていきます。
それは心理的安全とカリスマが居なくても続くシステムです。
新しい旅が始まります。

筆者 由宇霧(ゆうぎり)プロフィール

世界で初めて性教育の本を出版した特化型VTuber♨️
メタバースで居場所作りの探求中。
雑誌連載中「出張版 #特化Vの会 」(VTuberスタイル)
メタバースイベントコミュニティ CLUSTARS運営
Virtual ASOVIVA TV -ビバテレ-プロデューサー
取材や講演会のご依頼は yugiri.staff@gmail.comまでご連絡ください。



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