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[Flutter]WidgetsFlutterBindingについて


はじめに

様々なコードを見ていたら、runAppの前に、WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized(); を行っているコードが多いなと感じました。
そのため、WidgetsFlutterBindingとは何者なのか。について焦点を当てます。そして、WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized();は必要なのか。についても結論を出したいと思います。

利用イメージ

void main() async {
  WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized();
  await Firebase.initializeApp();
  runApp(MyApp());
}

結論

とりあえず、書いておいた方が良い。
特に、非同期処理や外部サービスの初期化が必要な場合は必須。

そもそもBindingとは

Binding は、Flutterフレームワークでウィジェットツリーとアプリケーションの他の部分を結びつけ、様々な機能を提供するクラスです。例えば、WidgetsBindingはUIの構築やライフサイクルイベントの管理を担当し、アプリケーションの正常な動作を確保します。
Flutterにおいて主な Binding の例としては、WidgetsBinding が挙げられますが、他にも以下のようなものがあります。

  1. ServicesBinding: プラットフォームサービスにアクセスするためのバインディング。例えば、デバイスのバッテリーステータス、ネットワークの状態など。

  2. GestureBinding: ジェスチャーイベントの処理を担当するバインディング。タッチイベントなどのジェスチャーに関する処理を行います。

  3. RendererBinding: レンダリングエンジンとの連携を担当するバインディング。UIの描画などを管理します。

これらのバインディングは、アプリケーションが実行される際に初期化され、その後アプリケーションのライフサイクルに合わせて動作します。

WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized()とは

WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized() メソッドは、Flutterアプリケーションで WidgetsBinding クラスのインスタンスが初期化されていることを確認し、初期化されていない場合は初期化を行うメソッドです。
通常、標準的なFlutterアプリケーションでは、main 関数内で WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized() を呼ぶことが一般的です。
これにより、ウィジェットツリーの構築やアプリケーションのライフサイクルの管理が行われ、アプリケーションが適切に初期化されます。

要するに

簡単に言えば、WidgetsFlutterBinding はウィジェットツリーとフレームワークの他の要素を結びつけ、アプリケーションが滑らかに動作するための基盤を提供しています。WidgetsFlutterBinding.ensureInitialized() を呼ぶことで、これらの機能が初期化され、アプリケーションが期待どおりに動作するようになります。
その為、runAppの前に実装することが一般的となります。

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