今出川図書館追悼お散歩紀行 上

20240120
今日は、図書館を二つも歩いた。
片方は、解体されつつあってあまり歩けなかった。もう片方は、新設されたもので狭くてあまり散歩できなかった。これが『溺れるものと救われるもの』か。

今は解体されている図書館には、結構思い入れがあって、青春の2.5年が詰まっているので、思い出せるうちに思い出しておこう。確か、この図書館は、他の図書館に比べても複雑な構図をしている。わかる人にしかわからない。

まず入り口に入る前に0.3階ぐらい上がることになる。

記憶1.
この0.3階で、大学の人生を左右することとなる、ある人と重要な待ち合わせをしたのを思い出した。特に集合時間は指定しなかったので、その人が来るまで図書館で待っていた。多分、記憶の中で一番強烈な出来事だった。
この0.3階には掲示板もあったようなのだが大したことは書いていない。

入り口のゲートを潜ると1.3階と−0.4階へ通じる階段へと分岐する。

記憶2.
このゲート、学生証を認証しないと通れないのだが、なんでかアナログチックで不便、しかもエラーで何度も止められたことがある(伝われ)。借りた本が借りてない扱いされてしまう。あと、新図書館にこのゲートが継承されてるのが嬉しい。

1.3階へ登るとパソコン、点字の機械、資料のある自習室、開架、受付、閉架書庫への階段、1.6階へ登る階段がある。

記憶3.
1.3階にはパソコンがあったのだが、コロナ禍もあってかキーボードがねっちゃーって感じがして次第に使わなくなったのに加えてちょっと古くて使い勝手が悪かった。
記憶4.
百科事典の置いてある自習室は人が比較的多く、時々使っていた。夏休みにフランス語を勉強しにそこに行ったのだが多分あまり身になっていなかった気がする。テスト前になると急に人が増える自習室だったのでどんどん足が遠のいていったのだ。
記憶5.
受付。足繁く図書館に通っていた僕ともなれば、受付の人間の顔も全て覚えているし、どの時間帯に現れるのかも感覚的にわかっている。もちろん自分好みの人がいる時間帯に本を借りにいってそのまま自習室に戻っていたりした。
司書がぶら下げている、ふだには紀伊国屋書店と書かれたことからも、この大学のシステム管理は、紀伊国屋書店に任せているのだろう。大学と紀伊国屋書店はズブズブなのだ。
人間が怖いこともあって、ポニーテールの男性司書がいる時間は避けていたりした。声が低くて、無愛想なのでなかなか近づけない。主に火曜日から木曜日の19:00以降に出没する(感覚)。時々人が怖くなってセルフレジみたいな機械を使って本を借りてた。この癖は今でも染み付いてて離れない。あと、このセルフレジは、新設図書館にも継承されている。

1.6階に登ると、コピー機とトイレ、雑誌室がある。

記憶6.
コピー機には、複写願いを書かなければならないのが面倒くさい。多分誰もみない精神で、アラビア語みたいな日本語を書いていた。多分誰もみない。コピー機の性能は素晴らしく、めちゃめちゃはやい。うちの子にしたいぐらいだ。けど1ページ10円は高杉やしませんか。
記憶7.
この階にあるトイレは、流そうと思ってもなぜか流れが遅くて流れない。なので雑誌室からトイレ行く際は、別の階のトイレを使っていた。気づくのに1年ぐらいかかった気がする。

雑誌室にも階段があって、−0.4階からいくことのできる−0.2階にある自習室にダイレクトに行くことができる。

記憶8.
雑誌室の階段を使う人はほとんどいなかった。
記憶9.
−0.2階にある自習室では、パソコンは使えなかった。だから基本的に参考書を持ち込んで資格勉強をしている人が多くいたイメージがある。数ある自習室の中に二番目ぐらいに好きな自習室だった。冬に少しでも暖房代を節約のため、近くのサイゼで酔っ払って酔い覚ましの休憩のため、秋の心地いい日差しを浴びるため、授業に遅れて行こうと時間を潰すため、よく来ていた。勉強した記憶よりもうつ伏せになった記憶の方が多い。

続く

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