【cinemee】「リップヴァンウィンクルの花嫁」という映画


 人生はそう簡単なものじゃないけど、振り返れば簡単なものだったのかもしれない。

 先日、ちょっと時間があったので観てきました。公開初日だったのでそれなりに混んでいることは予想していましたが、ほとんどの席が埋まっていたことに驚き。これが岩井俊二さんの力なのか、黒木華さんなのか、Coccoさんなのか、綾野剛さん目当てなのか……。とにかく好評のようでございます。良し良し。

 舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木)はSNSで知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。
破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に七海は好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す。※東映より転載

 元々「黒木華」を主演にして、何か映画を撮ろう。ということで始まった企画であるだけに、正に「黒木華」を観る映画です。彼女の空気感とか、感情の起伏であったりとか、息遣いとか、そういった細かい部分を満遍なく出していますので、彼女のファンの方は観ることをオススメします。

 そして監督の岩井俊二はやはり日本人の女性を撮るのが、非常に上手。ちょっとしたカメラワークなんかもとても美しいのですけれど(岩井美学!)、こと女性を撮るとなると輝きます。これまでもそういった作品を多く作られている方なので、もうお手の物って感じなのでしょうか。

 岩井映画には、「4月物語」や「花とアリス」のようなただただ美しいものもあれば、「undo」や「リリィ・シュシュのすべて」などの狂気を孕んだ作品もあって、どちらかと言えば今回のものは後者になるのかな……。ちょっと毒っ気があって、振り回す。だけどどこか優しいのが岩井作品独特の空気感のように思います。

 ちなみにこの映画3時間もあります。どうやらその都合で、上映してくれる映画館も少ないのだとか。うーん、途中から腰が痛くなって何度も姿勢を変えたりなんかしてて、隣のおじちゃんごめんなさい。つっても隣のおじちゃんも、笑うところでは辺りも気にせず笑っていたし、おあいこってことにしてね。

 最後にもう一度、「黒木華ファン」は必見です。


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