スクリーンショット_2016-12-10_21.11.52

【コラム】可愛いのに、石原さとみの役が嫌い。

 先日最終回を迎えた『地味にスゴイ!』で主演を務めた石原さとみさん。ここ数年でグッと女子らしい可愛らしさを身につけて、女子からも男子からも支持されるような人柄でテレビでもよく見かけますね。

 そんな彼女のことを単刀直入に「嫌い」という女子がいるもんだから、驚きました。

「石原さとみちゃんは可愛いよね。可愛いんだけど、いっつも〝正義感〟丸出しの役がどうしても嫌だ。真っ直ぐで、素直で、曲がったことは大嫌いみたいな。こんな人いないし」

「いやいや、ドラマなんだからいいじゃないですか」

確かに、彼女が演じる役って真っ直ぐな役が多いような気がします。それこそ、今みたいにお色気ムンムンなイメージになる前から、そういった役柄を演じることが多々ある。そればっかりは本人がどう出来る問題ではないですが、役柄のイメージっていうのは相当な影響力がありますよね。

 観る側も、役って分かっているのに、「役柄=その人の人となり」となってしまうのがとても不思議です。あれは役です。本人の人柄ではありません。

 そういえば滝藤賢一さんが『半沢直樹』に出ていた時、役回りで敵になると、街を歩いている時に周りの視線が痛かったと言っていましたが、俳優さんといのは本当に大変な仕事ですな。

    *

 今はそんな女子から熱い視線を送られる石原さとみさんですが、役の演じ方は昔とさほど変わっていないように思います。どちらかと言えば土臭く、がむしゃらに頑張るタイプだったように思いますが、今は「見た目だけで売れている」みたいなイメージになっているのが少し寂しい気もする。

 しかも昔は「演技派」なんて言われてませんでしたっけ?うーん……イメージというのはとても簡単に変わってしまうものなのですな。

 当時週刊誌で石原さん熱愛記事を見たのをなんとなく記憶してますが、「石原さとみ、プライベートも〝地味恋愛〟だった」みたいな取り上げ方されてて、ああ、「も」なのか、と思いました。

 元々地味なイメージだった彼女が、大きな変貌を遂げたものです。そして可愛いだけじゃなく、下地に「地味」があるからこそ、「正義感丸出し」の役が出来るというのもあるのかもしれません。

    *

 高須クリニックの高須さんが言っていましたが、石原さとみさんは「表情美人」だそうです。

 顔のパーツが突出して言い訳じゃない、ただ、それら一つ一つのパーツが表情となった時に、最大限に生かされていて、心をキュッと掴まれるような感覚になる、ということ。

 頑張って笑い方の一つでも変えてみたら、人のイメージって簡単に変わるのかもしれませんよ。

********************************************************************************
■『春が落ちる』電子書籍を無料配布中!!
http://www.furumachi.link/?p=842

■古びた町の本屋さん
http://furumachi.link

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?