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「直感」文学 *ずっといられるなら、その不可視な中で。*

 何を考えていったら答えが見えるのだろうか。

 僕は今、そんな不可視な場所にして、その”見えるか見えないか分からないもの”を相手に、思考を続けていた。

 どこを、どのように、どうすれば、その場所に行けるのだろうか。

 そして、それが見えた時に、僕は何を思うのだろうか。

 答えがないからこそ、今はまだここにいることができる。

 答えを知ってしまったら、僕はもうこの場所にはいられないかもしれない。

 それでも、僕はその答えを知りたがってしまう。

 それがたとえ僕によって快くないものだったとしても、僕にとっての”害”となるようなものだったとしても、僕はそれを知りたいと願い、そしていずれはそれを知ってしまうのではないか。僕の自身の意思で。

 「ミユキ」

 僕は声を出した。

 偶然街で出会ったそのミユキという女性は、クリスマスの今日、僕の知らない男性を手を繋いで、楽しそうにはしゃいでいた。

 これが勘違いであると切に願った。”これ”っていうのは、”ミユキが僕の彼女である”と昨日まで当たり前に思っていた事実のこと。

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