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将棋めしとおやつの旅2022秋(関西)〜4・将棋日本シリーズ大阪大会

(2022年秋の話です)

 喫茶Yでの遅めの朝食でおなかにかなりの負担がかかったため、レストラン・イレブンでの昼食を断念し、JT杯大阪大会(永瀬拓矢王座-斎藤慎太郎八段)に向かった。そもそもこれが大阪行きの目的だったのだが、今となってはただの食い倒れ旅のきっかけとしか思えない。2年連続満腹での観戦となるとは我ながらどうかしていると思う。ちなみに前年はいづもで満腹になった。

 席は今回も2階席で、出演者が豆粒にしか見えない。それでもお声でどなたかわかるのは成長の証か。
 会場到着が遅かったため、なるべく前の席を選ぶと端の方しか空いていなかった。大盤の駒も判読不能だが、満腹で辛いのでとにかく席に着く。
 子ども大会に来ていたお子様かその兄弟だろうか、何度も2階席の最前列の前や座席の間の階段を走ったり立ち歩いたりしていた。私は両者応援のスタンスで観戦していたので、多少集中力を欠くような環境でも我慢できたが、最推し棋士の対局だったら残念に感じたと思う。子ども大会と一緒の開催なので許容すべきこととわかってはいるが、今後2階席の当選だった場合、はるばる関東から行くかどうかはわからない。

 昨年(2021年)は私にとって初めてのJT杯、しかもひとり旅で、緊張しつつも浮き足立っていた。今回、その時のテンションとはかなり差がある。

 永瀬王座、斎藤八段、勝者がどちらでも、最後に次戦の抱負を語る時と、お近くで拝見できるお見送りがとても楽しみだった。同伴者は「あ、西の王様?王子様だっけ?」と北陸大会で得たにわか知識で話しかけてくるが、惜しい。斎藤八段は西の王子である。なお、同伴者にとって永瀬王座は「ラーメン屋さんの息子」で通じる。何回か訪れたことがあるが、川崎家のラーメンはとても美味しい。

 勝負の結果は斎藤八段の勝ち。お見送りでは、マスクに隠れていてもわかる笑顔で「応援ありがとうございます」「どうもありがとうございます」と深々と頭を下げていて好印象だった。鹿の方々の気持ちがわかるような気がした。

 私にとって今回の大阪の旅は斎藤八段のお気に入りの店(連盟ライブ中継アプリ:好局振り返りのインタビューに載っていた店)も訪れるものなので、その斎藤八段を間近で拝見できたことが嬉しかった。

深々と(見えん)
品の良い笑顔

(あとがき)
 そう言えば、丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)は2023年にはAsueアリーナ大阪と名前が変わっていた。藤井聡太先生が来るかと予測してもっと大きな会場に変えたのかと思ったら、同じ会場でネーミングライツが移ったということだった。

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