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美味しいごはんを食べた。なぜかこちらを見て彼が微笑んでいる。

山形牛のステーキ。(写真はどう見ても違う)
見るからに美味しそうだが、それはなんとお皿にちょんちょんと4切れしか乗っていない。。。

美味しいコースの料理なので、上記のような言葉謹みたいところだが、やっぱり心の中で思ってしまう。

私はそれをゆっくり丁寧に口に運ぶ。
噛み締めるほどに、甘い、、あまい!
柔らかくお肉の味はしっかりするのだけど、
なんとも甘いお肉で、それはそれはとても美味しい。

美味しいものを食べたとき、
言葉にはできない美味しさなのだけれど
それを言葉にするために、
一生懸命、心を込めて
「おいしい、おいしい、」と私は言う。

普段、食べるもののほとんどは美味しいものだけれど、「本当に」美味しいものを食べたときの私の「おいしい」の言い方には癖があるらしい。

山形牛を食べたとき、もちろんその「おいしい」が出た。
この美味しさをすぐに共有したくて目の前にいる彼を見る。なんだかとてもニコニコ微笑んでいる彼と目があう。

ん?どうしたの?

彼は、私が美味しいものを食べておいしいと言ってる姿が好きだと言った。
加えて、美味しいものを食べるよりも私のその「おいしくて」嬉しそうな顔をみることが幸せだと言った。

そんな彼を見て私もまた、笑顔があふれる。

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他人が美味しそうにごはんを食べているのを見て、自分が幸せな気持ちになれる。好きな人は偉大だ。

「好きな人が幸せなら、自分も幸せ。」
綺麗事じゃなかったんだ、
この理論を頭で理解するにはとても難題だけど、
その感覚が押し寄せてわかる。

感情や感覚こそが、幸せの1歩だったんだ。
言葉や態度を求める幸せは本当に幸せだった?
って自問自答した。
答えは出さなくてよかった。

今が何より幸せで、そんな日々を大切に過ごしていくから。

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