果糖な期待
「駆け込み乗車はおやめください。」
朝7時。曇りのうち晴れ。今日もぎしぎしに詰め込まれた弁当箱のような電車に乗る。そして、お気に入りの邦楽の音楽をイヤホンから垂れ流しながら、ひたすら満員電車を耐えている。
「人生なんてあいまいだ。」
歌手が耳元でそう囁いた。人生に期待はしていない。でも生きていたら自然と何かに期待してしまう。そういう風に、私たちはできている。人生酸いも甘いもあるというが、実際はただ辛いことも、甘いと思いこんでいるだけ。
「次は渋谷~お出口は右側です。」
糖分の取りすぎは注意しよう。
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