2023年夏の編みコレクション
ユーラシア大陸の果てからBonjour!
365日糸まみれでおなじみの、編み狂ことユイじょりですよ。
本格的な編みシーズンを迎えるにあたり、夏を振り返っておきたい。
夏の編みは、使う糸もコットンとか夏仕様になりがちだけど、なんてったって今年の夏は寒かった。コットンものはほどほどに、普通にウールとかモヘアとかあったか系を編んでいた。
そんなこんなで、今年の夏の作品紹介といこう。
コットンのぽんぽんニット
今年作った唯一のコットンものは、初の自作パトロン(編み図)にて。
きっかけは去年、Le Touquet Paris-Plage(ル=トゥケ=パリ・プラージュ)のビーチに寝っ転がりながら編んでいたこちらのぽんぽんニット。
このサマーニット、着心地のよさと絶妙な温かさで今年も登場機会が大変多かった。そして何よりぽんぽんのデザインがDNAレベルで好きすぎるのだ。
ぽんぽんが異様に好きなことに気付いてからというもの、プロフィール画像にも活用しているぽんぽんお花のカーディガンを作ったりぽんぽんデザインの俺服も鬼大人編みしたりしている。
ところで私、一昨年の春から狂ったように編み続け、ヒトの服だけでもかれこれ20着以上。
毎度市販のパトロンで作っていると、ニットひとつとってみても色々な組み立て方があることを学ぶ。
前身ごろ、後ろ身ごろ、腕2本とパーツごと編んで最後にくっつける、首部分からサークル状に編んで一気にトップダウンで裾まで編む、胴体の輪部分を下から上に編み始めて脇下から部分分けして編む、etc。
ほぼどのパターンでも作ってきたら、これいい加減自分でも何かできるんじゃないか?という気になりましてね。
愛すべきぽんぽんデザインで、みずからパトロンを組み立ててみることにした。糸は夏らしくコットン100%のナチュラルカラーでいこう。
最後に組み立てるのはあまり得意じゃないので、丈の調整がしやすいトップダウンで編むことにする。ラグラン部分にtresse(編みこみ)を加えてみよう。
一旦編み終わり。プルオーバーみたいな感じでワンピースとかハイウエスト系のボトムと合わせるのはいいのだけど、通常のデニムだとちょっと短すぎる。。
編みのいいところは、一度解いてまたやりなおせるところ。これに尽きないけど尽きる。しかもトップダウンで編んでいたから、裾のリブをほどいて身ごろを数センチ追加。
ついでに肩周りも少し縮めて、にょきっと裾を伸ばして、完成。
晴れた日でも長袖でちょうどいい北フランスの港町、これもヘビロテ決定。
ウール&シルクのベスト
私が服編みにハマったきっかけの本がこちらで、ひとめぼれしたのがこの表紙。
この表紙のベスト(ジレ)、上級者レベルでこの本の中でもラスボス的な位置付けで出てくるのだけど、多分もう編めるという謎の自信。
糸は編みにハマったころに大量に買っていたベージュのウールに、ベージュのシルクモヘアを買い足して2本どりで編む。
最後にボタンをつけて出来上がり。
表紙の写真の真似っこ。花束の代わりに俺💐
最近ちょっと肌寒くなってきたけど、これ1枚羽織るだけで結構あったかい。よい秋支度ができた。
アルパカ&シルクモヘアのボーダーセーター
恒例のパリ深酒ソウルメイトAちゃんへのバースデープレゼント。
昨年はグレーのコットンカーデを編んだけど、今年は黒のニットを編むことにした。
これまた別パターンの編み方。いちいち勉強になるわな。
私がきたらかなりオーバーサイズだったけど、Aちゃんが着たらちょうどいい感じのオーバー感になってホッとした。
喜んでくれてよかった。
ボーダーぽこぽこニット第2弾
気に入ったものは何日でも食べ続けられるし、気に入ったデザインはイロチで欲しくなる。
編み服2作目で編んだこのボーダーぽこぽこニット。
2作目らしく編みムラが多くてゴールドの部分なんでほつれてきちゃったりもして、デザインは好きなのにもったいないなと思っていた。
・・・ので、色違いで作ってみることにした。ちょうど余っていた糸を使って、オレンジ部分はグリーンのアルパカ&シルクモヘアで。
一度作ったことがあるので特にひっかかることもなくスムーズに完成。といっても、集中して編んで半月はかかるかな。前回と比較して、仕上がりの上達ぶりにちょっと引くレベル。
ちなみにこちらのボーダーに使ったベージュは、2番目のウールシルクのベストと同じ毛糸を使っているので、合わせてきても良さげ。
以上、夏なのに夏らしくない夏編みコレクションでした。
秋冬のヒト服は何を編もうかなあ・・・?
「欲しければ編めばいいのよ」ってことで、お洋服ブランドの冬物をウォッチング開始!
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