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2023年の音楽

今年の音楽

2023年。人生でいちばんライブに行きまくった1年でした。ライブはなまもの。どんなライブも1度きり。インドアを極めていた私を、少しでも行きたいと思ったら行くべきと、沢山誘ってくれた彼に感謝をしながら今年行ったライブやフェスを振り返ってみました。
せっかくならそれぞれでの体験を記録したいのでnoteへ。


5月

2023/05/03 (水)
Hello!! The Street Sliders
40th Anniversary
@日本武道館

幼い頃から、母がよくThe Street Slidersをかけながらベースを弾いていたのを聴いていました。物心着いた頃にはベースラインが頭にこびり付いていて、初ライブは2003年に行ったAvril Lavigneだと思っていたら、2001年、3歳のスライダーズ解散ライブだったことが発覚。2003年の記憶はすごくあるのに、2001年の記憶はまるでなくて不思議。

母の当時のバンド仲間の皆さんと行ってきました。
私はこの人達の音楽を聴いていたんだと、何だか不思議だったり、私がスライダーズを好きになって、22年越しに、母と同じ音楽を聞けている事がなんだかとっても嬉しかった。なぜか父は離れた他の席で観ていたみたい。なんでやねん。チケット一緒に取りゃええやんけ。

2023/05/05(金)
VIVA LA ROCK
@さいたまスーパーアリーナ

FINLANDSがフリーエリアに出演すると前日にストーリーで知りとりあえずどこかしらに知り合いがいるだろうと行くことを決意。やっぱりみんな居た。ずっと逃してたFINLANDSのライブ、真夏のステージなのにも関わらず相変わらずモッズコートの塩入さん。FINLANDSはこう、透明な鋭い声で語られる歌詞がとっても冬に似合うんだけど、夏でもすごく素敵だった。コートは暑そうだった。

2023/05/06(土)
TOKYO M.A.P.S
@六本木ヒルズアリーナ

J-WAVEという共通の信仰の彼に誘われて行ったフリーライブ。お恥ずかしながら、Corneliusとの出会いはこの日。何度かラジオで聴いていたけれど、ヒルズアリーナのはずれで、夕暮れの中、ベンチに座りながらぼーっと聴いていたらなんだかすごく素敵だった。ハードロックで育ってきた故、体験した事が無い音楽だった。後日またラジオでライブの模様が放送されて、少しずつCorneliusにハマり出す。

2023/05/27 (土)
GREENROOM FESTIVAL '24
@横浜赤レンガ倉庫

当然のように予定に2日間GREENROOMを入れていた彼。私は日曜日はDJの現場があったんだけど、ふとJ-WAVEから聴こえてきた公開収録のお知らせ。UAも観たい。もう行くしかないということで土曜日のみ行ってきた。
Vintage Troubleがとってもかっこよくて、フェスならではの音楽との出会いというものを知った。お酒片手にのんびり回るなんて経験は今まで無いし、目当てのバンドだけをピックアップして全力疾走スタイルだった。〜俺たちのタカノ〜に遭遇。フェスの楽しみ方を知り始める。夕暮れ最強タイムはUA。歌声もパフォーマンスも力強くてとってもかっこよかった。

6月

2023/06/16 (金)
崎山蒼志 TOUR 2023 はたち・みずのかたち
@恵比寿LIQUIDROOM

2021年の年末ごろに知った。例によってアコースティックの弾き語りにハマることが無かったけど、五月雨を初めて聴いて、人生で一番「どうしてもこのギターの音を生で聴きたい」と思ったアーティストだった。この日は2回目の崎山蒼志。

バンド編成。アコースティックの時は、演奏して、歌っているっていうより、もう心のままに、ギターと声が全部混ざりあって、それでいて繊細に、1つの作品を作っているって感じだったけど、バンド編成だともう少し激しく憑依した姿が印象的だった。アルバムの中で、打ち込みの曲と弾き語りの曲の差が分かりやすかったのも、少しずつ混ざりあって崎山くんカラーのサウンドがどんどん増えていって、パワーアップが見える度にLIVEで泣く。

7月

2023/07/01.02 (土.日)
ゆめむら2023
@山梨県ヴィレッジ白州

亀戸でいつもお世話になっている皆さん達と、コテージ宿泊。お誘い頂いて、「なんか楽しそうだから行くー!」と言ったものの、到着するまでどんないべなのかあんまりよくわかってなかった。

バンドやDJ、フードドリンク、物販など色々ある、湖畔のキャンプインイベントでした。コテージとはいえ、インドアを極めていたので、こういうのは初めてだった。土曜日の深夜はどしゃぶりだったけど、山奥、雨の中、ギラギラのライティングと花火にお神輿の中で爆音で鳴り響く音楽は、非日常的で幻想的だった。日曜日、天気は快晴で、湖畔のステージでは朝からDJや民族楽器を使ったライブ。すごく楽しかった。

2023/07/16 (日)
INSPIRE TOKYO 2023
@代々木第一体育館

J-WAVEが音楽フェスやるって?そんなもん行くしかなかろうと原宿へGO。第一体育館でのライブのチケットを買うかも迷ったけど、色んなJ-WAVEブースを楽しむべくチケットは買わなかった。

J-WAVEブースにはでっけぇジェイミー。到着した頃にはちょうど屋外ブースでDJ TAROがDJ中。各番組とのコラボメニューに、J-WAVEの番組ロゴのガチャガチャ。J-WAVEへの愛があればあるほど存分に楽しめるイベント。ラジオ局を溺愛するというのはなんとも珍しそうだけど、J-WAVEのファンはみんな愛が強いと思う。リアルで楽しむ機会を作ってくれてありがとう…愛。

2023/07/25 (火)
MR.BIG The BIG Finish 2023/24
@武道館

80'sHRが好きなのに何故か通って来なかったMR.BIG。Van Halenが好きなので秒で刺さる。行くっきゃないということで武道館へGO。Shy Boyでぶち上がり。あれ?David Lee Rothとどっちが本家?と思っていたらもともとBilly Sheehanの作曲なんですね。とにかくベースがめっちゃかっこよかった。マキタ高速回転も見届けました。

2023/07/30 (日)
FUJI ROCK FESTIVAL
@苗場スキー場

Lizzoお目当ての彼に「フジロック行かない?」と言われて驚く。今まで一緒に行く友人も居なければ、免許も無いし家から出ないし、とにかくめっちゃ歩きそうだし人生で行くと思ってなかった。私の体力で生きて帰れるのだろうか。フェスのプロ達の娯楽だと思ってた。

大自然の中のライブは気持ちが良かった。川もあるし、朝と夜でまた違った空気。椅子を持って歩くのがデフォなんですね。みんなゆったり音楽を楽しんでいて心地がよかったな。楽しみにしてたドミコも最高だった。でもやっぱり特大ステージのLizzoは圧巻。これが世界の歌姫のパワーが、すごいもの見たぁ〜っつって泣く。都市型フェスでは作り出せない空気感の中で音楽を楽しめて、貴重で充実した時間だった。もう歩けませんという人生で一番の疲労を味わった。

8月

2023/08/19.20 (土.日)
SUMMER SONIC 2023
@幕張メッセ

つまり夏フェスはほとんど行く。例年では信じられなかったけど当然のごとく2日間行くことに。1番の目当てはもちろんCornelius。TOKYO M.A.P.Sの感動の答え合わせに向かい素晴らしいステージに涙。今年一番感動した。感想が収まりきらないので別の記事にめっちゃ書く。NewJeans、Nulbarich、宇宙人、HONNE、Furui Riho、CIMAFUNKはもうJ-WAVE様々でとっても楽しかった。
フジロックで鍛え上げられたけど熱中症にはなりかけた。まだまだ精進します。フェスって素晴らしい!

10月

2023/10/15(日)
SWEET LOVE SHOWER 2023 in TOKYO
@日比谷野音

9月はお仕事がドタバタで、飛んで10月。iriとUAをめがけて初野音。ビル群の中の公園のステージというのもまた面白いロケーション。野音、こんな場所にあったんですね。iriの声がとっても心地よく素敵でした。UAはパワフルUA様。この日も最高でした。とにかくAJICOが観たい!

11月

2023/11/01(水)
NEX_FEST
@名古屋ガイシホール

11月3日のMötley Crüeのチケットを取った後に発表されたBring Me The Horizon&BABYMETAL。学生の時にアルバイトしていたロックバーにBMTHが大好きな先輩がいて、それから好きになりました。改めて聞き返すと、ちゃんと好きだったなぁと懐かしい気持ちになる。が、東京の日は既にMötley Crüeの予定。遠征という案すら思いつかない私に、ベビメタファンの彼から「名古屋行っちゃう?」と驚きの提案。行きましょうということで向かった名古屋、大変至近距離でオリ様を拝ませて頂きました。BMTHって実在したんだナァ。後日はゆっくり名古屋観光。遠征の楽しみ方を知る。

2023/11/03(金)
Mötley Crüe Def Leppard The World Tour
@Kアリーナ横浜

物心ついた時には英語も分からないまま適当に歌っていたMötley Crüe。小学校に入学して、好きな音楽を聴かれた時、Mötley Crüeと答えたら誰も反応してくれなかった事は今でも根に持っている。家ではあんなにウケたVince Neilのモノマネが全く通じない。父ちゃん母ちゃん、話が違うじゃないか。

ロックバーで働くようになってから、初めて話が通じる40代、50代の友達(?)ができた。80'sハードロックからDJを初めて、やっと同じ音楽で盛り上がれる方に沢山出会えた。25年間変わらず大好きで、もはやDNAに刻みこまれているハードロックのサウンドの原点。

オリジナルメンバーじゃなくたって、ヴィンスがちょっとだけ太ったって(?)、私は人生で一目でいいからMötley Crüeのライブを観たかった。来日するんですか。マジですか。しかもDef Leppardも来るんですか。そんなことがあっていいんですか。

本当に幸せな時間だった。今年は、スライダーズも含めて、育ってきた音楽を聴ける機会がとっても多かった。ずっと聴いてきた音楽はこの人達が作って来たんだな、そんなステージを今生で観ているんだなと思ったらやっぱり泣いていた。こんなヘビーな音で泣くんかい。Mick Marsでは無いけど、John5のギターはとっても素敵だった。ガンズの時も、Mr.BIGの時もそうだったけど、レジェンド達のソロタイムが本当に好き。

2023/11/04(土)
NEX_FEST -EXTRA-
@幕張メッセ

名古屋を取った後に発表されたEXTRA。出演は、HYDE…ということは、既に行くしかなかった。さらにcoldrain、Crossfaithとなればもう本当に行くしか無かった。今までだったら行ってなかったけれど、夏フェスを乗り越えてライブフッ軽を極めし彼のお陰で私もなんの抵抗も無くなってきていた。会場にはロックバー時代、BMTH、coldrain、Crossfaithで共に踊り狂い飲み狂った懐かしいみんなが居た。ライブの場でまた会えた事が嬉しかった。
HYDEはソロで振り返ると、VAMPSのLIVEが最後だった。神々の集いと化したL'Arc~en~Cielとは全く別の音楽で、より重いサウンドで、ソロで世界に進出したいんだなぁと音源を聴いてた。GLAMOROUS SKYでサークルモッシュが起きた時のHYDEの嬉しそうな顔で泣きそうになった。VAMPSの頃はもう少し切なげな表現だったけど、この日はすごくパワフルだった。えげつない振り幅に感動した。

2023/11/07(火)
Coldplay MUSIC of the SPHERES
@東京ドー厶

初めて父から貰ったCDがAvril LavigneのLet Go、買ったのが小1、Green DayのAmerican Idiot、次に覚えてるのがなぜかColdplayのViva la vida。というのを忘れてた。この頃はリビングでJ-WAVEが流れていたのでそのせいかな。1枚をひたすら聴き込んでた。でもあの時まだサブスクがなくて、両親は興味が無いジャンルだったので、それ以上広がらなかった。
ピロピロ歪み80'sヒタヒタだった私がなんでColdplayが気になったのかは言語化出来るほど覚えてない。けど、ラジオから流れてきた中で、今までで一番聞いた事が無い曲だったから気になったのかもしれない。クラシックじゃないし、POPSにしちゃ壮大だし、これなんなん、と、思ったのかも。
POPSと括るのは違う気がするけど、世界的に幅広い年齢に愛されているという観点で、こういうライブは人生で初めてだった。しかも花道ど真ん前。

しばらくライブに行かなかった間に、ステージセットはサイネージが主流になってた。そこに無いものだって映し出せるし、モニターの形も対象以外を黒くしてしまえば変幻自在。
どんな目線で見てもColdplayのステージは最高峰のエンターテインメントだった。観に行ったと言うより体験したという方が合ってる。感動を共有するツールとして、音楽のライブというのはあまりにも強烈だと思う。

2023/11/26(日)
崎山蒼志 一橋祭
@一橋大学兼松講堂

1000円で崎山蒼志の弾き語りが観られるなんてそんな事があっていいんだろうか。弾き語りオンリーはタワレコのリリイベを除けば初めて。もうどっぷりライブに行くようになった。この日は一橋大学の学園祭。国立駅、遠いけど行くに決まってる。講堂とはなんぞやと思っていたら、ロマネスク様式の素敵な講堂。中まで美しい建築で、ここであの弾き語りが聴けるなんてと大変感動。
ライブの度にまるでちがったアレンジになる五月雨で案の定泣く。塔と海で始まり、舟を漕ぐ。覚えていたのに、のアコースティックバージョン。曲名を羅列しても伝わらないので聴いてください。頼みます。

12月

2023/12/02(土)
INSPIRE TOKYO 2023 WINTER
@代々木第一体育館

やってきた!冬だ!代々木だ!J-WAVEだ!冬も開催してくれるんですか!助かります!もはやJ-WAVEを全身で体感できる幸せな日だと認識し始めた。
羊文学とKREVAのミュージックリックもとても気になったけど、やっぱりJ-WAVEを満喫したいということで今回もフリー入場。
夏よりも出店ブースが増えていて、夏に一緒にゆめむらに行ったもりじさんがキッチンカーで出店されていました。みんなとJ-WAVE愛について語り合える最高の1日。
「匠の器」という企画も印象的だった。洗い場が設置されていて、会場で購入した器をフードエリアで利用出来るというもの。クリエイティブプロデューサーを起用して、ものづくりをする人々と、食と、エコロジーを繋げるJ-WAVEに愛。
J-WAVEロゴがプリントされたトレーナーをゲットして喜びが最高潮。バックプリントには大きく「81.3」のナンバー。たまらん。今年一のいい買い物だった。

2023/12/03(日)
MÅNESKIN Rush! WORLD TOUR
@有明アリーナ

有明アリーナもお初。MÅNESKINも例によってJ-WAVEで知った。イタリア語の歌詞ってすごくかっこいいよね。という訳でゆるく観に行ったのですが、ハードロックなギターソロに感動して何故か泣く。
80'sを好きだからこそ、よく言われた多かった言葉が、「○○来日するみたいですけど行きますか?」って聞いた時の「昔かっこよかった時に見たし、別に今のライブは観なくてもいいかなぁ」だった。
ツボに刺さるサウンドで旬のアーティストが居るなら私だって観たい。そんな願いが叶った時間だった。近い世代の、今まさに旬なアーティストから、聴きたかった音が聴こえた事にすごく感動した。

あとヴィクトリアがめちゃくちゃかっこよかった。

2023/12/22(金)
崎山蒼志 The Best 2018-2023
@恵比寿 The Garden Hall

2023年を締めくくったのはやっぱり崎山蒼志でした。これまでの名曲達を満遍なく楽しめる最高の時間だった。五月雨のアコースティックに始まり、バンド編成を挟み、打ち込みの楽曲に、これまでのコラボ楽曲、またアコースティック。崎山くんの楽曲はサウンドと歌詞の表現力がとっても豊かで、ライブの時間、色んな季節と時間を旅している様な感覚。歌詞とリンクした、崎山蒼志そのものから溢れ出る抑揚がすごく心地良い。音楽に対してチャレンジングな姿勢と、ぐんぐん成長していく姿にとても元気を貰っています。素晴らしかった。


2023年、今までではありえないくらいライブに行きました。でも私はデザイナーだし、こういう感動体験をどうやって自身の活動に活かして行こうかと、色々考えた時間も沢山あった。

先日、大巻伸嗣さんの展示会に行った時、インスタレーション作品への解像度が今までより上がっている気がした。
これまでは空間芸術という枠の中で音楽を捉えていたけれど、音楽の場に多く足を運んで、音楽という視点から空間芸術を捉えることが、もしかしたら出来るようになったのかもしれない。

音楽への強い憧れはこれからもずっとあるけれど、私は私のフィールドで、沢山の人と感動が共有出来る場面や作品、コンテンツをこれからも作り続けて行きたいなと、そんな気持ちです。

今年はその分、ちょっとだけ展示会に行くタイミングが減ってしまったので、来年はどっちもたくさん足を運べるといいな。

Corneliusと「2023年私のお洒落ロック」の話はまた次の記事で!楽しかった!

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