東京ワンダー

明けましておめでとうございます
一月もあっという間に過ぎていってもう25日
相変わらず日々は目まぐるしいね

先日 ライブハウスはじめをしてきました
下北沢DY CUBEさんでの「東京ワンダー」というイベント
上京してきたアーティストを集めたイベントで、
わたしも転換リハでくるりの「東京」を歌ってややすべりしながら
なんだか新鮮で楽しい一日だったな

上京してきてもうすぐ一年が経とうとしている
あっという間だった

鹿児島でバンドとばかり、歳上の方とばかり対バンしていた私にとっては
みんな同世代で、みんな女の子、という対バンのライブは新鮮で
悔しくなったり、焦ったり、自分の指針を疑ったり、揺らいだり、そんな繰り返しの日々だった

私だって、胸を張れる歌を歌っているのに
届かないもどかしさが募ってばかりで、
何が足りないのかな、何で私にはできないのかな、
と模索してばかり
でもこれは探したって見つからないのかもしれない
鹿児島のライブハウスで言われた
"答えを求めちゃダメだよ、あなたは答えを作る人なんだから"
そんな言葉をまた思い出す

センチメンタルな気持ちになってきて、
鹿児島で作った歌を聞き返したり、ライブでの思い出を振り返ったりする

鹿児島にはいつだって人がいた
それは、なんて言うんだろうな、東京の方がそりゃたくさん人はいるのだけれど
ライブハウスと聞いて思い浮かぶ顔があって
歌を聞けば "この一行は彼" "この一行は彼女に向けて" というふうに、また思い浮かぶ顔がある

関係ないところまで"自分事"だと勝手に引き寄せて
先輩のツーマンライブのフライヤーを自分で作って企画で配ったりもしたな

受験まで1ヶ月を切って 後輩のレコーディングに立ち合ったりもしたな
レコーディングブースの横で参考書を広げていた

でも、そういうことを自然にやっているような人を身近で見ていたから、私もやって貰ったから、
やってやるぜ的なことでもなく、自然に、
もっとみんなにライブハウスに来てほしくて、言葉を轟音を浴びてほしくて、そんなことをやっていた
何かをする時、いつだってその先に人がいた
人に その人への愛に 突き動かされていた

今 私に足りないのはこういうところかもしれない

最近の自分を振り返る
私には人の姿が見えていただろうか
どうやったらもっと自分のことを知ってもらえるか
自分の歌が届くか、に精一杯で
周りにいる人の姿が、人が発しているメッセージが
見えていなかったかもしれない

このことに、東京ワンダーのライブを迎える前に気付けていたら、もっと違ったライブができたのかもしれない

東京、だからなんだ
と思っていた上京前を思い出す
わたしの戻る場所はいつだって あの 人情臭くて
泥臭くて 灰が降って少し曇ったあたたかい街

でもあの街から出て 出会った美しいものだってたくさんある
東京に来ていなかったら書けなかった歌がたくさんある
今 私が帰る家は東京にある

この街も所詮 ひとの街
もっと 1体1で 目に映るものを 肌で感じることを大切にしようと思います
ライブは対話 という初心を忘れず、もっと素敵な景色に いろんな人に出会えますように

今年もよろしくお願いいたします◎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?