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🩰夏公演を経て-その1

先日、バレエ団の公演が無事終わりました!今回もリハーサルを通して感じた事、学んだ事がたくさんあったので、忘れないうちに書いておこうと思います。

まずは「コンチェルト」でピアノを演奏してくださった中野孝紀さんについて。本番の1〜2週間前からスタジオのリハーサルでも弾いてくださっていました。その演奏で最も印象的だったのが、全ての音が"粒立っていた"ことです。ピアノでは、音を"粒"という言葉で表現することがあるけれど(よくピアノの先生が「音の粒を揃えて」と言っていたのを思い出しました)、当時はなぜ"粒"と表現するのか、いまいちピンときていませんでした。中野さんの音を聴いてイメージしたのは、シャボン玉みたいにすぐに割れてしまうものでも、ビー玉みたいに硬いものでもなく、柔らかく弾力があるのに決して壊れない膜のようなものに包まれた球体。真っ先にこの球体と"粒"という表現が結びついて、「これが音の粒っていうやつか!」と感激しました!それも、どこか一部分ではなく、全ての音に"粒"を感じられる。一音一音が丁寧にコントロールされた演奏で、私もこんな風に全ての動きに神経を通わせられる踊りがしたいな、と思いました。


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