ゆういち6歳 どこだか知らん所の誰だか知らん子。
これは、ゆういちが6歳の頃のお話です。
ゆういち6歳
滋賀県から香川県高松市に引っ越す。
小学校に入学した。
工場
大きな工場。
生コンのトラックがたくさん。
そこを列になって歩く小学生。
ここが通学路。
空き地
家の周りにあるのは
田んぼ。
空き地。
空き地には、
たくさんの鉄骨。
電線を巻く巨大なコイル。
コイルは子どもの体より大きい。
子どもが上に乗って転がして遊ぶ。
どこの誰だかわからん子
同じクラスの子とはあまり遊んでない。
近所の誰かと遊ぶ。
いつのまにか知り合って
どこに住んでるのかも知らない。
基地
空き地に基地を作る。
おもちゃを鉄骨の隙間に並べて
そのまま帰る。
なくなるかもな~
翌日。
あるかな~?
鉄骨ごとなくなっている!
喫煙
紙を巻く
火をつける
タバコのできあがり
吸う。
空き地でこっそり誰だか分からない子と一緒に吸う。
翌日。
今日もここにいるかな?
…いない
家も知らない
それから、もう二度と会えない。
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