秋が来るたびに思い出す、きっとこれからも

外はすっかり秋の香り

朝と夜はちゃんと寒くなってきた

去年、この時期にスペインのマドリードにいった。

コロナがなければ、まだいたはずのスペイン。

別に日本に帰ることが強制ではなかったし、残ることもできた。

スペインのことを何も知らずに行ったから、別に後悔なんてしないとも思った。

ただあの時は、孤独感がたまらなかった

コロナでロックダウンされ、シェアメイトは自分の地元に帰り家に一人。

あの時、気持ちをシェアできる友達もいなくて(自分の英語力のなさ、スペイン語なんて話にならない)時差がある中で電話する相手もほとんどいなかった。

夜8時になると医療従事者の方に向けてベランダから拍手が聞こえる

このときの10分間は引きこもりから、少しの間

社会とのつながりを感じることができた

外をむやみに歩くと罰金だし、インスタを見ると日本ではまだ居酒屋で楽しそうにする友達のストーリーが並んでいた。

日本はどんだけ危機感ないんだよ!って気持ちと裏腹に

喉から手が出るほどうらやましかった。

普通に友達と飲んで、わちゃわちゃする日常が欲しくてたまらなかった。

日中はあいみょんとかの邦楽を

歌って、気を紛らわせた。

マドリードでこんなにギターであいみょん必死に歌ってんの自分くらいだろうなって思いながら、近隣住民に聞かせる勢いで必死だった。

夜になるとまた孤独感が押し寄せてきて

パロサントを焚いて、キャンドルつけてマッサージ用の癒し音楽をかけて

今日こそ眠れますように

って思いながら何時間も天井をみていた

そんな毎日が続いて、同じくらいのタイミングで

デンマークにワーホリ来てた友達が日本に帰ることを聞いた。

仕事もないマドリードでスペイン語を学びたいわけじゃないし

って思って帰ることを決めた。


スペイン行く前に中高の友達が平井大を教えてくれて
スペインにいる間、仕事いく片道約50分のウォーキングはほとんど平井大だった。

最後、解雇の通知とかお店の鍵とか給料をもらいに、警察にビビりながら

お店を歩いた時、BGMは平井大のまた逢う日まで

だった。


いまだにスペインで一緒に働いてた友達から連絡が来る。

そんな友達ができて心底うれしい。

また逢う日まで



秋の香りを感じて、

言語も通じない、これからどうなるかもわからない、あの震えるような感覚を思い出した。

ほとんどだれもフォローされてないマドリードにいたときのインスタ。

ここで成仏しよう

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