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近所の人に「車シェアしたいから買ってあげる」って1年言われ続けて、折れてシェアしたら3日で崩壊したよ〜ん(1)

こんにちは、頭の中が忙しいと書いて頭中忙(とうちゅうぼう)です。
私は鎌倉市のとある集落に暮らしております。大学4年で出来ちゃった婚してから、就職先は専業主婦になり早6年。御縁があって住んだ鎌倉では隣近所のおじいさんおばあさんの携帯買いに行くのを手伝ったり、悪口言われて他のおばちゃんに泣きついたり、そんな感じで暮らしております。

さてそんな私ですが、小さな頃からやたらおじいさんおばあさんと仲良くなっちゃうタイプ。同級生ではカースト最下位チームなんだけど、たまたまバスに乗り合わせたおばあさんに昼ご飯ご馳走してもらったり、気付いたら全く知らない人の家で夜ご飯食べてたり、昔からそんなタイプでした。
そして鎌倉に引っ越してきてからもそれは変わらず、なんか毎晩ご飯を誰かが作って持ってきてくれたり、野菜とか米とかやたらもってきてくれたり、そしてなんと車買ってくれたり(?)。

事は遡ること、4年前位。
移動販売の魚屋があると、近所の83歳のおばあちゃんに連れられて、うちから100メートルくらい先の公園近くの住宅街にやってきました。
おばあちゃんと住宅街で立って待ってると、何やらちょっとオンボロな軽トラックがププーとやってきて、ある一軒のお宅の前に停まったのです。そしてテキパキと軽トラックの荷台を広げて、魚をあれよあれよとショーケースの中に並べていく。
その軽トラが停まった家は、レンガの外壁に、庭は広くて手入れしてあってイギリス風の植木と花壇、そして年季の入ったホンダの水色のFITが玄関横の駐車場に横付けしてありました。
「きゃ〜素敵な庭!」
と呑気な子連れの私は思ったわけですが、この家から出てきた方、Aさんがかなりのクセ者。「車買ってやったのに!」系のトラブルを引き起こしてくれました(あれから1年か2年か経ったので時効だと思いますし、個人情報や名前を伏せて書きますネ)

「おう!元気にしてたか!」
と83歳のご近所のおばあちゃんにそう声をかけたAさん、その当時お年は68歳くらい。帽子はビートルズの柄、Tシャツはタイダイ、完全にヒッピーな感じの方でした。
そう、この方、たぶん日本でも屈指のビートルズの追っかけファン。ビートルズがはじめて日本に来てから、欠かさずライブに行き、ニューヨークにもライブを見に行き、なんならオノ・ヨーコに「お前の財産は独り占めしないで貧しい人に分けるべきだ!」と手紙を書いてオノ・ヨーコのマンションまで行ってドアマンに渡しちゃうようなガチ中のガチなビートルズのファンなんです。
その人がなんで、私に声をかけたかというと、私の子供の名前は「ジョージ・ハリソン」から取った「ジョージ」という名前だから。その事を83歳のおばあちゃんがAさんに話したらしく
「あんたがあのジョージ!!それにあなたがジョージママ!!」
と会った時から突然、話していたような気がします(記憶違いあるかも)

そしてそのAさん、とってもギブの精神が強いんです。子供が風邪を引いたから魚屋今日は行きません、とかLINEすると山盛り魚を買ってきて分けてくれる。お代は要らないと。
すごく申し訳ないけれど、ありがたく頂戴しました。
その頃私達は手取り13万円位で暮らしてたので、よく自虐も含めて「うちお金ないですもん!!笑」とか軽々しく言ってたんですね(実際にカツカツだった)。
なのでたぶん憐れみも含めて、そういう事をしてくださったのだと思います。最初は申し訳ないと思ってたんですが、それが2年とか3年とかなってくると
「この人はあげたいからあげてるんだ」という認知になってきて、「ありがたく頂戴するのが私の役目」とかいう別な目的になってありがたく頂戴しまくってたわけです。

そしてありがたく頂戴する以外にも、私が昔からやってしまう癖「傾聴」
やたら話を聞いてしまう癖がありました。特に喋りたい事がある人の話を聞くのが得意で、こちらの返答とかもはやすっ飛ばされて掻き消されてしまうレベルの話の洪水をよく聞いてました。
例えば
・ビートルズの素晴らしさ
・このままでは地球温暖化で地球がおかしくなるから、電気は極力使わない(パネル太陽発電機と蓄電器も一緒に見に行った事があります笑)
・近所のがけ崩れは〇〇の土地なのに、金をケチって工事をしないから電話で文句言った
等々
当時の私にとっては、ほんとにこの方の話が面白くて「こんなに活動的で面白い人いるんだ〜!」と思ってたんですね。
そう、そのベクトルが自分に向くまでは。

次回へ続く…

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