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YUIプロジェクト誕生まで

YUIプロジェクトの概要はこちらからどうぞhttps://note.com/yuiou/n/n8ec82506920a




今、新型コロナウィルスの影響により

社会が変わろうとしている。

今までの当り前が当たり前でなくなっている。

 

僕はお坊さんだが

ここ数日飲食店の方から数々のご相談を受けてきた。

キャッシュが欲しい
店を開けたいけど、感染拡大を助長しているのかも
行政にも相談いったのだが時間がかかる
民間で何かできることはないか


切実な思いだった。


おそらく社会が変わる岐路に立たされている。

なんとかしてあげたい。

というよりは

なんとかしなきゃ

という思い 

 

よいか悪いかわからないが強迫観念のようなものである。

振り返ってみると、これは東日本大震災の時にも感じたことだった。

当時は先輩にお坊さんと2人で毎月、岩手県の大船渡に支援に行っていた。


その時先輩のお坊さんと話していたのは

あの東日本大震災という未曽有の災害を前にして
お坊さんとして何もできないのは恥ずかしい。
数十年後「お父さん、東日本大震災の時には何してたの?」
と言われたときに
「何もしなかったよ」
と言いたくないのだ。

よくかん考えると、自分勝手な動機だ。

だから当時被災地に行っていたのは支援ではない
自分のためだったのだ。

だけど、それでもいいんじゃないかと思う

けど自分のために行ったことが、誰かのためになっていたらよい。

お坊さんという人間は
救うことで救われる人種なんだ

▷地域のつながり

今回、身近な人の「助けて」の声を聴き

動かないわけにはいかない。

どんな思いでこの若造の僕に

「助けて」と言ってきたのか。


なんとかしてあげたい。

というよりは

なんとかしなきゃ


先ほど申し上げたように

東日本大震災の時と同じ感情である。


しかし、東日本大震災の時とは異なっていることもある。

それは地域に仲間がいることだ。

僕は開発僧(まちづくり僧侶)として2010年ころから地域にかかわる活動をしていた。

開発僧とは、仏教的理念の元、社会づくりにかかわる僧侶のこと。
1980年代から、タイ東北部農村を中心に、地域の開発や農民の生活向上に取り組む僧たちが現れてきた。
日本でいうところの経済至上主義・人間至上主義のデベロップメントではなく、環境や自然との調和を考えながら、人々のWellBeingに貢献し、本当に地域に必要な取り組み何か問いながら活動する僧侶

いわゆるOSはお坊さんで
住職というアプリだけでなく
まちづくりというアプリをインストールしてるお坊さん

という風に理解してくれればよい

そんなこんなで10年くらい活動をしてると

様々な方と関わり合うことが多く

一緒に企画や事業を行うこともあるある。

それなりに信頼関係も築いていく。

▷YUIプロジェクト誕生のきっかけ

今回のYUIプロジェクトも些細なことがきっかけだった。


「さきめし」というサービスがあり

このような事業を顔の見える関係性の中で
しかも飲食店だけでない店舗も対象にやれたらいいな

とフェイスブックでつぶやいたことがキッカケだ。

そこからシステムエンジニアである
藤枝在住の先輩の次廣さんから

できるよ

という返信があったとこから始まった。


そこから「興味ある人~」と声掛けをして

地域を想う様々な人が
関わるようになってくれた。

実はこれが3/31日の話。

ここから3日間くらい

毎晩zoomMTGをし

事業のコンセプトを作ってきた。


この時は「大場とゆかいな仲間たち」のメンバーである


▷地域横断的なつながり

地域での活動を10年も行っていると

他地域で活動してる人とも

横断的な関りがでてくる。

今回もYUIのコンセプトを練ってるときに

静岡で活動してるシズオカオーケストラの泉ちゃんから(音楽家ではないよ)連絡が入った。

まちを想う人間が考えてることは同じ

大切なお店を守りたい

一見聞くとエゴなのかもしれないが、多種多様な人のこの店を守りたいというエゴが重なり合って、まちというができているのだと思う。

地域のためというと聞こえはいいが

自分のためなのだ

自分が豊かな、楽しい暮らしをしたいからだ


そんなこんなで、想いは一緒だったので、一緒にやっていこうという話になった。ここからもとても速かった。

翌日には、焼津で活動する土肥君はじめ、一般社団法人トリナスの皆さんも加わり、ぼんやりしていたコンセプトがどんどんエッジの効いたものになり、実際に実現するまでの具体的な話になってきた

コンセプトシートまとめたり、システム内容確認したり、先行事例のチェックしたり、法律関係のご助言をいただいたり、会計処理をおしえていただいたり、さらにはYUIが正式リリースするまでにできることはなにか?にまで話が及んだ。
ここ3日の話も毎晩zoomである。

みんな仕事や子育ての片手間でここまでやってきた。

思い付きから
1週間でよくまとめたものだ。

今振り返ると、本当に僕一人ではなにもできないこと。

けど

僕がいなければ、できないことでもあると思う。

▷コロナ時代にお坊さんができるこ

というのも

今回のプロジェクトのコアメンバーは
はじめましての方もいる。

ましてやすべてオンラインMTGなので

一度も顔を合わしていない。

考えられる?

「システムエンジニアでーす」
「静岡でまちづくりしてまーす」
「焼津でまちづくりしてまーす」
「藤枝○○してまーす」
「川根で○○してまーす」
「島田で○○してまーす


よくよく考えると、

「誰だよっっ!!」

って突っ込み入れたくなる関係性だと思う。

だってだって

全然知らない人と
WEB上ではじめまして
事業を一緒に進めてこうとしてるんだよ

考えられる??

普通信用できる?

もしかしたら善人ずらして、搾取をする人間かもしれないよ。

ギバーにはギバーが集まる




けどこれがローカルでやる強みだと思うし
大場の知り合いはいいやつに違いない


って思ってくれてるのならばお坊さん冥利につきる。



ぼくはここでコロナ時代にお坊さんの僕ができることの一つに

社会的信用性を使いまくって
安心安全に人と人をつなぐこと

ではないかと思った。

僕の開発僧としての10年間で培った
様々な人との信頼関係や人脈を
今生かす時がきたなと感じた。

はっきり言って技術面では何も貢献できないし
事業をドライブさせていくのも僕ではない

今回のYUIというプロジェクトも
すべてを救えるわけではない

ほんの一助になるかもわからない

けど地域を想う人が
大好きなお店のために
大好きな街のために
集まるエネルギーは
とてつもなく大きいと思う。


その一つの引力となれているなら

僕はそのことで救われる


ほんとうにおかげさま。


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