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「できること」と「できないこと」



“頑張ればなんとかなる”

いつの間にかこの言葉は、私の決まり文句のようになっていた。

人と接する時も、何かアクションを起こすときも私には余裕がなかった。自分の存在価値を「自分」で見出すことができなかったから、無理してでも誰かに評価してもらうことに一生懸命だった。


「頑張らないと私は私じゃなくなるから。」



人よりも高い能力や才能があるわけではないし、性格がいいわけでもないし、得意なこともないし…。なんも取り柄がないと思っていたから、その選択を選ばない理由がなかった。


たまたま見た記事にこういうことが書いてあった。

自信とは、自分の「できること」と「できないこと」を自分がちゃんと分かっていること

心の中がジワーッと暖かくなったと同時に、スッと心のモヤモヤが消えるような感覚があった。
「そっか、自分は自分のこと何も知ってあげようとしてなかったんだな。」

これは、自分のダメさを責めて、否定しようとすることではなく、反対に、できることを誰かと比較して優劣をつけることでもなくって…

私の思う”自分を知る”ということは、ちゃんと自分の「できること」と「できないこと」のグループ分けをするということ。

・「できること」をどう活かしていく?
・「できないこと」をしないために、何を選択していく?

こうやって自分のキャパシティーが分かっていくことで、わざわざ自分が苦しむ環境に身を置かなくてよくなるし、自分ができることでのびのびと生きていくことができるようになる。


「できないこと」があることは、決して恥ずかしいことなんかじゃない。できないことがあるからこそ、誰かに助けてもらったり、協力してもらったりすることができる。それが人と人が繋がるきっかけになることだってある。

人それぞれできることも、できないことも違う。お互いがパズルのピースのように凸凹だからこそ、カチッとハマった時にとっても素敵なものが完成する。


そんな凸凹を受け入れられる優しい人間になっていきたい。


     ❄︎❄︎❄︎ おわり ❄︎❄︎❄︎





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