なりたい大人になれなかった

お嫁さんよりもバリキャリとか言う大人になりたかった。休まず仕事を仕事をして、キッチリ完璧に働いて、リーダーシップがあって、みんなを引っ張っていけるような。生きてる価値のある大人になりたかった。
当時交流のあった周りの大人なフォロワーはそんな感じだったし、当然大人になったら自然と自分もそうなると思っていた。

それが今はどうだ。部署をたらい回しにされて新規部署設立によるプレッシャーと疲労と睡眠不足による頭痛で休職、非の打ち所がない負け組人生。完全にレールから外れた。もうダメだ。

思えば、兆候はあった。
中学二年生の時の職業体験、給食センターに配属なのに包丁すら持たせてもらえなかった。
高校一年の時のバイト先、重いものを持たせてもらえなかった。
高校二年の時のバイト先、仕事が出来なさすぎて鬱病になった。
大学のインターンで職員から悪口を言われた。

言葉通り地に足がついていなくて壁に何度もぶつかった。脳の障害を疑って検査や精神科に行ったりした。今は統合失調症や強迫性障害が緩和したおかげで壁にぶつかって怪我をすることはないが、根っこの部分は変わっていない。

短所は頑固なところだと上司が職場の評価シートに私のことを書いた。それを目に見えるところに置いた。
頭痛で朝シフトが辛く、でも人員不足で朝シフトに無理矢理入らざるおえなくて。と言うのを三ヶ月相談して我慢してのコレだった。

精神科医にも匙を投げられ(精神科医ガチャを失敗した)睡眠薬を貰えず精密検査にも引っかからず、腹痛で夜間救急に行って(便秘だった)朝帰りしたら寝坊した時に限って誰も変わってくれない(隣の部署の子は遅刻で穴開けても許されるのに)で限界だった。

その後ちょっとした上司に関するトラブルで私がキレ、上司に退職する旨を書いたメールを書き、退職する日を決める時になって追い込まれた私が休職届けを持ってきてしまい(医者が作ってくれたがこの時は好きな時に休職できる書類だと思っていた)その文面から、その日当日以降強制休職、長期休暇中の上司たちには迷惑をかけて本当に済まなかったと思っている。
正月明けの話だ。

それから一度復帰したものの直ぐにダウン。
来月で休職9ヶ月目を迎える。

借金も400万あるし失ってないものなんて処女くらいしかねえや!自己破産決定!ガハハ!と笑っている。身辺整理をしながら。

がんばり屋さんだねは褒め言葉ではない。もっと頑張れと言うプレッシャーをかけられている。助けては大体聞いてもらえない。わりかし自分で解決するしかない。でもその能力がない。頑張れないから。

いつから頑張れないのかと言われれば、生まれた時からとしか言いようがない。泣かなくておとなしい子供だったらしいが、話を聞けば自閉傾向が強いように思えるし、まともではなかったことは確かだ。

家庭環境が劣悪だったこともあり、いつしか弱者であることに優越感を抱くようになっていた。私こんなに可哀想なんだから特別扱いしてよ。

多分コレは今でも変わらない。空いてる優先席に自ら座るくらいだ。(近くに人が来たら勿論譲るけど)なんというか、変なところで図太い。というか、本性はだいぶ図太いんだと思う。

だってまだ死ぬ準備できてないし。
あろうことかその後の予定なんか立てちゃってるし。

お堅い仕事の子と今日は飲んできた。
「これからなにすればいいのかわかんねえから本屋に仕事見に行くか!」
私の一声でついてきてくれた友達と一緒に資格や就職の本を見て回る。行政書士や司法書士やFPやらにはなれそうもない。
「逆に勉強すればなれるからいいじゃん」
彼女はそう言ったが、私は努力をしたくない。出来ない、じゃなくてもうしたくない。
無駄なことはしたくない。

いつ死んでも構わないが出来るだけ怖くないように死にたい。眠る時みたいに気持ちよく死にたい。

死ぬ努力すらしたくない。

せめて自殺くらいは出来る大人になりたかった。ポケモンでずぶとい性格が嫌いだったのに図太くなってしまった。仕事はなにも出来ない。価値のある大人にはなれなかった。なりたい大人になれなかった。

noteもバッジ目当てで連日更新していたが、そもそもそんなバッジはなかったので、(投稿後追記:ありました)次書きたいことができるまでやめておく。

とりあえず今は生命を維持している。
生きている価値は特にない。
私は価値のある人間では最初からなかった。

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