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ホームシックな旅人

2019年5月21日に日本を出発してオーストラリアに来た。

あれから1ヶ月たったいま、思うこと。

日本に帰りたい

正直に白状すると、オーストラリアに着いて1週間たったころから、いままでずっと「日本に帰りたい」と思い続けてきた。

理由は自分でもよくわからなかったけれど、なんとなく、でも切実に、日本に帰りたいと思っていた。

あんなに憧れていた「海外での生活」を叶えることができたのに、なぜ帰りたくなってしまったんだろう。

今回のnoteでは、その理由について考えてみることにした。

日本に帰りたい理由①日本食が恋しい

日本食が恋しい…(笑)

わたしはおいしいものをたべるのがすきであると同時に健康マニアである。

1日にとるたんぱく質や野菜のビタミンなどを考えて料理するのがすきで、趣味はコスパのいいプロテインやサプリを探すことだったりする。

食事はもっぱら和食派で、ごはんとお味噌汁、たまごやき、サラダ、お肉とお魚はマスト。

一方で、オーストラリアは洋食

パンやシリアル、チップス、ハンバーガー、ピザ(炭水化物過多でしにそう…)

和食だいすき健康マニアのわたしが海外に来ちゃったものだから、日々の不健康な食事内容に泣きそうになっている。

ホームステイ先で野菜がたべられないから、代わりにサラダやフルーツを自分で買って、食べたりしていた。

旅行中の少しの期間に海外での食事を楽しむのはアリだが、「生活する」となると、また話は別だ。

一食たべるごとに、罪悪感を覚える。

「今日炭水化物しかとってない…」
「今日ぜったいビタミン足りてない…」
「良質な脂質がとれてないから肌が乾燥してきた…」

対策としては、しっかり三食(最低でも二食は)自炊することだ。

キッチン付きの部屋を借りて、自分が納得するものをたべる。

ホームステイでは、家庭のルールがあるし、どうしても遠慮してしまう。

とはいえ、やっぱり日本食が恋しいので、わたしは日本に帰りたいと思う。

日本に帰りたい理由②落ち着かない

オーストラリアに来てまだ1ヶ月だけど、すでに5回住む場所が変わっている。

非常に落ち着かない。

わたしは今回、「生活のベースが整っている状態」のありがたみを痛感している。

安心してねむれて、気を遣うことなく、自由に振る舞えて、料理ができて、落ち着いて生活できる。そんな場所があってはじめて、「安定」を感じることができる。

シェアハウスやホームステイは、どうしても気を遣ってしまって、休めるはずの家の中でも休めない。

わたしの神経は、24時間フル稼働したままだ。

対策として、住むならオウンルーム(個室)を探す必要がある。

いまのわたしは、ちょっとつかれてしまったので、探す力が残っていない。

日本に帰りたい理由③海外に来てまで雇われて働くことに疑問を感じた

そもそも、わたしはなんのために仕事を辞めたんだ?

「人間関係によるストレスを減らしたかったから」
「時間を切り売りしてお金を稼ぐことが嫌になったから」

ふと、考えてみると、ホームステイしてベビーシッターをしていたときは、毎日ストレスを感じていた。

怒られ、ため息をつかれ、「なんでこんなこともできないの?」といわれ、毎日こころが痛くなった。

ほかの仕事も探したけど、どれも時間を切り売りする仕事ばかりだった。

オーストラリアに来てまで、なにをやってるんだろう?

それよりも、やりたいことがある。

もっとブログを書きたいし、ライティングの仕事もしたい、YouTubeに動画をアップしたいし、今後はイラストやプログラミング、Webデザインのことも勉強したい。

「海外で生活するのは楽しいが、ここでは働かなくていい、自分の仕事をしたい。」

そう思うようになった。

一旦、休憩しよう

そんなわけで、一時帰国することにしました。

わたしは公務員を辞めてから、「ストレスフリーで、がまんは控えめに、軽々しく生きていこう」と決めたので、今回もちょっと気軽に休憩してみることにした。

期間としては、7月の半分くらい。

あさって日本に帰国します。

ちょうど母と弟がオーストラリアに来てくれる予定だったので、そのタイミングでまたオーストラリアに戻ってきます。

今回の一時帰国で、やっぱりオーストラリアで生活するかどうか、それとも日本でがっつり自分のやりたいことをやっていくかどうか、もう一度考えてみようと思います。

またオーストラリアでワーホリするにしても、オウンルームの部屋を探すのには体力がいるから、すこし、日本で休憩を取りたい。

たぶん、日本で生活する!って思うんだろうけど(笑)

「1年しっかりワーホリしてこいや!」とか、「いってすぐもどってくるなんて、根性なしだな〜」って思う人もいるかもしれないけど、

この前、ワーホリ友達のあいさんとお話したときに、

「ワーホリに来て途中で帰っても失敗なんてことはないし、そもそもワーホリすること自体がすごいからね」って言葉をきいて、

すこしこころが軽くなったのを覚えている。

夢だった「海外での生活」を叶えた今

そんなこんなで、わたしは生涯における夢のひとつを叶えた。

そして、思うことがある。

日本で大切な人といっしょに暮らすこと、生活の基盤をつくることで、何よりも幸せを感じる。

そうすることで、はじめてなにかをがんばれる。

仕事もそうだし、勉強もそうだし、趣味も楽しめる。

わたしにとって、「旅」は趣味だ。

仕事ではないし、ノマドもできない。海外で生活することもできない。いや、できるけど、しなくていい。

「旅」は非日常的なものであってほしい。

祭りであり、イベントであってほしい。

いつも(日本)とはちがう、気候やたべもの、雰囲気、街並み。

そんな空気に包まれて、はじめての景色にドキドキして、常に刺激を感じていたい。

わたしにとって、「旅」は特別な位置づけでありたい。

もし、海外に定住すると、どうだろう?

「旅」が、日常的なものになってしまう。

しだいに新鮮味がなくなり、目の輝きはかすかなものになっていく。

「旅」が、あたりまえになってしまう。

「旅」は、わたしにとって特別なもので、ごほうびだ。

それは、公務員として勤めていたあの頃もいまも、変わってない。

だから、それだけは確実に守っていきたい。

「旅」は特別なもの

わたしは人生における趣味を手に入れた。

ワーホリしてよかった

こころから、そう思う。

だって、ワーホリでオーストラリアに来なかったら、日本に住むことの幸せや、自分にとっての働き方の定義・考え方、自分が本当にやりたいこと、そしてわたしにとって「旅」とはどのようなものか、これらは答えがでないままだった。

ワーホリして、これらの答えが明確になった。

とにかく、人生における夢のひとつである「海外で生活すること」を叶えることができて、本当にしあわせだ。

今回は一時帰国なので、わたしのワーホリはまだ終わってないけれど、

もう、ワーホリの目的は達成したと、わたしの中で整理ができている。

またいつでもオーストラリアに帰ってこれるし、もちろん日本で生活することも可能だ。

わたしの人生だから、好き勝手やってみようと思う。


とりあえず、帰国したら成田空港で吉野家の牛丼をたべます。

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